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犯土の意味や由来や読み方は?大犯土と小犯土とは?

2020年の犯土はいつ?陰陽五行説との関係は?

犯土とはかなり特殊な選日であり、現代日本では知っている人も少なくなってしまった選日となっております。

今回はこの犯土とはいったいどのような日なのか、意味や由来はどうなっているのか、そもそも読み方はどうなっているのか、大犯土や小犯土とはいったいなんなのかを記載して参ります。

陰陽五行説にまつわる暦注や選日は多いのですが、今回紹介する犯土もこの陰陽五行説に深く関わっております。



犯土の意味や由来


犯土とは暦注の中で六曜・七曜・十二直・二十八宿・九星・暦注下段以外に該当する暦注です。

基本的にこの選日は他の国から伝来したモノよりも日本独自で誕生したモノが多く、今回紹介する犯土もその中の一つとなっております。

意味は土の中にいる陰陽道における神の一柱の土公神(どくしん・どこうしん)が土中にいる期間であるため、土いじりを行うと土公神が怒ってたたりが発生してしまう期間となっております。

現代的な解釈では穴掘り・種まき・土木工事などの土にまつわる事柄がNGである期間という意味になるでしょう。

由来は陰陽道であり日本独自の暦注となっています。

また、この土公神は季節ごとに移動する神様であり、春はかまど・夏は門・秋は井戸・冬は庭に位置していたと考えられ、そのいる時期にいる場所で土を動かすのがNGという扱いをされていたようです。

この土公神は不浄を嫌うとのことなので、刃物を向けられることを嫌うとありますが、かまどの神様としても扱われていたという経緯から「刃物をかまどに向けてはならない」という考え方もあったと言われています。

一説には犯土とは土を犯す行為全般であり特に地鎮祭に該当する儀式そのものを意味していたと言われておりますが、その意味が変化して「土いじりに該当する全般を禁ずる期間」になったという情報もあります。

このようにかなり特殊な意味がある選日となっており、三隣亡や土用に近い意味がある暦注になっているようです。

犯土の読み方


犯土の読み方は「つち」か「ぼんど」です。

この犯土の中には大犯土と小犯土という2つの期間が発生するのですが、大犯土は「おおつち」または「おおづち」と読み、小犯土は「こつち」または「こづち」と読みます。

一説にはこの「大犯土」は「大土」と記載して、「小犯土」は「小土」と記載することもあるようです。

ちなみに、「おおつち」または「おおづち」では「大犯土」に漢字変換できなかったのですが、「大土」なら一発で変換できましたので、こちらの方が使い勝手が良いかもしれないと感じております。

「小犯土」も同様に「こつち」または「こづち」でも漢字変換できなかったのですが、「小土」なら当たり前のように出てきたので、こちらで覚えた方が良いかもしれません。

ただし、この言葉の意味を考えると「犯土」という言葉とワンセットで覚えた方が良いかもしれないと感じている部分もあるので、難しい所です。

大犯土と小犯土とはいつのこと?


大犯土と小犯土の期間を調べるには陰陽五行説や十干十二支をある程度理解しておかないといけません。

まず、陰陽説とは万物は陰と陽に分けることができるという考え方で、五行説は万物が木・火・土・金・水の五要素の組み合わせによって成り立っているというものになります。

この2つが組み合わさって陰陽五行説となり、木・火・土・金・水の五要素に陰陽を組み合わせて兄(え)と弟(と)に分けたモノが、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素から成り立っている十干となるのです。

そこに子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥という十二支が加わったモノが十干十二支であり、この組み合わせは60種類ほど存在します。

