灯籠流しとは?2024年はいつ?灯篭の作り方は?

灯籠流し

灯籠流しとは?2024年はいつ?灯篭流しの作り方や精霊流しとの違いは?

お盆の時期になるとニュースなどで見られる映像の一つに「灯籠流し」があります。

今回はこの灯籠流しの意味や由来はどうなっているのかをまずは調査し、そして具体的にこの灯籠流しを行っているイベントの一覧をチェックしつつ、作り方やあの流した灯籠の行方についても調べてまいります。

灯籠流しの疑問をすべて解消していきましょう。

目次

灯籠流しとは?


灯籠流しとは、お盆の行事である「送り火」をあのような形で表したものです。

この「送り火」とは「お盆の入日に帰ってきた祖先の霊を再びあの世に送り出すための行事」となっており、一般的な家庭では8月16日に玄関先でろうそくなどに火をともす行いとなっています。

由来は水害によって命を落としてしまった人の霊を弔うための供養だったのですが、広島の原爆投下の被害によってなくなった方々のための慰霊としても行ったという情報もあり、鎮魂の意味を込められて始まったといわれております(原爆によって被ばくしてしまった人の多くは水を求めたために行ったという情報もあり)。

日本では死んだ人は三途の川を渡りうまくわたることができるとこの世からあの世に行けるという考え方も古くからありましたので、「きちんとあの世に行けますように」という願いを込められているというお話もあります(きちんと三途の川を渡れないと地獄に落ちるのでかなり強い願いが込められていたと思われる)。

また、8月13日のお盆の入日には「迎え火」という祖先の霊が迷わないようにするための目印として玄関先などに火をともしておくのです。

ただし、この迎え火や送り火というのは地域ごとにやり方や風習、そして時期にちょっとした違いが出るものとなっていますので、他県に引っ越しをした人はびっくりすることもあるのです。

送り火は大きく分けて2種類ある

海や川に流す灯籠流しもいわゆる送り火の一つなのですが、実はこの送り火には大きく分けて山の送り火水の送り火があるのです。

海や川に流すのはもちろん後者でありそれこそが灯籠流しなのですが、前者の山の送り火もかなり有名なのが存在します。

それが「大文字焼き」です。

「大」の字を象った文字を松明の炎で描くという非常に有名な行事なのですが、これも実は送り火の一種なのです。

この大文字焼きは京都府京都市左京区にある如意ヶ嶽で行われる「五山の送り火」が有名ですが、京都では織田信長の比叡山焼き討ちを連想するとのことで、「大文字焼き」という表現は使わないようです。

2024年の灯籠流しはいつ?


基本的に灯籠流しは送り火の一種なので、お盆の終わりとなる8月16日に行うのが一般的ですが、地方ごとにこのお盆の捉え方が違うので開催時期も異なっているケースもあります。

例えば、広島の場合はお盆のためというよりは原爆で亡くなった人のために行っているので8月6日に灯籠流しをしています。

一部の地域ではお盆が7月13日~15日と明治時代に暦の国際基準化をする前の日程で行っているところもあるので、その時期に合わせて灯籠流しをするところもあるようです。

基本的には8月のお盆に合わせて行われるのですが、その地域の由来や風習によって開催時期が異なっているので、住んでいる地域の灯籠流しを見に行く予定がある方は開催時期をチェックしたほうがいいでしょう。

灯籠流しの灯篭の作り方は?

文章にするのは困難なので、動画で紹介します。

こちらの動画は東日本大震災の祈念行事のために作成された灯籠で、主な材料は牛乳などに使われている紙パックです。

その紙パックをカッターや定規やペンや両面テープなどを使って灯籠にしていきます。

作業をしやすくするポイントはいらなくなった雑誌や新聞紙などを丸めてパンパンになるように詰めることでしょう。

これがカッターマットの役割をしてくれるようで、作業効率が上がるようです。

動画では紹介しておりませんが、灯籠の中の火は蝋燭ではなく100円均一でも取り扱っているLEDキャンドルを用いるところもあるようです。

蝋燭では火災の恐れがあるので使わないところも出ているので小。

ただし、このLEDキャンドルは自然には還りませんので改修は必須となります。

2024年の灯籠流しのイベント日程は?


2024年灯籠流しイベントは以下の通りです。

浜名湖かんざんじ温泉灯籠流し花火大会:8月30日開催予定
嵐山灯籠流し2024:8月16日開催予定
公式HP:https://buttorenmei.sakura.ne.jp/

例年通りなら、

  • 広島の「ピースメッセージとうろう流し」は8月6日
  • 「旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」は8月15日

に行われるでしょう。

灯籠流しと精霊流しの違いは?


灯籠流しと同じような行事なのですが、呼び方が違うものに精霊流し(しょうろうながし)というものがあります。

こちらは長崎県や熊本県や佐賀県といった九州地方にある送り火で、灯籠流しと考え方は一緒です。

ただし、精霊流しは提灯や造花などで飾られた「精霊船」というものを用意して故人の霊を乗せるという考え方があり、8月15日にはお祭りのように爆竹を用いたり掛け声が交錯するといった様子のようです。

また、灯籠流しは「一つ一つの灯籠をそのまま川や海に流す」というやり方なのに、精霊流しは「精霊船を用意してその船に提灯や造花で飾って流す」というやり方なので後者は複数人の霊が一つの船に乗っているというスタイルなのでしょう。

灯籠流しと精霊流しでは、祖霊の流し方やそこまでの過程がかなり違うということがわかります。

灯籠流しは回収するの?


この灯籠流しにおいて大きな問題点となっているのが、このイベントが終わった後の後片付けです。

川や海の汚染につながるとしてこの灯籠流しというイベントそのものを否定的に見ている人もかなり多く、その人達を配慮して下流で灯篭を回収したり集められるような状況を整えてから行動している開催者も増えているといわれています。

精霊流しのイベントも同様に、昔は精霊船を川や海に流していたのですが流し場で解体するというケースが増えていますし、大文字焼きも環境への悪影響や消防署への負担軽減のために松明といった実際の火を使わないでLED証明に置き換えるケースもあるといわれております。

灯籠流しを英語でいうと?


灯籠流しはハワイでも行われており、ハワイではこの灯籠流しを「Lantern floating」と呼んでいるようです。

そのまま英語にしただけなので、単語の意味が分かるという人はすぐに何のことかわかるでしょう。

実際にハワイの灯籠流しに参加した人の様子はこちらの「ハワイのアラモアナビーチでメモリアルデーに開催される「灯篭流し」。

妻と娘を連れて始めて参加してきました!「ハワイの虹の端っこで(https://www.overtherainbow.space/entry/2018-05-30-115528)」をご覧ください。

灯籠流しのまとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は灯籠流しについての情報をまとめました。

灯籠流しは非常に美しかったのですが、終わった後の灯籠についてどうしているのかが個人的にもとっても気になっていました。

今では回収が当たり前となっているようですが、回収作業のことを考えると色々と大変だろうと主催者側の苦労を考えてしまいます。

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