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鬼宿日の意味や由来と読み方!2023年はいつ?

鬼宿日は縁起がいい?やってはいけないことは?

その日の吉兆を表すものとして今でも利用されているモノが六曜ですが、それ以外にもその日の吉兆を表すものとして二十八宿のような中国の天文学や占星術からきている鬼宿日というものもいます。

今回はこのちょっとマイナーになってしまっている鬼宿日とはどのような意味や由来があるのか、そもそも読み方はどうなっているのかを解説して参ります。

鬼という文字が入っている時点で吉日なのか凶日なのかもよくわからないこの鬼宿日はどんな扱いになっているのでしょうか。

鬼宿日の意味や由来


鬼宿日とはわかりやすく記載すると「鬼が宿にいて外出しない日であり、鬼に邪魔されること無く行動できる吉日」となります。

「鬼が宿る」と記載するので、意味を知らない人からするとなんとなく不吉に感じてしまうでしょうが、逆に宿にこもっていることで行動しないから人間にとってはプラスになる日となっているのです。

この鬼宿日とは地球から見た天体の位置や動きを表す「天球」という考え方を元にした「二十八宿」という古代中国の天文学・占星術で用いられたものが基本となっており、江戸時代の日本でも流行して庶民の方々にも吉日として広まったという経緯があります。

インド占星術の流れを汲んでいるこの二十八宿は大きな戦が無くなり平和になった江戸時代の方々にとっては楽しめる娯楽の一つだったのでしょう。

六曜も江戸庶民の方々の娯楽の一つと言われており、その娯楽や楽しみの中の一つとして広まったと考えると色々と納得できます。

また、この鬼宿日は一説には「お釈迦様が生まれた日」という逸話があり、その逸話も含めて二十八宿の中では最上級の吉日という扱いをされていると考えられています。

ちなみに、この二十八宿という考え方は旧暦の一ヶ月の周期が28日だったことや月の恒星に対しての公転周期が約28日であることに由来していると言われております。

また、二十八宿は天の赤道付近の28の星座が用いられており、4つの方角ごとに七宿でまとめられて、その方角を守護する聖獣がそこまで神話や逸話に詳しくないという方々でも名前だけは絶対に聞いたことがある青龍・玄武・白虎・朱雀となっております。

東方を青龍が、北方を玄武が、西方を白虎が、南方を朱雀が守護しているので神話などが好きという方は方角もセットで覚えてみましょう。

紀元前1046年から紀元前256年まで存在していた中国の周の時代に誕生してインドに伝わり、インドにおいての吉兆を知るための考え方として取り入れられたものだったのですが、そこで進化したモノが約1000年後の唐の時代に逆輸入されてそこから日本に伝わったと言われております。

鬼宿日の読み方


鬼宿日の読み方は「きしゅくにち」または「きしゅくび」です。

ただし、この鬼宿は和名で魂緒の星(たまおのほし)や魂讚星(たまほめぼし)とされているので、この和名の読み方をすることもあるようです。

つまり、「鬼宿」と記載して「たまおの」とか「たまほめ」と読むケースもあるということになります。

こちらの読み方はかなり独特なので、ストレートに「きしゅく」と覚えておけば問題ないでしょう。

そこまで読み方は難しくはないのですが、スマートフォンやパソコンの単語帳には登録されていないことが多い言葉なので、入力しても出てこない可能性が高いです。

よく入力される方は単語登録しておきましょう。

2023年の鬼宿日はいつ?


旧暦の時代は28日周期でちょうど切り替わる二十八宿は日がずれること無くそのまま推移していきましたが、新暦になったことで月ごとに2・3日程度ずれるようになっております。

2023年における鬼宿日は

  • 1月6日(金)
  • 2月3日(金)
  • 3月3日(金)
  • 3月31日(金)
  • 4月28日(金)
  • 5月26日(金)
  • 6月23日(金)
  • 7月21日(金)
  • 8月18日(金)
  • 9月15日(金)
  • 10月13日(金)
  • 11月10日(金)
  • 12月8日(金)

となっております。

28日サイクルなのは変わりませんので、1月のいつに存在しているのかを覚えてそこから28日プラスしていけば該当する日がいつなのかを察することができるでしょう。

ちなみに、二十八宿において鬼宿日は最強の吉日ではありますが、一粒万倍日大安天赦日などとセットになることでより強力な吉日になるといわれており、それらの吉日が重なった日はより行動的に動ける日となります。

2023年だと

  • 1月6日(金)
  • 12月8日(金)

が一粒万倍日と重なっているので、より強い吉日という考え方ができます。

ただし、不成就日仏滅という不吉な日と重なることで効力が落ちるという考え方もありますので、凶日がどうなっているのかもあわせてチェックしておきましょう。

2023年の選日 | 暦注カレンダー
参考URL: https://rekichu.com/senjitsu/?y=2023

鬼宿日は縁起がいい?


日本では妖怪としてのイメージが強く、日本昔話における「桃太郎」によってそのイメージが多くの方々に固定された「鬼」は「悪い物」「恐ろしい物」の代名詞として用いられることが非常に多く、一般的には「邪悪なモノ」や「危険なモノ」や「人類に害するモノ」ととらえられております。

それ以外にも畏敬の念でとらえているケースがありますが、幸福をもたらすモノというよりは厄災をもたらすモノと多くの方々がとらえられているでしょう。

そんな鬼という単語が入っているだけでなんとなく不吉なイメージを持ってしまいがちですが、鬼宿日は「鬼が宿から出ない日」であり吉日なのです。

また、先に記載したようにお釈迦様が生まれた日という逸話もあるのが鬼宿日なので、二十八宿における最も吉な日となっています。

鬼宿日にやってはいけないこと


あらゆる事に吉日とされえいる鬼宿日ですが、どうやら結婚にはNGとされているようです。

本来なら「宿に鬼がこもるから吉日」とされているのですが、結婚をする場合は「家の中にこもっている鬼と家の中に入る嫁が鉢合わせすること日」という解釈になるようでNGとされてしまうようです。

ここから解釈が広がったのか、恋愛面においてもNGという考え方もあるので、恋愛や結婚とは相性が悪い日と考えた方が良いかもしれません。

鬼宿日を英語では何と言う?


鬼宿日は「鬼が宿から出ない日」であり英語表現だと「鬼がいない日」という扱い方をされることが多いです。

そのため「day of the ghost」といった使い方をします。

ただし、「鬼」という表現を英語にした場合は「ghost」にするケースもありますが悪魔と同一視して「demon」にするパターンもあるので、色々な表現をされると考えましょう。

他にも「evil」や「devil」や「ogre」と表現することもあります。

某格闘漫画では「オーガ」という表現がある意味鬼と同一視して使っているので、「ogre」という表現が一番しっくり来る人も多いでしょう。

「ogre」で「オーガ」と最初は読めなかったので、ついでに覚えておくと良いでしょう。

鬼宿日と二十八宿との関係


鬼宿日とは最初に記載したようにインドや中国で発展した天文学や占星術における二十八宿の一つです。

東方の青龍・北方の玄武・西方の白虎・南方の朱雀という東西南北を聖獣が守護している中で、鬼宿日は南方の朱雀の方角に存在しており南の二十八宿となっております。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は鬼宿日について詳しく解説しました。

鬼宿日はいわゆる吉日なのですが、二十八宿という考え方が今の日本では結構マイナーな部類に入りますので、初めて聞いたこという人も多いでしょう。

二十八宿のなかでも最も吉とされる日なので、吉日や凶日が気になる人にとっては新しい指針の一つとして用いてもらいたいです。

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