青葉若葉の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

青葉若葉の候

青葉若葉の候という言葉を聞いたことはありますか?

手紙やはがきで見かけることがあるかもしれませんが、「青葉若葉の候」って一体何だろうと思ったことはありませんか?

この言葉を使う時期はいつなのか、意味や読み方は何か、どうやって使えば良いのか気になる方も多いでしょう。

実は、青葉若葉の候は6月全般に使える素敵な時候の挨拶です。

この記事では、青葉若葉の候の意味や読み方、使い方、さらには例文や結びの言葉まで、詳しく解説します。

これを読めば、手紙を書くときに自信を持って「青葉若葉の候」を使えるようになりますよ。

記事のポイント
  • 「青葉若葉の候」の正しい時期や使い方がわかります
  • 「青葉若葉の候」の意味と読み方がわかります
  • 手紙やはがきでの具体的な使い方や例文がわかります
  • 結びの言葉やその他の時候の挨拶もわかります
目次

青葉若葉の候を使う時期はいつ?


青葉若葉の候は6月全般に使える時候の挨拶です。

時候の挨拶の中には期間が日付で決まっているものもありますが、青葉若葉の候は6月ならいつでも使える時候の挨拶となっているので覚えやすいですよね。

青葉若葉の候の意味や読み方は?


青葉若葉の候は「あおばわかばのこう」と読みます。

青葉も若葉も難しい漢字ではないので、読み間違える人はあまりいないと思いますが、候はそうろうと読んでしまう場合が多いかも知れませんね。

候は「こう」が正しい読み方になりますよ。

青葉と若葉は似た意味を持ちますが、厳密に言うと少し違います。

青葉とは若葉が成長して青々をした生気をみなぎらせている様子を指す言葉で、一方の若葉は生え始めの瑞々しい葉を指しています。

そのため、青葉若葉には若葉が生い茂って青葉へと成長し、生気をみなぎらせている様子という意味になります。

候には時期や時候などの意味があることから、青葉若葉の候は「新しく生えた葉が成長をして木々を覆い、一層緑が濃くなっていく時期ですね」という意味があります。

青葉若葉の候の正しい使い方は?


青葉若葉の候は6月全般に使える時候の挨拶ですが、青葉若葉の候に似た時候の挨拶に青葉の候若葉の候があります。

若葉の候は5月上旬や中旬に使える時候の挨拶で、青葉の候は5月中旬から6月中旬まで使える時候の挨拶になりますよ。

このようなことから、青葉若葉の候は5月にも使えるのでは?と思う方もいますが、青葉若葉の候は5月に使うことはできません。

なお、若葉の候は夏の暑さが本格化してくる6月には使うことはできないので注意して下さい。

青葉若葉の候を使った例文


青葉若葉の候のような時候の挨拶は漢語調といって、それ自体が丁寧な表現となります。

そのため、ビジネス関係者や目上の人への手紙やはがきなどを送る時に使われることが多いのですが、普段使い慣れていない言葉なので、書き出しに悩んでしまう方は多いようです。

そこでここでは、青葉若葉の候を使った例文をご紹介します。

手紙やはがきなどを送る相手に合わせて、例文を参考に文章を作成してみて下さい。

ビジネスで使う場合

例文
  • 謹啓 青葉若葉の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと大慶至極に存じます。平素は格別のご高配をいただき心から感謝申し上げます。
  • 拝啓 青葉若葉の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
  • 拝啓 青葉若葉の候、貴社の皆様におかれましては、ますますご活躍のことと存じます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

例文
  • 謹啓 青葉若葉の候、〇〇様にはますますご壮健のことと拝察いたしお慶び申し上げます。
  • 拝啓 青葉若葉の候、皆様お健やかにお過ごしのご様子、なによりと存じます。

親しい人に使う場合

例文
  • 青葉若葉の候、梅の実が色づく時期になりましたね。お元気にしていますか。
  • 青葉若葉の候、本格的な夏を前に暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

なお、親しい人には漢語調の時候の挨拶を使う必要はありません。

漢語調は人によっては堅苦しさやよそよそしさを感じてしまうこともあるので、親しい人には漢語調よりもカジュアルな口語調を使うとよいでしょう。

口語調の例文としては、「若葉の色が日に日に濃くなり、青葉の眩しさを感じる時期になりましたね。お元気にしていますか」のような書き方がよいでしょう。

青葉若葉の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文のことです。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶に合わせた結び文にすることで、文章全体に統一感が出ます。

