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時下食とは?意味や由来や読み方!2023年はいつ?

皆さん『時下食』という単語を聞いたことがあるでしょうか。

今回はそもそも聞いたことすら無いという人も多そうな『時下食』とは何かを解説しつつ、その言葉の意味や由来や読み方は何なのか、2023年だといったいいつになるのかを見ていきましょう。

そもそもこの時下食で避けた方がいい行動があるのかも見ていきましょう。

時下食とは?意味や由来や読み方は?

時下食の読み方は『ときげじき』です。

この時下食は下食時と表現するときがありますが、こちらは『げじきどき』と読みます。

時下食は流星の一種である天狗星の精が食事のために下界に降りてきてしまうので、その影響が出てしまうとのことですが、指定されているのが時間でありその時間に人々も食事をしてしまうと天狗星の精の影響が食べ物に現れてしまうとのことでした。

天狗星の精と一緒の時間帯に食事をすると食べ物の栄養素が天狗星の精に吸収されてしまうとか、天狗星の精の食べかすを人間が食べると腹痛が発生してしまうとされています。

また、天狗星の精が地上にいる時間帯はお食事もNGとされていますが、それ以外にも種まき・沐浴・草木を植えるといった活動もNGとされています。

時下食は日ではなく時間帯によって吉凶が変わる暦注下段であり、『●月は×の時間が時下食』といった区分をしているのです。

日によって吉凶が変わるものはかなり多いのですが、このように時間によって変わる暦注は珍しいと言えます。

歳下食との関係性について

時下食と非常に似たような暦注下段として『歳下食』と呼ばれる暦注下段が存在します。

こちらも同じく天狗星の精が食事のために下界に降りてしまったことと関係がある暦注下段ですが、時下食は時間指定があるのに対し、こちらは時間指定ではなく日付が指定されているのです。

意味もほぼ一緒でお食事・種まき・沐浴・草木を植えるといった行動がNGとされています。

また、大食・大酒も謹むべきとされているので覚えておきましょう。

2023年の時下食はいつ?


時下食は時間帯によって一部の行動が凶になるという暦注下段とのことでした。

そのルールは節月で

  • 1月は未日亥刻(22時)
  • 2月は戌日子刻(24時)
  • 3月は辰日丑刻(2時)
  • 4月は寅日寅刻(4時)
  • 5月は午日卯刻(6時)
  • 6月は子日辰刻(8時)
  • 7月は申日巳刻(10時)
  • 8月は酉日午刻(12時)
  • 9月は巳日未刻(14時)
  • 10月は亥日申刻(16時)
  • 11月は丑日酉刻(18時)
  • 12月は卯日戌刻(20時)

となっています。

それでは2023年の時下食の具体的な日を見ていきましょう。

1月:9日(月)、21日(土)、25日(水)

2月:6日(月)、18日(土)、21日(火)

3月:5日(日)、17日(金)、29日(水)

4月:10日(月)、28日(金)

5月:10日(水)、20日(土)

6月:1日(木)、13日(火)、29日(木)

7月:11日(火)、29日(土)

8月:10日(木)、18日(金)、30日(水)

9月:11日(月)、24日(日)

10月:6日(金)、26日(木)

11月:7日(火)、13日(月)、25日(土)

12月:7日(木)、21日(木)

基本的には12日サイクルなので1年間に30日間ほどこの時下食が発生します。

時下食に避けたほうが良い事は?


時下食に避けるべきとされている行動は、食べ物にまつわる行動やお食事です。

食事・種まき・沐浴・草木を植えるがNG行動となっていますので、農家の方々にとっては色々と制限されてしまう日と言えるでしょう。

逆に農家ではない人にとっては意識すべきなのは食事ぐらいなので、そこまで意識する必要がない凶日となっています。

凶となる時間帯も2時間だけなので、お食事の時間帯と被らなければ問題ないと思います。

食事という行動そのものが凶という扱いになる暦注というのはほとんど存在せず、色々と調べて見た限りではこの時下食と歳下食のみだったので、ある意味で覚えやすい凶日と言えるでしょう。

ただし、この時下食と歳下食は軽い凶日として扱われているようで他の吉日と被った場合そちらが優先されるという考え方となっているようです。

六曜の大安や友引といった吉日とセットになった場合はかき消されると考えておけばいいでしょう。

個人的な見解となりますが、土いじり系の行動がNGとされていますので同じマイナーな暦注下段である五墓日とちょっとした繋がりがあると思ってしまいました。

五墓日は土を動かす行動がアウトとされていますので、種まきや田んぼを耕すといった行動がNGとなるのです。

暦注下段との関係について


今回紹介した時下食は暦注下段の一つです。

この暦注下段には非常に多くの種類があるのですが、マイナーなモノがかなり多いので知らない人も多いでしょう。

昔のカレンダーには上段に日付・曜日・二十四節気七十二候などが記載され、その下に六曜や暦注中段として扱われている十二直が記載されました。

そして最下段には今回紹介した暦注下段を始め選日二十八宿・九星などが記載されるのです。

昔はこういった暦注がびっしり記載されているカレンダーが存在していたようですが、今では余白が主体のカレンダーが多く六曜や月の満ち欠けやどんなイベントがある日なのかといった事柄しか書かれなくなっています。

政府や幕府から暦注は否定され続けた?

今回紹介した暦注下段を含めた暦注は実は幕府や政府からかなり嫌われた存在であり、何度も禁止令を出されているのです。

こちらのwiki(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%A6%E6%B3%A8%E4%B8%8B%E6%AE%B5#%E6%99%82%E4%B8%8B%E9%A3%9F)を見てもらってもわかるのですが、最低でも3回は政府や幕府から存在を否定されていることがわかります。

筆者が調べて見た限りだと、江戸時代になり戦争がなくなって平和になった人達は色んなモノを取り入れるようになって様々なモノが流行したとのことです。

この流行の一つに暦注という存在があったのですが、色んな暦注がありこの暦注の『○○をするとNG』といった内容を信じて行動する人が増えすぎたために日常生活に弊害が出るようになってしまい幕府が禁止令を出したと聞いております。

この考え方が幕府が終わった明治政府にも続くことになり、明治政府も禁止令を出して暦注そのものが消されました。

特に第二次世界大戦に近づけば近づくほどなると暦注そのものの取り締まりが厳しくなったと言われております。

戦争が終わって敗戦国となった日本は暦注に対する制限も消滅したのですが、今でもその名残が非常に強く残っているのか政府関係者の職場や職員では暦注が記載してあるカレンダーは使わないようにしているとのことです。

このように幕府や政府といった日本を統治している方々からはめっぽう嫌われている存在が暦注下段を含めた暦注なのですが、それでも民衆には浸透し続けたので今でも残り続けています。

しかし、色んな情報が当たり前のように入手できる現代になるとこういった迷信や俗信を信じる人が急激に減っているのが実状です。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は暦注下段の一つである時下食について紹介しました。

いわゆる決まった日のとある時刻のみ、一部の行動がNGとなるという非常に珍しいタイプの暦注下段が時下食とのことでした。

かなり珍しいのですが、やっぱり超マイナーな暦注下段なのでネット上にも情報が非常に少なく情報集めにめちゃくちゃ苦戦した暦注下段でもあります。

さすがにここまでマイナーだとこれから広まることも考えにくいので知っているだけでレアな知識と言える状態が続いてしまうでしょう。

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