趣味で車を所有している方もいますが、生活を送る上での交通手段として購入している方も多いですよね。
通勤、通学などで毎日車を運転するという方も多い中、運転中は事故が不安だったりするもの。
そのため、これから長い付き合いとなる愛車の納車日は、縁起の良い日にしたいと思う方もいます。
一般的に縁起の良い日として知られているのは大安ですが、実は大安以上に縁起が良いのは天赦日です。
しかし、大安はよく聞くけれど天赦日は初めて聞いたという方もいるでしょう。
そこで今回は、天赦日の納車について調べてみました。
お勧めの時間帯や、納車日の決め方、注意点などをご紹介します。
天赦日に納車をすると縁起がいいの?
天赦日は『百神が天に昇り、万物の罪を赦す』という意味の吉日です。
この日は、神様はどのような罪も許すとされ、何を行うのもよい日、何でも上手くいく日と言われています。
日本では暦の吉凶(暦注)は六曜が有名で、中でも最も縁起の良い大安がよく知られていますが、天赦日は大安よりも縁起が良く、暦の上で最上の大吉日になります。
つまり、天赦日の納車は縁起がとても良いということになります。
暦注には先出の六曜の他に、天赦日が含まれる暦注下段や十二直、二十八宿、九星、選日と様々な種類があり、それぞれに日の吉凶の決め方が違います。
そのため、同じ日であっても六曜では大安(吉日)なのに、選日では不成就日(凶日)ということも起こってしまいます。
吉日と凶日が重なると、吉日の縁起の良さが凶日によって半減(もしくは凶日の縁起の悪さが吉日によって良くなる)すると言われていますが、全ての暦注において天赦日だけは他の吉凶の影響を一切受けません。
どのような負のオーラも跳ねのける天赦日は納車日として最適と言えますが、一年に5~6日しかない貴重な日となっているので、天赦日に納車をするのは実際には難しいと言えるでしょう。
時間帯はいつでもいいの?
天赦日は終日大吉となるとても縁起の良い日なので、納車の時間帯は基本的には自分の都合に合わせて決めることができます。
ただし、夕方遅い時間帯の納車はお勧めできません。
なぜなら、外が暗くなってくると、納車時の確認が正確に行えなくなるからです。
納車では注文した車の装備が間違っていないか、傷などがないかを、カーディーラーの営業マンと一緒に確認する必要があります。
納車の時点で「装備の不備や傷はない」としてしまうと、後日明るい場所で車を見た時に傷を発見しても、納車後に付いた傷かも知れないということで、カーディーラーに対応してもらえない場合があるからです。
そのため、天赦日の縁起の良さは時間帯に左右されないものの、日が沈んで暗くなってからの納車はリスクが大きくなるので、明るいうちに納車をしてもらうのがよいでしょう。
納車日の決め方と注意点!
納車日の決め方は、①吉日②とにかく早い日③都合のつく日の3通りが基本となります。
ここでは、それぞれの納車日の決め方について解説していきます。
① 吉日
事故の不安がある車の運転では、験を担いで契約日や納車日を縁起の良い日にしたいという方が多くいます。
また、ユーザー側があまり縁起を気にしない場合でも、長年の風習に伴ってカーディーラー側が吉日の納車を提案することも少なくありません。
一般的に縁起が良い日として知られているのが六曜の大安なので、大安の納車は希望者が多く混み合います。
そのため、車の準備ができていても大安の予約が取れずに、納車が後回しになってしまうことがあります。
② とにかく早い日
日の吉凶は気にならず、すぐにでも納車をして欲しいという場合は、カーディーラー側もそのように対応してくれます。
ただし、工場から車が届いてからカーディーラー側でも部品や装備の確認などがあるため、すぐに納車日が決められるわけではありません。
ある程度は期間が必要となります。
③ 都合のつく日
仕事などの折り合いなどで、都合のよい日があらかじめわかっている場合は、その日に確実に納車ができるようにカーディーラー側も対応してくれます。
ただし、こちらも希望を出してすぐに納車とはいかないので、ある程度期間が必要となります。
天赦日以外で納車にオススメの縁起のいい吉日は?
大安
六曜という暦注の一つで、六曜の中で最も縁起の良い日になります。
日本では暦注=六曜というくらい知名度が高いので、縁起の良い日に納車をしたいという方の多くは大安を選びます。
そのため、大安の納車は希望者が殺到しやすく、なかなか予約が取れないこともあるようです。
友引
六曜の中で大安に次いで2番目に縁起の良い日になりますが、午前11~午後1時のみ凶に転じます。
縁起の良いタイミングで納車がしたい場合は、この時間帯は避けた方がよいでしょう。
また、友引は元々「共引き=勝負がつかない」という意味なのですが、友を引く=友を轢くとなることから、納車の日取りにはふさわしくないという人もいます。
先勝
六曜の中で3番目に縁起の良い日です。
先んずればすなわち勝ちという意味で、物事は急いで行うのが吉とされ、午前中が吉、午後からは凶となります。
納車は午前中に行うのがよいでしょう。
なお、六曜における午前中は午後2時までを指しているので、納車は午後2時までに行えばOKです。
一粒万倍日
選日という暦注の一つで、一粒の籾(もみ)が万倍に実り稲穂になる、という意味があります。
この日に始めたことは後に大きな収穫を得ると言われており、万事に吉となりますが、納車にもお勧めの縁起の良い日です。
納車を避けた方がいい縁起の悪い凶日は?
赤口
六曜の中の凶日の一つです。
午前11~午後1時のみ吉に転じるため、そのタイミングで納車をすれば縁起がよいのでは?と考えてしまいますが、赤という字から血や火を連想させ、刃物による怪我や事故、火事に注意をすると言われていることから、人によっては(次に解説している)仏滅よりも不吉な日と捉える場合もあります。
そのため、赤口の納車は避けた方がよいでしょう。
仏滅
六曜の中で最も縁起の悪い日になります。
仏も滅するほどの凶日という意味があり、万事に凶となるので納車の日取りとしても避けた方がよいでしょう。
不成就日
選日という暦注の一つで、言葉の通り、何も成就しない、成功しないという意味があります。
不成就日は何もせず、過ぎるまで大人しくしているのがよいと言われていることから、納車も避けた方がよいでしょう。
受死日
天赦日と同じ暦注下段の一つで、暦の中で最悪の大凶日となります。
受死日以上の縁起の悪い日が存在しないことや、「死」という文字が入っているため、納車の日取りとしては特にお勧めできません。
十死日
暦注下段の一つで、受死日に次ぐ凶日と言われています。
こちらも「死」という文字が入っているので、納車の日取りにはふさわしくありません。
また、受死日よりは縁起が良いとも取れますが、受死日は葬儀のみ行っても大丈夫と言われているのに対し、十死日は葬儀もNGとなっています。
まとめ
天赦日は暦の上で最上の大吉日です。
一般的によく知られている大安よりも縁起が良い日なので、とにかく験を担いで納車をしたいという方は、天赦日の納車を狙ってみるとよいでしょう。
ただし、天赦日は一年に5~6日しかないので、実際に車を購入した後ではタイミングよく天赦日が巡って来ない可能性もあります。
どうしても天赦日に納車をしたい場合は、天赦日に納車ができるように逆算して車を購入する必要があるかも知れません。
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