厄払いで払うお金は新札じゃないといけないのでしょうか?
お札を入れる向きを知りたいですよね。
厄払いは人生でそう何度も行うものではないので、いざ厄払いに行こうと思ってもあれこれ迷うことが多いもの。
用意するお金が新札じゃなければいけないのかどうかも、みなさんよく悩まれる部分のようですね。
そこで今回は、厄払いで払うお金は新札じゃないといけないのか調べてみました。
お札を入れる向きなども併せてご紹介していきます。
厄払いで払うお金は新札じゃないといけない?
厄払いで払うお金は、初穂料と呼ばれます。
初穂料はそもそも、稲や農作物の収穫、豊作を神様に感謝し、その年に獲れた初穂をお供えしていたことが始まりとされ、それが時代の流れとともに稲からお金に変わったと言われています。
神社で祈祷を受けたり祝詞を上げてもらう時は初穂料を納めますが、このような意味があるのです。
つまり、初穂料は神様にお供えするもの。
当日に慌てて持って来た古いお札をお供えするのは、失礼に当たります。
このようなことから、厄払いで払うお金は新札を用意するのがマナーと言われていますよ。
ただし、古いお札で払っても拒否されることはほとんどないでしょう。
あくまでも、神様に対する丁寧な姿勢を心がけるべきという話で、古いお札では厄払いを受けられないわけではありません。
新札がないときはどうする?
厄払いは急に思い立って行く人は少ないと思うので、予定の日まで期間があると思います。
手持ちに新札がない時は、銀行や郵便局の窓口で交換してもらうことができますよ。
ただし、枚数や金額によっては手数料が必要となることもあるようです。
新札を入手する方法3選!
銀行や郵便局に行くことができない方は、アイロンでシワを伸ばしたり、クリアファイルを使う方法もあります。
お札を軽く湿らせた後にタオルなどでしっかりと水分を拭き、アイロンをかけるか、クリアファイルに挟んでその上から重い本などを置いて重しをします。
こうするとお札のシワがピンと伸びて、綺麗になりますよ。
なお、汚れがついていたり、破れているものは使用しないようにして下さいね。
アイロンでシワシワのお札をピン札にする方法
お札の向きはどうしたらいい?
厄払いで払うお金は、のし袋に入れて渡します。
のし袋には中袋があるものとないものがありますが、お金を入れる時のお札の向きは基本的に同じです。
お札には人物が描かれていますよね。
その人物画が上になるように入れるのが、正しい入れ方になりますよ。
封を開けてお札を抜いた時に、人物が描かれている面がすぐに見えるように入れましょう。
金額の相場はどのくらい?
厄払いの初穂料は5,000~10,000円が全国相場となっています。
初穂料が明記されていない神社が多いですが、そのような場合は相場を元にお金を用意しておくとよいかも知れませんね。
ただし、初穂料は地域によって独特のルールがある場合もあり、必ずしも相場通りとはならないケースもあるようです。
昔ながらの地域独特の風習が残るところは、特に注意が必要かも知れませんね。
神社のサイトなどで初穂料が調べられない時は、地域に詳しい方に尋ねてみるのがよいかも知れません。
厄払いの初穂料をのし袋に入れる時の注意点は?
のし袋とは本来、右上にのし(熨斗)がついているご祝儀用の袋を指します。
しかし、のしのついていない不祝儀用も併せてのし袋と呼んでいるようです。
厄払いの初穂料を納める時、神社は葬儀などのイメージから、のしのついていない不祝儀用ののし袋を選ぶ方がいるようですが、正しいのはご祝儀用ののし袋になります。
また、ご祝儀用ののし袋には水引の種類がいくつかあり、蝶々結び(花結び)のものを選ぶのがよいでしょう。
用意したのし袋にお金を入れる場合、先ほどもお伝えしましたがお札に描かれている人物が上向きになるように入れるのが正解です。
画像のように金額が書かれている方を上にして、のし袋に入れないようにして下さいね。
お金を入れるのし袋の書き方
のし袋には中袋があるものとないものがありますが、どちらの場合でも書き方が分かるように説明させて頂きます。
中袋があるのし袋の場合
外袋の表面(表書き)の、水引より上の中央部分に「初穂料」もしくは「御初穂料」と書きます。
(画像の「御祝」の部分に当たります)
そして、水引よりも下の中央に、厄払いを受ける方の名前をフルネームで書きましょう。
次に中袋の表面の中央に金額を書きます。
この時、旧漢数字を使うのが正しいマナーになりますよ。
例えば5,000円は伍阡圓、10,000円は壱萬圓です。
金額の上に「金」とつけることもありますが、これは100,000円以上の高額を包む時に行うもので、厄払いでは必ず必要というわけでないようです。
最後に中袋の裏面の左下に住所を書いて終了です。
中袋がないのし袋の場合
外袋しかないのし袋では、水引より上の中央部分に「初穂料」もしくは「御初穂料」と書き、水引より下の中央に祈祷を受ける人の名前をフルネームで書きます。
そして、裏面の左下のやや中央よりに金額を書き、その左隣に住所を書いて下さい。
初穂料はいつどこで渡したらいいの?
初穂料は一般的に、厄払いをする前、社務所(神社の事務所のようなところ)で祈祷の申し込みをする時に一緒に渡します。
神社の多くでは厄払いをするのに事前予約が必要ではありませんが(事前予約が必要な神社もあります)、当日は祈祷中に名前を読み上げることがあるので(個人情報保護法の観点から名前を読み上げない神社もあります)、申込書を記入する必要があります。
その手続きは社務所で行われることが多く、申し込み書と初穂料を一緒に渡すのが流れとなっていますよ。
社務所について具体的なイメージが沸かない方は、お守りやお札などを購入できる建物を探してみるとよいかも知れません。
多くの神社なこれらの購入場所が社務所となっているようです。
そもそも初穂料を渡さないといけない?
厄年は厄災に見舞われやすい年齢と言われていますが、厄払いをすることで神様のご加護を受けて厄災から身を守ることができます。
また、厄払いをしたという安心感を得ることもできますよね。
初穂料は神様へ感謝の気持ちを表すもの。
そのため、厄払いをするなら必ず初穂料を渡す必要があります。
どうしても初穂料を渡したくないという場合は、厄払いではなくお参りになりますね。
お参りでは初穂料は必要がなく、お賽銭のみで行うことができますよ。
まとめ
調べてみて分かったのは、厄払いで払うお金は新札じゃないといけない、とまでは言えないということでした。
新札を用意するのはあくまでもマナーであり、古いお札であっても厄払いを受け付けてくれる神社がほとんどのようです。
とは言え、「厄年の厄災は祓って欲しいけれど、新札の用意は面倒だから古いお札でいい」と言うのは、人として残念ですよね。
神様への感謝の気持ちをお伝えする上でも、厄払いの時は新札を用意するのがよいでしょう。
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