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短夜の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

短夜の候

短夜の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

短い夜と書く短夜の候はいつ使うのがよい時候の挨拶なのでしょうか。

また、短夜の意味が知りたい方は多いでしょう。

そこで今回は、短夜の候の使い方を詳しく調べてみました。

短夜の候を使う時期はいつ?


短夜の候は6月中旬から下旬に使える時候の挨拶になります。

一般的に中旬とは11日から20日、下旬は21日から末日になるので、短夜の候は6月11日から末日まで使える時候の挨拶ということになりますね。

短夜の候の意味や読み方は?


短夜の候は「みじかよのこう」と読みます。

短夜という言葉自体、馴染みが少ない方が多いと思いますが、馴染みがあっても「みじかよ」とはなかなか読めませんよね。

また、時候の挨拶は音読みすることが多く、音読みであれば「たんやのこう」となるのですが、短夜の候の場合は短夜のみ訓読みとなるのも読み方を難しくしている原因かも知れません。

短夜とは俳句にも使われる言葉で、夏の短い夜を指す言葉です。

春分の日から徐々に昼の時間が長くなり、夏至で最も長くなりますよね。

つまり、一年で最も夜が短いのが夏至のため、短夜の候には「夏至を迎えて夜が短い時期になりましたね」という意味があります。

短夜の候の正しい使い方は?


短歌における短夜は夏の季語となるので、夏であれば使っても問題ありません。

しかし、短夜の候は一年で最も昼が長く夜が短い夏至を中心として、6月中旬から下旬のみ使える時候の挨拶になります。

体感的には春分の日を過ぎると徐々に昼が長くなり、それに伴って夜が短くなっていきますが、4月や5月に短夜の候を使うことは出来ないので注意しましょう。

短夜の候を使った例文


手紙やはがきなどに時候の挨拶を使うのはビジネスでは常識と言えますが、普段使い慣れている言葉ではないので、書き出しに悩んでしまうという方は多いのではないでしょうか。

そこでここでは、短夜の候をビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合に分けて、それぞれ例文をご紹介します。

ビジネスで使う場合

・謹啓 短夜の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 短夜の候、貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、ありがとうございます。
・拝啓 短夜の候、貴店にはご清栄の段、何よりと存じます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 短夜の候、〇〇様にはますますご壮健のことと拝察いたしお慶び申し上げます。
・拝啓 短夜の候、皆様にはいよいよご清福のことと拝察し、お慶び申し上げます。

親しい人に使う場合

・短夜の候、爽やかな青空が広がり、夏の気配を感じられる頃となりました。お元気にお過ごしでしょうか。
・短夜の候、色とりどりの紫陽花の花が美しく咲くこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

なお、親しい人には書き出しには、必ずしも短夜の候を使う必要はありません。

短夜の候などの〇〇の候は時候の挨拶の中の漢語調と言って、とても丁寧な表現になります。

ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには使えますが、親しい人に使うと人によっては堅苦しさやよそよそしさを感じてしまうこともあるからです。

親しい人には漢語調よりもカジュアルな口語調を使うとよいでしょう。

口語調の例文としては、「夏至を迎えて夜が短い時期になりました。お元気にしていますか」のような書き方でよいでしょう。

短夜の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶の季節感に結び文を合わせることで、文章全体に統一感が出ます。

短夜の候は6月に使える時候の挨拶なので、梅雨や紫陽花、初夏の日差しなどを盛り込んだ結び文がよいでしょう。

ここでは、短夜の候を使った時の結び文の例文をご紹介します。

・初夏のみぎり、どうかご自愛専一にますますのご活躍をお祈り申し上げます。謹言
・梅雨の折、健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。敬具
・梅雨明けを心待ちにする毎日ですが、どうか元気でお過ごしくださいませ。かしこ

短夜の候を使うときに注意すること


短夜の候を使って手紙やはがきなどを書く時は、相手によって文章の冒頭に頭語をつけるようにしましょう。

一般的によく使われる頭語には「謹啓」や「拝啓」があり、これらには「謹んで申し上げます」という相手に対する敬意が含まれています。

ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは、頭語を最初につけるのはマナーになるので、文章の始まりがいきなり時候の挨拶とならないように注意しましょう。

また、頭語には結語が対になっているので、頭語を使ったら文章の終わりは結語で締めるのもマナーです。

「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっているので、間違えないように使いましょう。

なお、女性のみですがどの頭語でも結語に「かしこ」を使うことができますが、「かしこ」はややカジュアルな印象を与えるため、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには使わない方がよいでしょう。

短夜の候以外の6月の時候の挨拶はある?


短夜の候は夏至の頃に使える時候の挨拶になるので、それ以外の6月に使える時候の挨拶が知りたい方は多いでしょう。

そこでここでは、短夜の候以外に6月に使える時候の挨拶をご紹介します。

芒種の候

6月4日頃から6月20日頃まで使える時候の挨拶です。

芒種とは二十四節気の一つで、芒とは稲や麦などの穂先にある棘のようなものを指す言葉で、旧暦では穀物の種を撒く時期の目安とされていました。

黄梅の候

6月中旬頃に使える時候の挨拶になります。

黄梅とは七十二候の「梅子黄」のことを指す言葉になりますよ。

梅の実は元々は青いのですが、それが熟して黄色く色づき始める時期という意味があります。

桜桃の候

6月5日頃から7月5日頃の仲夏の時期に使える時候の挨拶です。

桜桃とはさくらんぼのことで、桜桃の候には「さくらんぼが美味しい季節になりましたね」という意味がありますよ。

深緑の候

6月全般に使える時候の挨拶です。

深緑の候には、「夏本番を迎え、木々の葉の緑が濃くなっていく時期になりましたね」という意味があります。

似たような時候の挨拶に新緑の候がありますが、こちらは5月に使える時候の挨拶なので注意して下さい。

青葉若葉の候

6月全般に使える時候の挨拶です。

青葉若葉の候には、「新しく生えた葉が成長をして木々を覆い、一層緑が濃くなっていく時期ですね」という意味があります。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

短夜の候のまとめ

短夜の候は6月11日から末日まで使える時候の挨拶になります。

短夜とは夏至を中心にして、昼が長く夜が短い期間を指す夏の季語となります。

4月末や5月になると少しずつ日が長くなっていきますが、その時点では使うことはできません。

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