何か願い事がある時に、神社やお寺にお参りに行くことがありますよね。
また、神社やお寺に行かずとも、自宅などでそっと願い事をすることもあります。
そのような場合、願い事は縁起の悪い日よりも縁起の良い日にした方が叶うような気がしませんか?
一般的に縁起の良い日として知られているのは大安ですが、実は大安を凌ぐ大吉日と言われているのが天赦日です。
最高の吉日となる天赦日に願い事をすれば絶対叶う気がしますが、そもそもどうして天赦日はそれほどまでに縁起の良い日と言われているのでしょうか。
そこで今回は、天赦日に願い事をすると叶いやすいのは本当なのか、調べてみました。
天赦日に願い事をすると叶いやすいって本当?
暦注とは暦に掲載される吉凶占いのことで、日本では六曜がとても有名です。
六曜はよく知らないという方でも、「結婚式は大安に」「友引の葬儀は避ける」などと聞いたことがあるのではないでしょうか。
日本では昔から冠婚葬祭などの重要な行事の日取りは、暦注の吉凶を元に決める風習があり、今も受け継がれています。
暦注下段は六曜ほど有名ではありませんが、天赦日は暦の上で最上の吉日となる日です。
天赦日には『百神が天に昇り、万物の罪を赦す』という意味があり、この日は何をしても許されることから、万事成功する日、願いが叶う日と言われています。
そのため、天赦日に願い事をすると叶いやすくなると言われています。
ただし、暦注は言ってみれば単なる占いに過ぎません。
吉凶について科学的根拠があるわけでないので、天赦日の願い事が必ず叶うというわけではありません。
あくまでも占いの一つであり、血液型占いや星座占いと変わらないものだと認識しておくのがよいでしょう。
天赦日にすると縁起のいいことは?
天赦日は何をしても運気が上がるよい日ですが、最上の吉日ということもあり、入籍や結婚式の日取りに選ぶ方が多いようです。
また、運気が上がる日のため、この日を切っ掛けに何か新しいことに挑戦するという方もいます。
そこでここでは、天赦日にすると縁起のよいことをご紹介していきます。
就活や転職活動
仕事を探し始める日は、縁起の良い天赦日がお勧めです。
引っ越し
引っ越しをする理由は様々にありますが、多くの方は人生においては新しい道に進む(就職や結婚など)ことが切っ掛けなのではないでしょうか。
引っ越しはお祝い事ではありませんが、縁起の良い日を好む方は多くいます。
その点で天赦日の引っ越しは最良の日取りと言えるでしょう。
納車
納車もお祝い事ではありませんが、事故などが起こる可能性のあることなので縁起の良い日に行いたいと思う方が多いようです。
宝くじや財布の購入、銀行口座の開設
お金に関係することを始める時も、縁起の良い日を選んだ方が資産が順調に増える気がしますよね。
財布の場合は購入だけではなく、使い始める日を天赦日にするのもよいでしょう。
塾や習い事
受験に備えて入塾する場合に縁起を担いで天赦日を日取りに選んだり、新しい習い事を始める時にその習い事が上手くいくために天赦日を選ぶ方もいるようです。
婚活
結婚願望のある方なら、婚活を始める日を天赦日にすると縁起が良さそうですよね。
婚活サイトやお見合い紹介サイトに登録するなど、行動を始める日に天赦日を選んでみてはいかがでしょうか。
仲直りする
喧嘩をしてしまった人と仲直りする切っ掛けが得られない場合は、天赦日を理由に勇気を出して声をかけてみるのもよいかも知れません。
天赦日にしてはいけないことは?
天赦日は『百神が天に昇り、万物の罪を赦す日』ですが、だからと言って、実際に何をしても許されるかと言われたらそうではありません。
犯罪を犯せば捕まりますので、気が大きくなって何でもしてしまうことがないように注意しましょう。
また、「天赦日ほど縁起が良い日なら大勝ちも夢ではないかも」と、ギャンブルを行う方もいますが止めた方がよいです。
吉日だからと言って大勝ちできるのではあれば、その日にギャンブルをしていた人全員が一攫千金を手に入れることになりますよね。
天赦日は「あなただけが吉日」なのではなく、「全員が吉日」の日です。
そのようなことが起こるとは到底考えられないので、天赦日だからギャンブルで有り金をつぎ込んでみよう!と言ったことは絶対にしないようにして下さいね。
天赦日以外に願い事が叶いやすい吉日は?
天赦日は暦の上で最上の吉日ですが、天赦日ほど縁起が良くはないものの、他にも願い事をするのにお勧めの吉日があります。
大安
六曜という暦注の一つで、六曜の中で最も縁起の良い日になります。
六曜を知らない方でも大安が吉日であることは知っている人が多く、日本では最も有名な吉日と言えるかも知れません。
大いに安しが語源で、何をしても成功する、上手くいくという意味があり、入籍や結婚式、お宮参り、七五三などの冠婚葬祭や、神仏祭祀と言った需要な行事の日取りとしてとても人気があります。
縁起を担いで願い事をしたいという場合には、お勧めの吉日と言えるでしょう。
一粒万倍日
選日という暦注の一つで、一粒の籾(もみ)が万倍に実り稲穂になるという意味があります。
この日に始めたことは後に大きな収穫を得ると言われていることから、入籍や結婚式などのお祝い事の他、宝くじの購入、銀行口座の開設などお金に関係したことを行うのによい日と言われています。
あらゆる願い事によい日ですが、特にお金に纏わる願い事をするのにお勧めです。
天恩日
暦注下段の一つで、「天の恩恵をすべての人が受ける日」という意味がある吉日です。
天恩日は何か新しい事を行うと特に運気が上がる日と言われているので、引っ越しか宝くじの購入などがよいと言われています。
願い事をするなら、人生の転機となるようなことをお願いするのがよいでしょう。
満(みつ)
十二直という暦注の一つで、万物満ち溢れる大吉日になります。
何事も縁起のよい日になりますが、移転や契約、神仏祭祀、開業、旅行などが特にお勧めと言われています。
天赦日と他の凶日が重なった場合、願い事をしても良いの?
暦注には、今回ご紹介している天赦日が含まれる暦注下段の他に、六曜や十二直、二十八宿、九星があります。
また、暦注下段、六曜、十二直、二十八宿、九星に含まれない吉凶日は選日として総称されるので、合計で6種類があると言えます。
暦注は種類によって吉凶日の決め方が異なるため、同日に六曜の大安(吉日)と選日の不成就日(凶日)が重なってしまうことがあります。
このように、吉日と凶日が重なった場合、天赦日以外では吉日が凶日の影響を受けてしまい、縁起の良さが半減すると言われています。
しかし、天赦日に限っては他のあらゆる凶日の影響を受けないと言われています。
つまり、天赦日に六曜の仏滅(凶日)や選日の不成就日(凶日)が重なっても、天赦日の縁起の良さは何ら変わりがありません。
そのため、天赦日と他の凶日は重なっても、願い事をしても問題はないと言えるでしょう。
まとめ
天赦日は暦の上で最上の吉日になります。
そのため、願い事も叶いやすくなると言われていますが、実際に願い事が叶うかどうかはわかりません。
天赦日に限らず、日の吉凶を占う暦注には科学的根拠はありません。
あくまでも占いの一環として、モチベーションアップのために上手く取り入れる程度に留めておくのがよいでしょう。
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