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秋色の候を使う時期はいつまで?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

秋色の候

秋色の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

秋色の候は秋という字が入っているので、秋に使う時候の挨拶とわかりますが、秋色とは具体的にどの時期を指すのか気になりますよね。

銀杏が黄色く色づく11月頃なのか、それともうっすらと紅葉が始まる9月下旬頃なのでしょうか。

そこで今回は、秋色の候の使い方を詳しく調べてみました。

秋色の候を使う時期はいつからいつまで?


秋色の候は9月下旬から11月上旬まで使える時候の挨拶になります。

一般的に下旬は21日から末日、上旬は1日から10日を指すため、秋色の候は9月21日頃から11月7日頃まで使える時候の挨拶ということになります。

上旬は10日までなのに11月7日頃までしか使えない理由については、「秋色の候の正しい使い方」のところでご紹介しています。

秋色の候の意味や読み方は?


秋色の候は「しゅうしょくのこう」と読みます。

秋色を『あきいろ』、候を『そうろう』と読んでしまいたくなりますが、時候の挨拶は音読みすることが多く、秋色の候の場合も音読みで「しゅうしょくのこう」が正しい読み方になりますよ。

秋色とは書いて字の如く、秋を感じさせる景色の色合いを表す言葉であり、候には時期や時候などの意味があります。

秋色の候には「秋らしい景色の時期になりましたね」という意味があります。

秋色の候の正しい使い方は?


秋らしい景色と言えば、黄色く色づいたイチョウ並木を思い浮かべる方は多いでしょう。

イチョウが紅葉する時期は地域によって差がありますが、関東近郊や西日本では11月下旬から12月が見ごろとなります。

そのため、秋色の候もその時期に使ってもよいのでは?と思うかも知れません。

ですが、毎年11月7日頃は二十四節気の立冬を迎えます。

立冬とは冬の始まりという意味で、旧暦ではこの日から季節は冬となります。

現在の新暦では11月中は秋なのですが、暦の上では冬となることから、秋色の候は立冬を過ぎてからは使えません。

秋色の候を使った例文


社会人になって身に着けるマナーの一つに時候の挨拶がありますが、最初はどのように書いてよいのか悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。

そこでここでは、秋色の候を使った例文をいくつかご紹介します。

秋色の候をビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合の3つのパターンに分け、それぞれ例文を掲載しているので、手紙やはがきなどを送る相手に合わせて参考にしてみて下さい。

ビジネスで使う場合

・謹啓 秋色の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 秋色の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛の段、ご同慶の至りに存じます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
・拝啓 秋色の候、貴社におかれましてはますますご繁栄のことと拝察いたしております。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、ありがとうございます。

目上の人に使う場合

・謹啓 秋色の候、〇〇様にはいっそうご活躍のことと慶賀の至りに存じます。
・拝啓 秋色の候、〇〇様にはご清適されておられることと拝察いたします。

親しい人に使う場合

・秋色の候、金木犀の甘い香りが漂う時期になりました。皆様お変わりなくお過ごしのことと思います。
・秋色の候、朝晩はめっきり過ごしやすい今日この頃、季節の変わり目にお体の調子など損ねていませんか。

なお、親しい人に送る手紙やはがきなどでは、秋色の候を使う必要はありません。

秋色の候などの〇〇の候という形は、時候の挨拶の漢語調と言って、それ自体は丁寧な表現になります。

ビジネス関係者や目上の人に使うのはよいのですが、親しい人に使うとよそよそしさを感じてしまうこともあるようです。

親しい人に使うなら、「秋らしい景色が見られる過ごしやすい時期になりましたね」のような書き方でよいでしょう。

秋色の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶の季節感に合わせた結び文にすると、文章全体に統一感が出るのでおすすめですよ。

秋色の候を時候の挨拶に使った文章なら、秋の天気やイベントなどを盛り込んだ結び文がよいでしょう。

ここでは、秋色の候の結び文の例文をご紹介します。

・秋涼爽快の折、ご自愛専一に、益々ご活躍ください。謹白
・秋たけなわの好季節、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。敬具
・行楽シーズン到来です。ぜひこちらにも遊びにきてくださいね。かしこ

秋色の候を使うときに注意すること


秋色の候は時候の挨拶の中でも丁寧な表現となりますが、ビジネス関係者や目上の人に使う場合にはそれだけではマナーとして不十分になります。

ビジネス関係者や目上の人に使う時は、秋色の候の前に頭語をつけるようにしましょう。

頭語には様々な種類がありますが、一般的によく使われているのは「謹啓」と「拝啓」になります。

これらには「謹んで申し上げます」という意味があり、相手に対する敬意を表すことができますよ。

「前略」もよく聞く頭語ですが、意味は「前文を略する」となるので、ビジネス関係者や目上の人に使うのは正しくありません。

また、頭語には必ず結語が対になっており、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」となります。

結語は結び文の最後に入れ、文章を締めましょう。

なお、女性のみですが、どの頭語でも結語に「かしこ」をつけることができますが、「かしこ」はややカジュアルな印象を与えるため、ビジネス関係者や目上の人には使わない方がよいでしょう。

秋色の候以外の9月の時候の挨拶はある?


秋色の候は秋が半ばに入り、秋らしい天候が続く時期に使える時候の挨拶になります。

夏の暑さが残る9月上旬や中旬には使えないため、9月上旬や中旬に使える時候の挨拶が知りたいという方はおおいでしょう。

そこでここでは、秋雨の候以外に9月に使える時候の挨拶をご紹介します。

涼風の候

8月下旬から9月上旬に使える時候の挨拶です。

涼風の候には「秋めいた涼しい風が吹く時期になりましたね」という意味があるため、秋の半ばや終わりには使えません。

初秋の時期となる9月上旬まで使える時候の挨になりますよ。

爽秋の候

9月上旬から中旬に使える時候の挨拶です。

爽秋の候は「爽やかな秋の時期になりましたね」という意味なので、使いやすい時候の挨拶です。

秋分の候

9月22日頃から10月7日頃まで使える時候の挨拶です。

昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日から(二十四節気の秋分)次の節気の寒露まで使える時候の挨拶になります。

仲秋の候

9月7日頃から10月7日頃まで使える時候の挨拶です。

旧暦の秋の半ばという意味がある仲秋は、二十四節気の白露から寒露までの期間が該当します。

二十四節気の名称であることや、天候に触れていないことなどから、使いやすい時候の挨拶と言えるでしょう。

秋雨の候

9月下旬から10月上旬に使える時候の挨拶です。

秋雨とは9~10月に降る秋雨前線による秋の長雨を指すため、秋雨の候を使う場合は上記の期間がよいとされています。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

まとめ

秋色の候は9月21日頃から11月7日頃まで使える時候の挨拶です。

長い期間使えるので覚えておくと便利ですよね。

なお、毎年11月7日頃には二十四節気の立冬を迎えて暦の上では冬となります。

立冬を過ぎると、紅葉が見ごろとなっていても秋色の候を使うことができません。

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