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お盆の墓参りの意味は?いつ行くべき?時間帯は?

お盆の墓参りの手順!必要な持ち物やマナーについて!

お盆は先祖や故人の霊が、浄土(あの世)から現世(この世)に帰ってくるとされる日です。

先祖の霊は家に戻ってくると言われていますが、お盆には墓参りを行いますよね。

しかし、お墓には先祖の霊はいないのに、どうして墓参りをするのでしょうか。

そこで今回は、お盆の墓参りの意味について調べてみました。

お盆に墓参りをするなら、いつ行けばいいのか、必要な持ち物やマナーなども合わせてご紹介します。

お盆の墓参りの意味


お盆に墓参りをする理由は、主に次の3つとされています

① 迎え火を焚くため

お盆になるとあの世からこの世に降りてくる先祖の霊が、家までの道を間違わないために、玄関前や門口で迎え火を焚く風習があります。

この迎え火は、焙烙におがらを置いて火をつけるものですが、昔は墓参りをした後にお寺から火種をもらい、それを松明などに移して持ち帰って火をつけていました。

また、提灯に灯りを灯すのもお寺からもらった火種だったと言われています。

つまり、迎え火を焚くには墓参りが欠かせなかったため、お盆に墓参りをするようになったと言われています。

② 先祖の霊を迎えに行くため

先祖の霊は、いつも同じ場所でじっとしているわけではないと考えられているため、お墓にいる(かも知れない)先祖の霊を迎えにいくために墓参りをします。

③ 仏様に感謝の気持ちを伝えるため

お墓は仏様を建立するという意味合いが大きいと言われています。

そのため、お盆に墓参りをするのは仏様に手を合わせて、感謝の気持ちを伝えるためだと言われています。

お盆の墓参りはいつ行くべき?


お盆の墓参りは、先祖の霊を迎えに行くという点から、お盆の入り(お盆の初日)となる8月13日(地域によっては7月13日など)がよいとされています。

しかし、現在は墓参りに日程については、昔ほど「必ず8月13日に行かなければいけない」とはなっていないようです。

実家や地元を離れて遠くに住んでいる場合などは、お盆初日に帰るのが難しいこともありますよね。

何より大事なのは、お墓に行き手を合わせることなので、日程についてはそこまでこだわる必要はないでしょう。

関東地方では「留守参り」と言って、先祖の霊が家に帰っている間、お墓を守って下さる仏様をお参りする風習が残っており、8月14日や15日に墓参りをすることもあります。

もちろん、お盆の期間を過ぎた後やその前でも、そちらの方が時間に都合がつくならそれでも構いません。

なお、13日に墓参りで先祖の霊を迎えに行った場合は、16日に見送りすることが必要と考える地域もあります。

その場合は16日に墓参りをしてもよいでしょう。

墓参りに行く時間帯は?


お盆に限らず、墓参りは午前中に済ませるのがよいとされています。

これは、先祖供養は何を差し置いても一番に行うべきという考えに基づくものです。

その昔、迎え火をお寺から分けてもらっていた際には、お盆の前日や当日の朝に精霊棚を作って先祖を迎える準備をし、その足で墓参りをしていたと言われています。

ただしこれも、必ずしも午前中にしなければいけないということはないようです。

とは言え、夕方遅い時間だとお寺や霊園が閉じていることもありますし、暗くなると周りが見えなくて危険ですよね。

そのため、夕方以降暗くなってから墓参りに行くのは、望ましいとは言えません。

お盆の墓参りの手順


お盆に墓参りに行っても、具体的に何をしたらいいのかよくわからないという方も多いですよね。

そこでここでは、墓参りの手順を詳しくご紹介します。

① お墓を掃除する

墓地に着いたら、桶と杓を持ち、桶に水を汲みましょう。

お墓の前で手を合わせた後、まずは周囲のごみを拾い、雑草が生えていたら抜き取ります。

お墓に供えてある仏花を交換し、墓石の周りに敷いてある砂利が汚れていたら、目の粗いザルなどに入れて水洗いをすると綺麗になります。

墓石は水を含ませたスポンジやタオルなどで、汚れを拭き取ります。

戒名などの文字や彫刻がされている部分の凹みに汚れが溜まっている時は、歯ブラシを使うと汚れがとれやすいです。

花立てや水鉢に溜まった水は捨て、綺麗に洗います。

墓石全体に水をかけ、乾いたタオルや布で水気をとって掃除は終了です。

② お参りをする

仏花や線香、お供え物をお供えします。

手を合わせてお参りします。

複数で墓参りに来ている時は、故人と親しい順からお参りするようにします。

お祈りをする時は、頭は墓石よりも低くしましょう。

お参りが終わったら、線香を消し、お供え物を持ち帰ります。

お盆の墓参りの持ち物


お盆の墓参りの持ち物をご紹介します。

桶や手杓

お寺に常備されている場合が多いですが、ないところは持参するようにしましょう。

供花

供花に特に決まりはありませんが、バラなど棘のある花や、匂いのきつい花は避けた方がよいでしょう。

また、ヒガンバナ、ユリ、ツバキも避けた方がよいと言われています。

線香、ろうそく、ライター

線香は束のまま持参するようにします。

バラして持って行くと折れやすく、複数でお参りする場合には本数が足らなくなることがあります。

また、宗派によっては束のままお供えするところもあります。

ライターはろうそくに火をつける時に使います。

マッチ棒でも構いません。

お供え物

先祖や故人が好きだったものをお供えします。

果物や、饅頭、羊羹などのお菓子が一般的ですが、お酒などでも構いません。

故人が飲めるようにと、墓石にお酒をかける方がいますが、傷みの原因となるため止めた方がよいでしょう。

掃除道具

バケツ、タオル、スポンジ、ぞうきんの他、抜き取った雑草やごみを入れるごみ袋や、雑草を抜く時や掃除の時に軍手、歯ブラシ、ザルがあると便利です。

数珠

墓参りの時は数珠を持って行きましょう。

お盆の墓参りのマナー


お盆の墓参りでは服装は特に決まっておらず、普段着でOKです。

ただし、初盆やその他の法要がある場合には喪服になります。

また、普段着でよいと言っても場所柄、華美な格好やハイヒール、煌びやかなアクセサリーは止めましょう。

同様に匂いの強い香水もNGです。

服装以外に以外と気づかずにやってしまうマナー違反には、線香やろうそくの火を口(息)で消すというもの。

人間の口は仏教では穢れとされるため、仏様に向かって吹きかけるのは絶対にやめましょう。

線香やろうそくの火を消す時は、手で仰ぐか、線香を縦に持って上下に振ると火が消えやすくなります。

なお、お墓に供えたお供え物は、必ず持ち帰るようにしましょう。

そのままにして帰ると、カラスなどの野生動物が食い荒らしてしまい、お寺に迷惑をかけてしまいます。

お盆の時期は夏場ということもあり、食べ物は腐りやすく、異臭やカビなどは他の人にも迷惑をかけることから、お供え物は必ず持ち帰るようにしましょう。

まとめ

お盆の墓参りは、お盆の入りとなる8月13日(地域によっては7月13日など)の日中に行くのがよいですが、必ずしもその日に行かなければいけないというわけではありません。

なお、墓参りの時は墓石を掃除するため、線香やろうそくなどお祈りをする時に使うものの他に掃除道具を持参しましょう。

バケツやぞうきん以外に、軍手があると掃除の時に手が汚れず便利です。

墓石の文字などの窪み部分の汚れは、歯ブラシを使うととれやすくなります。

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