結婚式は、縁起の良い日に行いたいと思う方が多いのではないでしょうか。
また、自分達はあまり気にならなくても、身内や親戚に縁起を気にする人がいて配慮する場合もあるかも知れませんね。
日本で一般的に縁起の良い日として知られているのは大安ですが、実は大安よりもさらに縁起が良いのが天赦日です。
天赦日は暦の上で最上の大吉日。
こんな縁起の良い日に結婚できたら、幸せになれそうですよね!
そこで今回は、天赦日の結婚式について調べてみました。
天赦日に結婚式をすると縁起がいい?
天赦日は『百神が天に昇り、万物の罪を赦す』という意味がある吉日です。
神様がどのような罪も許してくれるということは、何をしても成功する、上手くいくということです。
特に新しく何かを始めたり、挑戦するのに最良の日と言われているので、人生の新たな出発となる結婚式はお勧め。
つまり、天赦日に結婚式をするのはとても縁起が良いということになります。
ただし、天赦日は一年に5~6日しかない、とても貴重な日です。
場合によっては希望する時期に天赦日がなかったり、週の真ん中の平日が天赦日だったりすると、参列者の都合などで天赦日の結婚式は叶わない可能性もあります。
そのため、天赦日に結婚式をするなら、あらかじめ天赦日を調べてその日に結婚式が挙げられるように早くから予約することが必要になります。
結婚式の日取りの決め方や注意点
結婚式の日取りを決める時に大切なのは、結婚する2人だけで決めるのではなく、参列する親戚や会社関係者などの都合に耳を傾けること。
それには、次のようなポイントを重視しながら結婚式の日取りを決める必要があります。
時期
結婚式の日取りとして人気なのは、春と秋です。
春と秋は気候が落ち着いていて、暑すぎず、寒すぎることもないので参列者の負担が少ないことや、天気が良い日が多いのでガーデンウェディングなど外での挙式が、雨によって中止になることも少ないからと言われています。
これとは逆に、真夏や真冬の暑すぎる、寒すぎる時期は不人気になります。
なお、女性が憧れるジューンブライドは、6月の結婚式のことを指しています。
これは、ヨーロッパは一年の中で6月が最も天候が安定しているため、結婚式を挙げるカップルが多かったことが由来していると言われていますが(諸説あり)、日本ではちょうど梅雨の時期に当たります。
6月の花嫁になりたいという方は多いと思いますが、実際には雨が続く不安定な天気の割に、人気のため結婚式の費用は割高になる時期と言えます。
曜日
結婚式の日取りで人気の曜日は土曜です。
翌日の日曜が休みの方が多いので、やはり土曜に結婚式を希望するカップルが多いようです。
ただし、会社によって、土日は出勤で平日に休みとなるところもありますよね。
そのため、職場環境や親戚などの都合が合えば平日の結婚式も可能となります。
吉日
最近は、六曜を知らない方や、知っていてもあまり気にしない方も増えているので、特に吉日にこだわりがないという場合もあるかも知れません。
また、そもそも結婚式は必ず吉日に行わなくていけないという決まりがあるわけでもありません。
とは言え、今でも六曜などの日の吉凶を元に、結婚式の日取りを決めるべきと考えている親世代や年配者が多いのが現状です。
参列者に心からお祝いしてもらいたいのであれば、結婚式の日取りは吉日を選ぶのがよいでしょう。
天赦日と凶日が重なってた場合は結婚式はどうしたほうがいいの?
暦注とは暦に掲載される吉凶占いのことで、日本では六曜がとても有名ですよね。
六曜を知らないと言う方でも、「結婚式は大安に」「友引の葬儀は避ける」などは聞いたことがあると思います。
日本には、主に冠婚葬祭の日取りを決める時に六曜で日の吉凶を占う風習があり、その風習は今でも続いています。
そのため、暦注=六曜と思っている方もいるのですが、暦注には六曜の他に暦注下段や十二直、九星など様々な種類があります。
暦注は種類によって日の吉凶の決め方が違うため、六曜の大安(吉日)と選日の不成就日(凶日)が重なってしまうと言うこともあり得ます。
その場合は、大安の縁起の良さが不成就日によって半減する(もしくは不成就日の縁起の悪さが大安によって良くなる)と言われています。
ただし、天赦日においては、他の暦注の吉凶日の影響を受けません。
つまり、天赦日と凶日が重なっても天赦日の縁起の良さは継続されるので、縁起的には結婚式を行っても問題はないと言われています。
天赦日以外に結婚式に縁起のいい吉日は?
大安
六曜という暦注の一つで、六曜の中で最も縁起が良い日となります。
大いに安しが語源で、この日は何をしても上手くいくという意味があります。
一ヵ月に5~6日ほどあるので、都合に合わせて結婚式の日取りを組みやすいですが、日本では縁起の良い日=大安という認識が広まっていることから、大安の結婚式はとても人気があるので、予約が早くから埋まっている可能性があります。
一粒万倍日
選日という暦注の一つで、一粒の籾(もみ)が万倍に実り、稲穂になるという意味があります。
この日に始めたことは後に大きな収穫を得ると言われていることから、結婚や入籍の日取りとしてとても向いています。
大安と同様に一ヵ月に5~6日にあり、大安や天赦日とは暦注の種類が違うので、暦の上で重なることがあります。
母倉日
天赦日と同じ暦注下段の一つで、母が子を育てるように天が人を慈しむ日という意味があります。
万事に吉となる日ですが、特に結婚や入籍、結納などの婚礼関係の縁起が良い日と言われています。
結婚式を避けた方がいい凶日は?
仏滅
六曜の中で最も縁起が悪い日です。
仏も滅するほどの凶日という意味があり、結婚や入籍などのお祝い事は特に避けた方がよいと言われています。
ただし、最近は仏滅が元々物滅と書いていたことから、「一旦物が滅びて0になり、新しい始まりとなる」と解釈され、むしろ結婚式や入籍の日取りには向いていると捉える人が増えているようです。
不成就日
選日の一つで、言葉の通り、何も成就しない、成功しない日という意味の凶日になります。
天赦日と重なっても影響はありませんが、大安や一粒万倍日などの吉日と不成就日が重なると、縁起の良さを半減させてしまうと言われています。
天赦日に行うといいことは?
天赦日は、神様が何をしても許してくれる、つまりは見守ってくれる日という意味になります。
そのため、万事が吉となる日ですが、特に新しく始めるのによい日と言われています。
結婚式や入籍などのお祝い事の他、開業や新規開店、独立、引っ越し、移転、建築などもお勧めです。
また、お金に関することも吉となるので、財布を購入する、宝くじを購入する、投資を始める、銀行口座を開くといったこともよいでしょう。
この他には、喧嘩の仲裁や仲直りも、運気が味方をして解決しやすくなると言われています。
誤解を解きたい相手がいる方は、天赦日の力を借りてみるのもよいかも知れません。
まとめ
天赦日は暦の上で最上の大吉日のため、結婚式を行うのはとても縁起が良いと言えます。
数ある暦注の中でも天赦日のみ他の凶日の影響を受けないので、仏滅や不成就日などの凶日を気にする必要がありません。
とにかく縁起が良い日に結婚式を挙げたい場合は、希望する時期に天赦日が巡ってこないか、確認してみてはいかがでしょうか。
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