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桜桃の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

桜桃の候

桜桃の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

桜(さくら)と桃(もも)は読みやすいですが、桜桃になると読み方が少し難しく感じますよね。

桜桃の候を使う時期はいつなのでしょうか、桜や桃の字が入っているから春なのでは?と思う方は多いでしょう。

そこで今回は、桜桃の候の使い方を詳しく調べてみました。

桜桃の候を使う時期はいつ?


桜桃の候は6月5日頃から7月5日頃に使える時候の挨拶になります。

この時期は、旧暦では仲夏に該当し、夏の半ばになりますよ。

桜や桃のイメージで春に使う時候の挨拶と思ってしまいますが、夏の半ばに使う時候の挨拶なので注意が必要ですね。

桜桃の候の意味や読み方は?


桜桃の候は「おうとうのこう」と読みます。

桜桃は訓読みをすればさくらももになりますが、時候の挨拶は音読みすることが多く、桜桃を音読みすると「おうとう」になります。

また、候もそうろうと読んでしまいたくなりますが、「こう」が正解ですよ。

桜桃とはさくらんぼの別称で、一般的には観賞用(ソメイヨシノなど)は桜、食用の佐藤錦などをさくらんぼと呼んでいます。

候には時期や時候などの意味があることから、桜桃の候には「さくらんぼのおいしい季節になりましたね」という意味があります。

桜桃の候の正しい使い方は?


さくらんぼの収穫時期は市場に多く流通している佐藤錦が6~7月となっていますが、種類によって5月中旬のものもあり、ハウス栽培だともっと早い4月から出回ります。

そのため、桜桃の候を使う場合には、手紙やはがきなどを送る相手が住んでいる地域の状況に合わせるのがよいと思います。

また、天候不良などによってさくらんぼの生育が悪い場合も、桜桃の候は使わない方がよいでしょう。

さくらんぼの収穫が遅れているのに、桜桃の候を使って手紙やはがきなど送ってしまうと、時事に疎い人だと思われてしまうかも知れません。

ニュースなどに耳を傾け、状況を把握しておくことが大切です。

桜桃の候を使った例文


手紙やはがきなどに桜桃の候を使う時は、書き出しに悩んでしまう方は多いようです。

特にビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは、失礼がないように心がけたいものですよね。

そこでここでは、桜桃の候を使った手紙やはがきなどの書き出しの例文をご紹介します。

例文を参考に、オリジナルの文章を作成してみましょう。

ビジネスで使う場合

・謹啓 桜桃の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 桜桃の候、貴社いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
・拝啓 桜桃の候、貴社の皆様におかれましては、ますますご活躍のことと存じます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 桜桃の候、〇〇様にはますますご壮健のことと拝察いたしお慶び申し上げます。
・拝啓 桜桃の候、皆様お健やかにお過ごしのご様子、なによりと存じます。

親しい人に使う場合

・桜桃の候、暑さが厳しさを増しております。お変わりなくお過ごしでしょうか。
・桜桃の候、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

なお、親しい人には書き出しに桜桃の候を使う必要はありません。

桜桃の候などの〇〇の候は、時候の挨拶の中の漢語調といい、それ自体が丁寧な表現になります。

漢語調は人によっては堅苦しさやよそよそしさを感じてしまうこともあるので、親しい人には漢語調よりもカジュアルな口語調を使うとよいでしょう。

口語調の例文としては、「さくらんぼが店先に並ぶ時期になりましたね」「さくらんぼが美味しい時期になりました。お元気にしていますか」のような書き方でよいでしょう。

桜桃の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、結び文の季節感を合わせることで文章全体に統一感が出ますよ。

桜桃の候は6月に使える時候の挨拶なので、6月にちなんだ梅雨や暑さなどを盛り込んだ結び文がよいでしょう。

ここでは、桜桃の候を使った場合の結び文の例文をご紹介します。

・梅雨冷えの厳しき折、どうかご自愛専一に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。謹言
・日増しに暑くなっております。体調第一に、貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。敬具
・夏本番がもうすぐそこまで。楽しい休日の計画をお立て下さいね。かしこ

桜桃の候を使うときに注意すること


親しい人への手紙やはがきなどでは、文章の書き出しがいきなり時候の挨拶でも問題ありません。

しかし、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは、時候の挨拶の書き出しではマナー的にNGとなってしまいます。

ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは、時候の挨拶の前に頭語をつけてください。

頭語には様々な種類がありますが、一般的によく使われる頭語には「謹啓」と「拝啓」はあります。

桜桃の候であれば、「拝啓 桜桃の候」のように書き出すとよいでしょう。

また、文章の始まりに頭語をつけたら、最後は結語で締めるのもマナーとなりますよ。

頭語と結語は対になっており、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっています。

なお、女性のみどの頭語にも結語に「かしこ」を使うことができますが、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは「かしこ」はややカジュアルな印象を与えるため、使わない方がよいでしょう。

桜桃の候以外の6月の時候の挨拶はある?


その年の天候などによっては、さくらんぼのシーズンが前後することがあり、6月に桜桃の候が使いにくい場合も考えられますよね。

そのような時は桜桃の候以外に、6月に使える時候の挨拶を覚えておくと便利でしょう。

ここでは、桜桃の候以外の6月に使える時候の挨拶をご紹介します。

芒種の候

6月4日頃から6月20日頃まで使える時候の挨拶です。

芒種とは二十四節気の一つで、旧暦では稲や麦などの穀物の種を撒く時期の目安とされていました。

黄梅の候

6月中旬頃に使える時候の挨拶になります。

黄梅とは七十二候の「梅子黄」のことを指し、青々とした梅の実が黄色く色づき始める時期という意味です。

七十二候は二十四節気の節気をさらに3つに分けたものになり、二十四節気よりも細かく季節を分けた名称になりますよ。

小夏の候

6月下旬から7月上旬に使える時候の挨拶になります。

小さいという字が入っているので初夏をイメージする方が多いのですが、旧暦の夏の半ばに該当する仲夏に使う時候の挨拶です。

深緑の候

6月全般に使える時候の挨拶です。

深緑の候には、「夏本番を迎え、木々の葉の緑が濃くなっていく時期になりましたね」という意味があります。

青葉若葉の候

6月全般に使える時候の挨拶です。

青葉若葉の候には、「新しく生えた葉が成長をして木々を覆い、一層緑が濃くなっていく時期ですね」という意味があります。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

桜桃の候のまとめ

桜桃の候は6月5日頃から7月5日頃に使う時候の挨拶です。

桜桃とはさくらんぼのことで、桜桃の候には「さくらんぼがおいしい時期になりましたね」という意味があります。

さくらんぼの旬は種類や産地などによって異なるため、手紙やはがきなど送る相手が住んでいる地域の状況によって使うタイミングを考えるのがよいでしょう。

また、天候不良などによってさくらんぼの生育が大幅に遅れている時などは、使わない方がよいでしょう。

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