ふくらはぎがつった時に痛い場合の対処法と予防法!
運動をしている最中に、突然足が痛くなってその場に蹲ってしまった。
寝ている時に、足に強烈な違和感があって飛び起きた。
このような経験は、ありませんか?
これらは、いわゆる「ふくらはぎがつった状態」と言えますが、ふくらはぎはどうしていきなりつるのでしょうか。
そこで今回は、ふくらはぎがつる原因やふくらはぎがつって痛い場合の対処法を調べてみました。
ふくらはぎがつる原因
では、そもそもどうしてふくらはぎはつるのでしょうか。
1.筋肉の疲労
激しい運動をしている時や、その後などには筋肉に疲労物質が多く溜まっています。
この疲労物質には、通常は付かれると弛むはずの筋肉を緊張させてしまう作用があるため、突然筋肉がピーンと張って痛みが起こります。
2.ミネラルバランスが崩れている
運動や高温によって大量の汗をかくと、体内の水分と共にミネラルが失われることで脱水症状が起こります。
脱水症状が起こると、筋肉が興奮状態となって緊張し、張りや痙攣を引き起こします。
なお、脱水症状は上記以外にも下痢や嘔吐の後にも起こることがあるため注意して下さい。
3.血行不良
冷えやむくみのよって血行不良が起こると、筋肉の正常な動きが妨げられるため、ふくらはぎがつることがあります。
4.病気
腰の神経を圧迫する腰痛椎間板ヘルニアや、糖尿病などを患っていると、その病気が原因でふくらはぎがつることがあります。
夜中、寝ている時に足がつる理由
運動をした後やいつもと違う筋肉を使った時などに、筋肉疲労によってふくらはぎがつるのは理屈としてわかりますが、寝ている時にいきなりつるのは、どうしてなのか不思議ではないでしょうか?
また、毎日のように足がつったり、朝までに何度も目が覚めてしまうと、十分な睡眠が得られずに日常にも支障が現れることがあります。
そのため、就寝時のふくらはぎの張りや痛みは、できるだけ早く解消したいものですよね。
夜中、寝ている時に足がつる原因としては、血行不良が考えられます。
寝ている時はずっと同じ姿勢になることから、血流が悪くなって体が冷えやすい状態です。
特に暑い夏の時期は薄着にエアコンをかけて寝る方も多く、体が冷えすぎてしまうことから筋肉が収縮して足のつりや張りに繋がってしまいます。
ふくらはぎがよくつる場合は病気の可能性があるの?
ふくらはぎがつることは、割と多くの方が経験しており、それ自体が病気というわけではありません。
しかし、頻繁に足がつったり張る時は、単なる筋肉疲労や血行不良が原因ではなく病気の可能性も考えられます。
ふくらはぎがよくつる場合に注意したいのは、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった神経の圧迫が原因の病気を始め、内臓疾患が原因のものです。
特に、ふくらはぎがつるだけではなく、異常に喉が渇く、歩行障害がある、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、糖尿病や腎臓病、脳梗塞といった病気が原因でふくらはぎがつっている可能性もあるため、すぐに病院を受診するようにしましょう。
ふくらはぎがつった時の対処法
多くの方はこのような対処法を行っていると思いますが、この時、思いっ切り足を伸ばす方や、膝あたりを押さえてグッグッと力を入れる方がいますが、これは不正解になります。
ふくらはぎがつっている時は、筋肉は激しい収縮を行っています。
そこに強い力を加えてしまうと、筋肉の損傷を大きくするだけではなく、場合によっては肉離れを起こしてしまいます。
正しい対処法としては、ゆっくりと足を伸ばし、足の爪先を少しずつ体の方へ倒します。
さらに、足首から膝に向かって優しく擦り上げるようにして下さい。
張りや痛みが緩和されてきたら、土踏まずや膝の裏などをマッサージしたり、足首を回すことで血液循環がよくなり痛みが早く解消されます。
妊娠中にふくらはぎがつった場合の原因と対処法
妊娠の中期から後期に差し掛かると、寝ている時などに頻繁に足がつることがあります。
これは、お腹の中の胎児が成長すると共に、下半身を圧迫し、血流が悪くなることが原因だと言われています。
このように、妊娠中は血行不良になりやすいため、普段から体を冷やさないようにすることが大切です。
また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不足すると、筋肉の正常な働きが阻害されて足がつりやすくなることから、栄養バランスのよい食事を心掛けることも必要です。
ふくらはぎの痛みが治らない場合は?
ふくらはぎがつっても、通常は短時間で痛みが消えることが殆どです。
しかし、中には痛みがずっと続いたり、繰り返し何度も足がつってしまう場合もあります。
このような時は、単なる筋肉疲労や冷えが原因ではなく病気の可能性が考えられるため、病院を受診するようにして下さい。
なお、その際は整形外科を受診します。
ふくらはぎがつる症状の予防法
ふくらはぎがつる原因の多くは筋肉疲労ですから、足に疲れを溜めないことが、ふくらはぎがつらないようにする予防方法となります。
長時間の立ち仕事をした時や運動を行った時は、足を念入りにマッサージしたり、お風呂に浸かって血行を促進し、疲労物質をできるだけ早く体外へと排出しましょう。
また、女性の場合、むくみが気になって水分をあまり摂らない方もいらっしゃいますが、脱水症状はふくらはぎがつる大きな原因となります。
水分補給は勿論ですが、好きなものだけを食べずにビタミンやミネラルなどの栄養バランスを考えた食事をし、暑い時期は冷たい飲み物ばかりと摂らずに温かい飲み物を飲んで体を冷やさないようにすることも大切です。
まとめ
ふくらはぎがつると、声も出せないほどの痛みに悶絶する方も少なくありません。
よく、「私は足がつりやすい体質だから」という方がいらっしゃいますが、実際には体質云々よりも、ミネラル不足や血行不良が考えられます。
毎日の食事や生活習慣を改めることで、ふくらはぎがつりやすい状態を改善することができるので、是非この機会に食生活や日常生活を見直し、ふくらはぎがつる心配のない快適な睡眠時間を手に入れてみてはいかがでしょうか。
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