旧正月とは?節分や立春との違い!
年々、中国から日本へやってくる旅行者の数は増加し続けており、特に毎年1月末頃から2月の中旬(旧正月のころ)にかけて、多額のお金を落としていく中国人の様子を「爆買い」と言って、ニュースでも大きく取り上げられることが増えましたよね。
この時期は、中国の旧正月にあたることから大型連休があるため、日本に旅行に来る中国人が増えるそうなのですが、しかし私達日本人からすると、「お正月は1月1日に行ったはずなのに・・?旧正月って、正月が2回あるってことなの?」と疑問に思う点もありますよね。
そこで今回は、旧正月について調べてみました。
また、旧正月と同じ時期にある節分や立春との関係についてもご紹介したいと思います。
旧正月と節分と立春の違いは?
旧正月と節分と立春は、似たような時期にあることから「同じもの」と捉えている方もいらっしゃるようですが、実際には似て非なるものです。
・旧正月は、旧暦の正月のこと。
・節分は季節を分けるという意味から、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日を指すもの。しかし現在は、立春の前日を主に節分と呼んでいます。
・立春は、二十四節気の第一節気で、旧暦では一年の始まりとされていた日です。
なお、旧正月と立春は同じ「新年の始まり」の日ではないか?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、中国では旧暦の冬至の日から2回目の新月が上がる日を旧正月としており、さらに中国と日本には時差もあるため同日になることは少ないようです。
しかし、2038年にはこの旧正月と立春が重なり、その日は「朔旦立春」と呼ばれ、大変縁起がよい日なのだそうです。
2023年の旧正月はいつ?
なお、2023年の旧正月は、1月22日(日)となっています。
旧正月は毎年日付が変わります。
旧正月とは、旧暦の正月のことを指します。
現在、日本が暦として採用しているのは「太陽暦(グレゴリオ暦)」と呼ばれるものですが、以前は太陽太陰暦を使用しており、これがいわゆる旧暦と呼ばれるものです。
日本も、元々はこの旧暦に基づいて正月を祝っていたのですが、明治6年に改暦されてからは1月1日を正月としたため、旧正月をお祝いする地域は一部を除いて少なくなっていきました。
日本とアジアの旧正月の違いは?
旧正月を祝うことが少なくなった日本ですが、他のアジア各国では今も旧正月は大きな行事となっています。
ここでは、各国ごとの旧正月についてご紹介します。
中国・・・・「春節」と言われ、一年で最も大切な祝日と位置付けられています。旧正月の前日(大晦日)の夜には花火や爆竹が派手に打ち上げられ、新年を華々しく迎えます。
韓国・・・・「ソルラル」と言われ、両親や親戚などお世話になった人へ贈り物を贈ったり、故郷に戻り韓服を着て伝統行事を行います。
ベトナム・・「テト」と言われ、家の中を花で飾る風習が各地にあります。そのため旧正月が近くなると花市が多く開催され、親戚が集まってお酒やご馳走を食べながら新年を迎えます。
節分や立春とは?
節分は雑節の一つで「季節を分ける」という意味があります。
そのため節分は、立春・立夏・立秋・立冬の前日という意味があるのですが、江戸時代以降は立春の前日を節分とするようになりました。
これは、冬から春に変わる時を一年の境としていたためで、節分には今の大晦日と同じ意味があったと言われています。
まとめ
旧正月は中国や韓国など、日本以外のアジアの文化だと思っていた方も多いかも知れませんが、日本でも元は旧正月に新年のお祝いをしていたことがわかりました。
とは言え、実際にお正月を2度行うのは何かと手間が掛かるので難しいかも知れませんが、来年の旧正月のシーズンには「昔は今が新年だったのだな・・」と思いを馳せてみるのもよいかも知れませんね。
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