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社日って何?2020年はいつ?読み方や由来を教えて!

春の社日や秋の社日には何をするの?

立春や夏至、秋分など、日本には季節を表す言葉である二十四節気が根付いていますよね。

また、夏至は「一年で昼が最も長い日」、秋分は「昼と夜が同じ日」と、理科の授業で習ったことがあるのではないでしょうか。

それでは、“社日”という言葉は聞いたことがあるのでしょうか。

社日は二十四節気と同じく季節を表すものなのですが、あまり馴染みがないかも知れません。

もしかしたら、読み方もよくわからないという方もいるかも知れませんね。

そこで今回は、社日について調べてみました。

社日の意味や由来、風習などをご紹介したいと思います。


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社日とはどんな日?読み方は?


社日とは、生まれた土地の神様をお祀りする日のことを言います。

生まれた土地の神様のことを“産土神(うぶすなかみ、うぶのかみ)”と言うのですが、社日の社はこの産土神のことを指しています。

産土神は、土地の神様と言われているものの、土地に根付いているというよりかは、その土地に生まれた人に一生ついていると言われています。

そのため、後に引っ越しをして土地を離れたとしても、産土神は生涯に渡って自分を守ってくれるありがたい存在と考えられています。

社日は、「春の社日」と「秋の社日」の年2回あります。

これは、昔は農業が生活の中心であったことから、春の田植えの時期と秋の収穫の時期は一年の中でも特に大切とされてきたため、その土地の神様である産土神をお祀りすることで、五穀豊穣を願ったり、感謝したりしていたと言われています。

なお、社日は「しゃにち」と読み、春の社日を「春社(しゅんしゃ)」、秋の社日を「秋社(しゅうしゃ)」と呼ぶこともあります。

2020年の社日はいつ?


社日は、春分の日、秋分の日に近い戌(つちのえ)の日になります。

戌の日とは、馴染みのある十二支と同様に暦に用いられる十干(じっかん)の一つですが、あまり聞き馴染みがありませんよね。

十干は甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸から成る順列で、全てに覚えがない人でも「甲乙つけがたい」などの言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。

昔はこの十干に十二支を合わせ、「乙未」や「丙申」と日付としていました。

つまり戊の日は、戊と十二支の組み合わせが巡ってくる日ということになります。

なぜ戊の日が社日に選ばれたかと言うと、つちのえ=土の兄(え)から土地の神様を祀るのにふさわしい日となったようです。

以上のことから、2020年の春分の日は3月20日、秋分の日は9月22日のため、最も近い戊の日を調べてみると、春の社日は3月16日、秋の社日は9月22日となっています。

参考記事:国立天文台 令和2年(2020年)暦要項
参考URL: http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2020/rekiyou202.html

社日の意味や由来は?


社日は、雑節の一つです。

雑節は二十四節気や七十二候のように、中国が発祥の季節を表す名称ではなく、日本独自の暦となっています。

太陰暦が採用されていた時代は、月の満ち欠けによって一年が決められていたのですが、月は29.5日の周期で満月と新月を繰り返すため、現在の太陽暦と比べて11日も短く一年を終えていました。

そのため、二年、三年と月日が経過すると一ヵ月以上の日付のズレが生じてしまいます。

当時は農業に従事している人がほとんどだったため、季節が正確にわからないと種まきや収穫のタイミングを計り切れず、困ったことになってしまいます。

そこで考えられたのが、一年を24等分してそれぞれに季節にちなんだ名称をつけた二十四節気でした。

しかし、二十四節気は発祥の中国の気候を元にしているため、日本のとは合わない部分もあります。



そこで、二十四節気を補う形で、日本独自に作られたのが雑節になります。

そのため、より季節感が日本に近く正確になっており、昔の人は七十二候や雑節によって農作業の目安を決めていたと言われています。

雑節でよく知られているものには「節分」や「彼岸」があります。

また、土用の丑の日に鰻を食べる風習がありますが、その「土用」も雑節の一つとなっており、この他に八十八夜、入梅、半夏生、二百十日、二百二十日も雑節になります。

春の社日や秋の社日にはそれぞれ何をするの?


社日は土地の神様をお祀りする日として中国から伝わったものですが、日本には古くから自然信仰、田の神信仰が根付いていたため、春の社日には豊作や五穀豊穣を願って、秋の社日は収穫に感謝する意味を込めて、お祭りやイベントが行われています。

これらのお祭りは、春には田の神様が地上へとやって来ることから「地神降り」、秋にはその神様が山の方へ戻ってしまうことから「地神昇り」、親しみを込めて「お社日さん」などと呼ばれています。

また、土地=土に関わる神様ということで、土に触れるのは失礼にあたるとしこの日は土を触らないようにして、農作業をお休みにする地域もあるようです。

社日にある様々な風習や行事を教えて!


社日は土地の神様をお祀りする日ですが、地域によって様々な風習や行事があります。

例えば、福岡県の博多では箱崎浜の砂を「てぼ」と呼ばれる竹のかごに入れて持ち帰る「お潮井」という行事が行われます。

お潮井で持ち帰った砂は、玄関先に下げておき、お清めやお祓いに使用されます。

家を新築した時に土地に撒いてお祓いをしたり、農家の人は畑にまいて虫除けやお清めに使っています。

また、春社の日に飲むお酒を「治聾酒(じろうしゅ)」と言い、飲むと耳の聞こえが悪いなどの症状が治ると言われています。

ただしこれは、治聾主という銘柄のお酒があるのではなく、この日に飲むお酒なら何でも治聾酒という意味です。

一つの風習として覚えておくとよいかも知れません。

この他にも春の社日にお餅をついて豊作を願ったり、群馬県の社日稲荷神社では「探湯神事(くがたちしんじ)」と言って、大釜で沸かした熱湯を小笹につけて全身に擦り、厄除けを行う行事が江戸時代から行われています。

参照記事:暮らし歳時記 社日
参考URL: http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/shajitsu/

社日祭のお供え物は何?


社日祭では、その土地にちなんだものをお供えするため、地域によって異なるのですが、一般的には春の社日には麦や米をお供えして、その年の豊作を祈願します。

秋の社日は収穫したばかりの新米を一升瓶に入れ、お銚子に入れたお酒やおはぎをお供えするところが多いようです。

また、地域によっては最初に刈り取った稲(初穂)をお供えして、収穫を祝う風習があるところもあります。

地域によって違うため、お住まいの場所はどのようなお供えをしているのか、一度調べてみるのがよいでしょう。

なお、地域性に限らず、社日祭は土地(土)の神様をお祀りするため、海のものや川のものをお供えするのは控えましょう。

まとめ

社日(しゃにち)はあまり聞き慣れない言葉ですが、自然信仰、田の神信仰が古くから根付いている日本においては、昔から大切にされてきた雑節の一つと言えます。

地元や地域で子どもの時に、春や秋になると豊作や収穫をお祝いして神社でお祭りや行事が行われていた記憶があるとしたら、それは春の社日、秋の社日のことかも知れません。

社日は、その土地の神様である産土神をお祀りする日となっており、各地域によって様々な風習があります。

彼岸やお盆など、日本ならではと言われる行事に比べて知名度は低いですが、今一度、自分の生まれ育った土地ではどのような社日祭が行われているのか、この機会に調べてみるのもよいかも知れませんね。


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