2024年ペルセウス座流星群の方角と観察するときのポイント!
流れ星を見つけたら、見えている間に願いごとを3回唱えるとその願いごとが叶う、とよく聞きますよね。
実際に流れ星に願掛けをして、その願いが叶えられた人に会ったことはありませんが、流れ星が見える確率というのはかなり低いため、「流れ星を見たら何かラッキーなことがある予兆かもしれない」という意味合いもあるのかも知れません。
では、流れ星が一晩でたった一個だけではなく、一時間に数十個見えるかも知れないと聞いたらどうでしょうか。
そんな夢みたいなことがあるの!?と思うかも知れませんが、今年ももうすぐその季節がやってきます。
そこで今回は、夏の一大天体ショーである「ペルセウス座流星群」について詳しく調べてみました。
ペルセウス座流星群2024年はいつ?方角やピークの時間は?
観察に適した時期
ペルセウス座流星群は、夏の風物詩と言われているだけあって、観察には夏が最も適しています。
「三大流星群」の一つで、他の「しぶんぎ座流星群」「ふたご座流星群」は1月と12月に出現することから、寒さに凍えながらの観察となりますが、ペルセウス座流星群は夏に見られるので、過酷な状況に身を置くことなく観察を行えるメリットがあります。
ピーク時刻
ペルセウス座流星群は、2024年8月13日日没後~8月15日の夜明けまでが一番の見頃でこの3日間は要チェックです。
この日を挟んだ前後数日は活発な活動を行うため、流星群が多く見られる期間と言えるでしょう。
ちなみに出現期間は、7月17日~8月24日です。
観察に適した時間帯
流星群の観察に適した時間帯は、夜でしょう。
2024年は8月13日17時頃に極大となる予想です。
(第一候補)8月13日日没後~14日夜明け(日本時)
(第二候補)8月14日日没後~15日夜明け(日本時)
(第三候補)8月15日日没後~16日夜明け(日本時)
ペルセウス座流星群に限らず、流星群は放射点が高いほど見やすくなります。
そのため、放射点が上がってくる12日の午後9時過ぎから真夜中に掛けて空を観察してみましょう。
ただ、2024年のペルセウス座流星群の日本における観測条件は「よくない」です。
夜半以降の月明りがとても残念です。
夜半以降は月が視界に入らないよう工夫された方がよいでしょう。
明るい流星も多いので,それなりの流星数は楽しめるでしょう。
観察に適した方角
流星は空のどこにでも出現するので、特に適した方角というのはないそうです。
しかし、どこを見ていいのかわからない場合は、放射点の見える北東の空を見るのがよいでしょう。
ペルセウス座流星群の観察に適した場所
空ができるだけ暗く見える場所がよいでしょう。
街灯かりがあると、それだけ空は明るく見えてしまい流星群がその明るさに隠れてしまいます。
そして、なるべく視界が拓けた場所がよいでしょう。
野原や広場では遮る物がないため空全体を見渡すことができますが、この視界の広さが流星を数多く探せる一つの大きなポイントです。
見える流星の数
夜に極大時刻を迎えると、一時間で50~60個程度の流星を見ることができるようです。
また、街灯かりが眩しい都会の空でも一時間に1個は見られるかも知れないとのことです。
観察の際の注意点
流星群の観察は夜間です。周囲に住宅がある場合などは、騒いで迷惑にならないように注意しましょう。
また、小さなお子さんと伴って観察する場合には、目を離さないようにしましょう。
そもそも「ペルセウス座流星群」というのは何?
ペルセウス座流星群とは、ペルセウス座γ星周辺を放射点として出現する流星群です。
放射点とは、流星がある一点を基準としてそこから飛び出してくるように見える点のことを言います。
多くの流星群の場合、この放射点の近くもしくは放射点にある星の名前が付けられることが多く、ペルセウス座流星群は放射点が、ペルセウス座となっています。
ペルセウス座流星群を観察するときの5つのポイント
ペルセウス座流星群の流星は、一等級や二等級が多いので比較的見付けやすい流星群と言えます。
しかし、せっかく観察するならベストな状態で臨みたいですよね。
そこでここでは、ペルセウス座流星群を観察する時の5つのチェックポイントを上げたいと思います。
1:空が暗く見える場所に行く
たくさんの流星を見たいなら、やはり空が暗いというのが絶対条件です。
ネオンや店の明かりがある街中では空も明るく見えるため、流星を見つけられる確率はぐっと減ってしまいます。
2:視界が広く見渡せる場所に行く
ペルセウス座流星群は、放射点がペルセウス座にあるためペルセウス座の周辺でしか見られないと勘違いしている方がいらっしゃいますが、実は全天で見ることができます。
そのため、できるだけ空全体を見渡せる場所へ行くのがよいでしょう。
地域によっては観察ポイントの場所を告知している場合もありますが、通常であれば高台の広場や野原など、なるべく周囲に建物がない場所がよいでしょう。
3:月明かりを遮る
実は、月明かりも流星群の観察には不向きな材料と言えます。
月はかなり欠けている状態なので月明かりの影響はそれほど受けないと思われますが、月明かりが気になる場合は、あらかじめ月が見えない方向を観察するなどの工夫で、流星を探しやすくなります。
4:寝転がってみるのがお勧め
ペルセウス座流星群は、長時間に渡り観察が可能な流星群です。
そのため、ずっと首を上げて空を見ていると首が疲れることがあります。
そのような時にお勧めなのが、地面に寝転がっての観察です。こうすれば首も疲れませんし、立って見ている時よりも空全体を見渡しやすくなるので流星が探しやすくなります。
敷物やシート、マットなどを持参して観察しましょう。
5:寒さ対策は忘れずに
夏とは言え、やはり夜は冷えることがあります。
必ず長袖や羽織れる物を用意して観察に行きましょう。
せっかく絶好の観察ポイントに行っても、寒さに勝てずに退散してしまったら後悔してしまいますよね。
まとめ
数ある流星群の中でも、ペルセウス座流星群は星の輝きが美しいと言われています。
今年は極大時刻が昼間ということで残念な面があるものの、月の影響を受けにくいため観察条件としてはよい方ですので、是非、夜空に咲く流星を探してみてはいかがでしょうか。
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