詳しくは以下をご覧ください。



周期干支読み十干の五行十二支の五行
1甲子きのえね陽の木
2乙丑きのとうし陰の木
3丙寅ひのえとら陽の火
4丁卯ひのとう陰の火
5戊辰つちのえたつ陽の土
6己巳つちのとみ陰の土
7庚午かのえうま陽の金
8辛未かのとひつじ陰の金
9壬申みずのえさる陽の水
10癸酉みずのととり陰の水
11甲戌きのえいぬ陽の木
12乙亥きのとい陰の木
13丙子ひのえね陽の火
14丁丑ひのとうし陰の火
15戊寅つちのえとら陽の土
16己卯つちのとう陰の土
17庚辰かのえたつ陽の金
18辛巳かのとみ陰の金
19壬午みずのえうま陽の水
20癸未みずのとひつじ陰の水
21甲申きのえさる陽の木
22乙酉きのととり陰の木
23丙戌ひのえいぬ陽の火
24丁亥ひのとい陰の火
25戊子つちのえね陽の土
26己丑つちのとうし陰の土
27庚寅かのえとら陽の金
28辛卯かのとう陰の金
29壬辰みずのえたつ陽の水
30癸巳みずのとみ陰の水
31甲午きのえうま陽の木
32乙未きのとひつじ陰の木
33丙申ひのえさる陽の火
34丁酉ひのととり陰の火
35戊戌つちのえいぬ陽の土
36己亥つちのとい陰の土
37庚子かのえね陽の金
38辛丑かのとうし陰の金
39壬寅みずのえとら陽の水
40癸卯みずのとう陰の水
41甲辰きのえたつ陽の木
42乙巳きのとみ陰の木
43丙午ひのえうま陽の火
44丁未ひのとひつじ陰の火
45戊申つちのえさる陽の土
46己酉つちのととり陰の土
47庚戌かのえいぬ陽の金
48辛亥かのとい陰の金
49壬子みずのえね陽の水
50癸丑みずのとうし陰の水
51甲寅きのえとら陽の木
52乙卯きのとう陰の木
53丙辰ひのえたつ陽の火
54丁巳ひのとみ陰の火
55戊午つちのえうま陽の土
56己未つちのとひつじ陰の土
57庚申かのえさる陽の金
58辛酉かのととり陰の金
59壬戌みずのえいぬ陽の水
60癸亥みずのとい陰の水

全部覚えるのは不可能だと思いますので、このように十干十二支は60個ほど用意されており、それが日に割り当てられて60日サイクルでまわっているとだけ覚えておくと良いでしょう。

今回紹介する犯土もこの十干十二支に強く結びついています。

大犯土

大犯土は先ほど紹介した十干十二支における7番目の庚午から13番目の丙子までの1週間です。

小犯土

小犯土は先ほど紹介した十干十二支における15番目の戊寅から21番目の甲申までの1週間となっております。

また、間の14番目は悪い影響を受けない日である「間日」とされており、十干十二支では丁丑が該当します。

つまり、丁丑の日は土いじりをしても問題ないという事です。

2020年の犯土はいつ?


2020年における犯土は以下のとおりです。

1回目:1月28日から2月11日(間日は2月4日)
2回目:3月28日から4月11日(間日は4月4日)
3回目:5月27日から6月10日(間日は6月3日)
4回目:7月26日から8月9日(間日は8月2日)
5回目:9月24日から10月8日(間日は10月1日)
6回目:11月23日から12月7日(間日は11月30日)
記事タイトル:2020年 | 選日 | 暦注カレンダー
参考URL: https://rekichu-calendar.com/senjitsu.php

間日の前の犯土は大犯土で、間日の後の犯土は小犯土です。

犯土と陰陽五行説の関係


簡単に犯土や十干十二支そして陰陽五行説のつながりを紹介しましたが、これだけではどうしてこの日が犯土なのかよくわからないと思います。

実はこの犯土の決め方はそれだけではなく、六十干支を陰陽五行説や中国古代の音韻理論を組み合わせて30に分類した「納音(なっちん)」と呼ばれるものによって決められているのです。

この30セットは1番目の甲子と2番目の乙丑、3番目の丙寅と4番目の丁丑といった2つの組み合わせによって分けられており、詳しくは以下の組み合わせとなっています。

その組み合わせにおける4番目が「路傍土(ろぼうど)」が大犯土のスタートとされる日、8番目の「城頭土(じょうとうど)」が小犯土のスタートの日とされているのです。

どうやらこの納音にける土に関わる日が犯土という扱いになっています。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は犯土について詳しく紹介いたしました。

犯土はこのように土いじりに関わる事柄がアウトとなる日ですが、あまり知名度は高くないので知らないという人も多い選日となっています。

現代における地鎮祭にNGとされている日はやっぱり三隣亡で、こちらと比べると意識している建築業界の人も少ないでしょう。

そもそも建築業界に携わっていないという人や土いじりに関わる仕事や趣味を持っていないという人は、気にしなくても良い日となっています。



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