ここでは、青葉若葉の候を使った場合の結び文の例文をご紹介します。

  • 梅雨寒の折、ご自愛専一にてお願い申し上げます。謹白
  • 夏至のみぎり、貴社ますますのご活躍を心よりお祈りいたします。敬具
  • 天気が変わりやすい時期です。体調を整えて夏本番に備えましょう。かしこ

青葉若葉の候を使うときに注意すること


青葉若葉の候を使って手紙やはがきなどを送る時は、親しい人以外には最初に頭語をつけるようにしましょう。

頭語には様々な種類がありますが、一般的によく使われるものに「謹啓」と「拝啓」があります。

これらには「謹んで申し上げます」という丁寧な意味があるため、特にビジネス関係者や目上の人に使う場合には、必ずつけるようにしましょう。

そして、頭語をつけたら文章の終わりを結語で締めて下さい。

頭語と結語は対になっており、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっていますよ。

なお、女性のみ、どの頭語でも結語を「かしこ」にできますが、「かしこ」はビジネス関係者や目上の人に使うにはややカジュアルな印象を与えるため、使わない方がよいでしょう。

青葉若葉の候以外の6月の時候の挨拶はある?


6月には青葉若葉の候以外にも使える時候の挨拶があります。

ここでは、6月に使える青葉若葉の候以外の時候の挨拶をご紹介します。

芒種の候

芒種は二十四節気の一つで、例年6月4日頃から6月20日頃までになります。

芒種とは稲や麦などの穀物の種を撒く時期という意味がありますよ。

黄梅の候

6月中旬頃に使える時候の挨拶になります。

黄梅とは七十二候の「梅子黄」のことを指します。

七十二候は二十四節気の節気をさらに3つに分けたもので、梅子黄は例年6月16日~21日頃に該当します。

小夏の候

6月下旬から7月上旬に使える時候の挨拶になります。

小という字から夏が本格化する前の初夏のイメージがありますが、旧暦では夏の半ば(仲夏)という意味がありますよ。

深緑の候

6月全般に使える時候の挨拶です。

葉の緑が濃くなっていく時期という意味があります。

桜桃の候

6月5日頃から7月5日頃の仲夏の時期に使える時候の挨拶です。

桜桃とはさくらんぼのことで、桜桃の候には「さくらんぼのおいしい季節になりましたね」という意味がありますよ。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

青葉若葉の候のまとめ

青葉若葉の候は、6月全般に使える時候のあいさつです。

「あおばわかばのこう」と読みます。

青葉とは、若葉が成長して青々とした葉のこと、若葉は生え始めの瑞々しい葉のことを指します。

このため、青葉若葉の候は「新しく生えた葉が成長して、木々を覆う季節です」という意味になります。

ビジネスや目上の方への手紙に使うことが多く、例えば「青葉若葉の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」といった表現が使えます。

親しい人には「青葉若葉の候、元気にしていますか?」のようにカジュアルな書き方もおすすめです。

この記事のポイントをまとめますと

  • 青葉若葉の候は6月全般に使える時候の挨拶
  • 読み方は「あおばわかばのこう」
  • 青葉は若葉が成長して青々とした葉を指す
  • 若葉は生え始めの瑞々しい葉を指す
  • 青葉若葉の候は「新しく生えた葉が成長して木々を覆う季節」を意味する
  • 青葉若葉の候はビジネスや目上の人への手紙に使われる
  • 似た挨拶に「青葉の候」「若葉の候」がある
  • 若葉の候は5月上旬や中旬に使える
  • 青葉の候は5月中旬から6月中旬に使える
  • 青葉若葉の候は5月には使わない
  • 親しい人にはカジュアルな書き方が良い
  • 結び文に時候の挨拶に合わせた表現を使うと良い
  • 頭語には「謹啓」や「拝啓」を使う
  • 結語には「謹白」「敬具」を使う
  • 女性は結語に「かしこ」を使うこともできる
  • ビジネス関係者には「かしこ」は避けるべき
  • 6月には他にも「芒種の候」「黄梅の候」「小夏の候」などの挨拶がある
  • Wordには挨拶文のテンプレートがある
  • 挨拶文や定型文を挿入する手順がある
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