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小寒の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

小寒の候

小寒の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

ビジネスシーンや目上の人に送る手紙やはがきなどに、欠かすことができないのが時候の挨拶。

社会人として身に着けたいマナーの一つですよね。

しかし、時候の挨拶を使うタイミングがよくわからず困っている人は多いのではないでしょうか。

小寒の候は聞き慣れない人も多く、いつ使ったらよいのか悩んでしまいますよね。

そこで今回は、小寒の候の使い方を詳しくご紹介します。

小寒の候を使う時期はいつ?


小寒の候を使う時期は1月になります。

ただし、1月中いつでも使えるというわけではありません。

小寒の候が使えるのは、例年1月6日頃から1月20日頃までとなります。

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小寒の候の意味や読み方は?


小寒の候は「しょうかんのこう」と読みます。

読み方がわからなくなってしまう場合は、すべて音読みで読むと覚えておくのがよいでしょう。

小寒の候の小寒とは、二十四節気の一つである小寒を指すもの。

小さく寒いと書きますが、一年で寒さが強くなる時期に入る(寒の入り)という意味がありますよ。

候はそうろうと読んでしまいがちですが、「こう」が正解で、時期や時候、気候という意味があります。

小寒の候は、『寒さが底を迎える時期になりましたね』という意味になります。

小寒の候の正しい使い方は?


小寒の候は一年で最も寒さが厳しくなる時期に入る頃という意味がありますが、実は気温を見ると2月が一番低いことも少なくありません。

そのため、体感的には、小寒の候は1月よりも2月に使う方が合っているのでは?と思う人が多いようです。

しかし、時候の挨拶は基本的に二十四節気に沿って使うのが正しくなります。

二十四節気とは一年を24等分にし、それぞれに季節にちなんだ名称をつけたもの。

旧暦が採用されていた時代は、月の満ち欠けによって年月が決まっていたため、季節感のズレが生じてしまい農作業などに支障がありました。

そのズレを補うために作られたもので、今でも立春夏至などが使われています。

小寒の候を使うときも、実際の季節感で使うわけではなく、二十四節気の期間によって使うのが一般的です。

小寒の候を使った例文


小寒の候を使うときには、手紙やはがきなどを送る相手によって文章の内容を考える必要があります。

特にビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきでは、失礼のないようにしたいものですよね。

そこでここでは、小寒の候を使った例文をビジネスで使う場合、目上の人に送る場合、親しい人に送る場合に分けてご紹介します。

ビジネスで使う場合

・謹啓 小寒の候、貴社ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 小寒の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛の由、大慶の至りと存じます。平素は一方ならぬご愛顧を賜り、衷心より御礼申し上げます。
・拝啓 小寒の候、貴社ますます御隆昌にてお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 小寒の候、〇〇様にはますますご健勝とご繁盛のことと存じます。
・拝啓 小寒の候、冬の寒さが身にしみておりますが、ご健勝にてお過ごしのことと存じます。

親しい人に使う場合

・小寒の候、冷気の厳しさもひとしおの今日この頃。皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
・小寒の候、松の内も過ぎ、平常の生活になりましたが、お変わりありませんか?

なお、親しい人に送る手紙やはがきなどには、頭語をつける必要はありません。

親しい間柄で謹啓や拝啓を使うと、よそよそしさを感じる方もいるようです。

使う場合には、相手との関係などを考慮するのがよいでしょう。

小寒の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりの文のことです。

ビジネスシーンでは定型文を用いることもありますが、結び文は時候の挨拶に季節感を合わせた文章にすると全体的に統一感が生まれるのでおすすめですよ。

ここでは、小寒の候に使える結び文の例文をご紹介します。

・本年もよろしくご厚情賜りますようお願い申し上げます。謹白
・新年を迎え、厳しい寒さが続いております。どうぞご自愛の上ご活躍ください。敬具
・御一同様のご健康とご多幸をお祈りしつつ、まずは寒さひとしお厳しい折、くれぐれもご自愛ください。かしこ

謹白や敬具は結語といって、謹啓や拝啓などの頭語と必ず対になって使う言葉になります。

かしこはどの頭語にも使える結語ですが、使用できるのは女性のみとなっています。

そのため、ビジネスシーンでは避けておくのがよいでしょう。

小寒の候を使うときに注意すること


時候の挨拶はそれ自体が丁寧な表現ですが、文章の書き出しにいきなり時候の挨拶を使うのは避けてください。

特にビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは、マナー違反となってしまいます。

丁寧な文章を作成する場合には、書き出しに必ず頭語をつけましょう。

頭語とは「拝啓」や「謹啓」といった言葉で、「謹んで申し上げます」という意味があるもの。

小寒の候であれば、「拝啓 小寒の候、・・・・・・・・・」と書くのがよいでしょう。

また、文章に頭語をつけたら、終わりは結語で締めてください。

「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」になりますよ。

なお、例文のところでも触れた通り、親しい人に関しては必ずしも頭語をつける必要はありません。

親しい人に頭語をつかうと、相手がよそよそしさや距離感を抱いてしまうこともあるので、相手との関係を考慮して使うかどうか決めてくださいね。

小寒の候以外の1月の時候の挨拶はある?


小寒の候は二十四節気の小寒の期間に使える時候の挨拶です。

では、小寒以前もしくは小寒の後はどのような時候の挨拶を使うのがよいのでしょうか。

ここでは、小寒の候以外の1月に使える時候の挨拶をご紹介します。

初春(新春)の候

初春(新春)とは正月のことを指す言葉で、1月1日から7日(もしくは15日)まで使える時候の挨拶になります。

7日もしくは15日となるのは、松の内の期間が地域によって異なるからです。

松の内が1月7日までの地域なら初春(新春)の候も1月7日まで使うのがよいでしょう。

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七草とは春の七草のことで、人日の節句に食べるおかゆが有名ですよね。

人日の節句は1月7日に行われるため、七草の候も1月7日に使える時候の挨拶になりますよ。

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大寒の候

大寒は小寒の次の二十四節気で、例年1月20日頃から2月3日頃になります。

大寒は一年で最も寒さが厳しい時期という意味になり、小寒と大寒を合わせて「寒(かん)」と呼びます。

小寒と同様に、実際の寒さとは関係なく、二十四節気の暦に従って使うことができます。

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晩冬の候

晩とは終わりという意味があり、晩冬は旧暦の冬が終わる時期という意味になります。

晩冬は二十四節気の小寒と大寒に当てはまる時期のため、時候の挨拶として使えるのは例年1月5日頃から2月3日頃までになりますよ。

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酷く寒いと書く通り、一年で最も寒い時期、つまりは小寒と大寒の時期という意味があります。

1月5日頃から立春の前日(2月3日頃)まで使うことができます。

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Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

小寒の候のまとめ

小寒の候は、例年1月6日頃から次の節気である大寒の前日まで(例年1月20日頃)使える時候の挨拶になります。

小寒は二十四節気の一つで、一年で最も寒い時期に入る頃という意味がありますが、実際の寒さとは関係なく決められた期間に使うことができますよ。

そのため、2月に気温が下がって寒くなっても、小寒の候は使うことはできないので注意しましょう。

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