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黄梅の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

黄梅の候

黄梅の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

黄梅の候はいつ使える時候の挨拶なのか、よくわからないという方は多いでしょう。

そこで今回は、黄梅の候の使い方を調べてみました。

黄梅の候の読み方や意味なども詳しくご紹介します。

黄梅の候を使う時期はいつ?


黄梅の候は6月中旬頃に使える時候の挨拶になります。

一般的に中旬とは11日~20日の10日間を指しますが、黄梅の候の場合は6月16日頃~21日頃と使える期間が明確に決まっていますよ。

その理由については、次の「黄梅の候の意味や読み方」でご紹介します。

黄梅の候の意味や読み方は?


黄梅の候は「おうばいのこう」と読みます。

黄梅(きうめ)と読んでしまう方が多いと思いますが、時候の挨拶は音読みすることが多く、黄梅は「おうばい」と読むのが正解になりますよ。

候もそうろうと読んでしまいたくなりますが、「こう」が正しい読み方になります。

黄梅とは、青い梅の実が熟して黄色になった状態を表す言葉ですが、時候の挨拶では七十二候の「梅子黄」のことを指します。

七十二候は二十四節気の節気をさらに3つに分けたもので、旧暦では農作業などの目安に用いられていました。

梅子黄は例年6月16日~21日頃に該当するため、黄梅の候も梅子黄と同時期にしか使うことができません。

黄梅の候の正しい使い方は?


黄梅の候はあくまでも七十二候の梅子黄の期間に使える時候の挨拶です。

梅の産地として知られる和歌山県では、6月下旬頃に黄色に色づいた梅の収穫が始まりますが、他の地域ではもっと遅く7月以降に梅が黄色くなります。

そのため、「梅が黄色になったタイミングで、黄梅の候を使って手紙やはがきなど送ろう」と思う方がいるかも知れませんが、それは間違いになるので注意して下さい。

二十四節気や七十二候にちなんだ時候の挨拶は、実際の気候や天候に関係なく時候の挨拶を使うことができるので、梅が黄色くなっていなくても黄梅の候を使うことはできます。

とは言え、季節感をより重視するなら、梅子黄の期間であっても梅が青々としている場合は、黄梅の候を使うのは避けた方がよいかも知れません。

黄梅の候を使った例文


黄梅の候を使って手紙やはがきなどを書く時に、書き出しに悩んでしまう方は多いでしょう。

時候の挨拶は普段使う言葉ではないので、どのように書いたらよいかよくわからないですよね。

そこでここでは、黄梅の候を使った例文をビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合の3つのケース別に分けてそれぞれご紹介します。

ビジネスで使う場合

・謹啓 黄梅の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 黄梅の候、貴店にはご清栄の段、何よりと存じます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。
・拝啓 黄梅の候、貴社の皆様におかれましては、ますますご活躍のことと存じます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 黄梅の候、貴殿いよいよご清福のことと拝察し、お慶び申し上げます。
・拝啓 黄梅の候、〇〇様におかれましてはお健やかにお過ごしのご様子、なによりと存じます。

親しい人に使う場合

・黄梅の候、青空が恋しいこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。
・黄梅の候、本格的な夏を前に暑い日が続いております。お変わりありませんか。

なお、親しい人には黄梅の候を使う必要はありません。

〇〇の候は時候の挨拶では漢語調と言い、とても丁寧な表現となります。

漢語調は堅苦しさやよそよそしさを感じてしまうこともあるので、親しい人には漢語調よりもカジュアルな口語調を使うとよいでしょう。

口語調の例文としては、「梅の実が青から黄色へと色づく時期になりましたね。お元気にしていますか」のような書き方がよいでしょう。

黄梅の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶の季節感に結び文を合わせると、文章全体に統一感が出ますよ。

黄梅の候は6月中旬に使える時候の挨拶なので、その時期に合った結び文を考えてみましょう。

ここでは、黄梅の候を使った時の結び文の例文をご紹介します。

・恵の雨に木々の葉がさらに生い茂るこの季節、ますますのご発展をお祈りしております。謹言
・季節の変わり目でございます。何卒お身体おいといください。敬具
・梅雨明けは一気に暑くなります。今から体調を整え万全の状態で夏を迎えましょう。かしこ

黄梅の候を使うときに注意すること


黄梅の候は時候の挨拶の中でも丁寧な表現となる漢語調です。

そのため、書き出しを黄梅の候にすれば、それだけである程度は丁寧な文章となるのですが、手紙やはがきなどを送る相手がビジネス関係者や目上の人の場合は、実はそれだけでは十分とは言えません。

重要な相手に送る手紙やはがきなどには、必ず最初に頭語をつけるのがマナーとなります。

頭語には様々な種類がありますが、一般的によく使われているのは「謹啓」と「拝啓」ですね。

これらには「謹んで申し上げます」という相手に対する敬意を示す意味があるので、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには必ずつけるようにしましょう。

そして、頭語をつけたら文章の終わりに結語をつけるのも大事なマナーですよ。

頭語と結語は対になっており、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」になります。

なお、親しい人に送る手紙やはがきなどには頭語や結語を使う必要はありません。

また、女性のみ、どの頭語でも結語に「かしこ」が使えますが、「かしこ」はややカジュアルな印象があるため、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには使わない方がよいでしょう。

黄梅の候以外の6月の時候の挨拶はある?


黄梅の候は使える期間が短いので、6月に使える他の時候の挨拶が知りたいという方も多いでしょう。

そこでここでは、黄梅の候以外に6月に使える時候の挨拶をご紹介します。

芒種の候

芒種は二十四節気の一つで、6月4日頃から6月20日頃までが該当期間です。

芒種の候も同じ期間のみ使える時候の挨拶となります。

芒種の候には「稲や麦などの穀物の種を撒く時期になりましたね」という意味がありますよ。

深緑の候

6月全般に使える時候の挨拶です。

深緑には葉の緑が濃くなっていく時期という意味があります。

青葉若葉の候

6月全般に使える時候の挨拶です。

青葉若葉の候には「新しく生えた葉が成長をして木々を覆い、一層緑が濃くなっていく時期ですね」という意味がありますよ。

なお、若葉の候、青葉の候という時候の挨拶もありますが、若葉の候は5月中、青葉の候は6月上旬くらいまでしか使うことができません。

桜桃の候

6月5日頃から7月5日頃の仲夏の時期に使える時候の挨拶です。

桜桃とはさくらんぼのことで、桜桃の候には「さくらんぼのおいしい季節になりましたね」という意味がありますよ。

長雨の候

6月中旬から下旬に使える時候の挨拶です。

長雨とは長く降る雨という意味ですが、春や秋には使うことはできません。

長雨=梅雨を指す言葉なので、使うタイミングに注意しましょう。

小夏の候

6月下旬から7月上旬に使える時候の挨拶になります。

小という字から夏が本格化する前の初夏のイメージを持ってしまいますが、旧暦の夏の半ば(仲夏)という意味があり、時候の挨拶として使えるのも仲夏の時期になりますよ。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

黄梅の候のまとめ

黄梅の候は6月16日頃~21日頃に使える時候の挨拶です。

黄梅の候には青梅が黄色く色づく意味という意味がありますが、実際に梅が黄色になれば使えるのではなく、七十二候の期間にしか使うことができないので注意して下さい。

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