天一天上に引っ越しをすると縁起がよいのでしょうか?
日取りの決め方などを知りたいと思っている方は多いと思います。
天一天上は吉日ですが、知名度が低く、知らない方がほとんどですよね。
一般的に引っ越しにお勧めの吉日に大安がありますが、大安に引っ越しができない場合は天一天上に引っ越しをしてもよいのか気になります。
そこで今回は、天一天上の引っ越しについて調べてみました。
天一天上の引っ越しは縁起がいい?
天一天上の引っ越しは縁起が良いです。
なぜなら、天一天上は選日という暦注(※)の一つで吉日だからです。
天一天上とは天一神という方位神が、天に昇っている期間のことを言います。
天一神は地上にいる間に天一神遊行と言って、四方をそれぞれ5日間かけて巡るのですが、昔は天一神がいる方位を「方忌み」と言って避けていました。
これは天一神の荒魂によって、その方向に向かったり事を起こすと祟りが起こると言われていたからです。
平安時代には、目的地に天一神がいる場合は「方違え」と言って、一度違う方向に進み、目的地が凶とならないようにしていたと言われています。
天一天上の期間は、天一神は天にいるので、地上はどの方向に行っても天一神はいません。
そのため、天一天上は自由に動き回ることのできる吉日とされていました。
このようなことから、天一天上の引っ越しは縁起が良いものになります。
引っ越しの日取りの決め方は?
吉日を選ぶ
現在の日本で最も知名度のある暦注は六曜になります。
冠婚葬祭など重要な行事の日取りは、六曜による吉凶を元に決める方がほとんどです。
引っ越しは冠婚葬祭ではありませんが、人生の節目に関わることが多いので、縁起の良い日に行いたいと考える方も多く、吉日の引っ越しにこだわる場合も多いでしょう。
天一天上は天一神が地上にいないので、凶となる方角を気にすることなく動くことができる期間になります。
そのため、特に移動をすることが吉とされ、天一天上の引っ越しはとても縁起が良いと言われています。
ただし、現在の日本では天一天上はあまり知られておらず、わざわざ天一天上に引っ越しをする方も少ないです。
予約の取りやすさで選ぶ
会社都合などで短期間で引っ越しを余儀なくされている場合などを除いて、引っ越し時期を比較的自由に決めることができる方は、一年を通じて予約の取りやすい時期を選ぶことが多いでしょう。
予約が取りやすい時期は、引っ越し料金の安い時期と重なります。
引っ越し料金の安い時期については、後に詳しくご紹介しているので参考になさってみて下さい。
希望の日で選ぶ
吉日や予約の取りやすさなどに関係なく、引っ越しのしやすいタイミングや希望の日を引っ越しの日取りとする方もいます。
天一天上以外に引っ越しに縁起のいい吉日は?
天一天上以外に引っ越しに縁起の良い吉日にはどのような日があるのでしょうか。
天一天上は、正直なところよく知られた吉日とは言えないので、他の吉日を知りたいという方はぜひ参考になさってみて下さい。
大安
六曜という暦注の一つで、最も縁起の良い吉日になります。
六曜は日本で一般的な吉凶であり、特に大安は、六曜を知らない人でも聞いたことがある有名な吉日です。
一日を通じて吉となるので、どの時間帯に引っ越しをしてもよいですが、広く知られている吉日のため、予約は早くに埋まってしまい、なかなか希望通りにならないのが現状のようです。
一粒万倍日
天一天上と同じ選日の一つで、一粒の籾が万倍に実り稲穂になるという意味がある吉日です。
この日に始めたことは後に大きな収穫になると言われていることから、特にお金に関することを始めるのに良い日と言われていますが、新しい出発となる引っ越しも大変お勧めです。
天赦日
暦注下段という暦注の一つで、暦の上の最上の大吉日になります。
天赦日以上の吉日は存在しないので、引っ越しをするならとてもお勧めとなりますが、一年に5~6日しかない貴重な日のため、実際に天赦日に引っ越しをするならあらかじめ天赦日を調べて、その日に引っ越しをする必要があります。
引っ越しをしない方がいい縁起の悪い凶日は?
新しい人生の始まりとなる引っ越しでは、縁起の良い日を選びたいと思う方が多いですよね。
引っ越しが人生の良き転機となるよう、凶日は避けた方がよいでしょう。
赤口
六曜の中の凶日の一つです。
赤という字から血や火を連想し、刃物による怪我や事故、火事などをイメージすることから、引っ越しは避けた方がよいと言われています。
仏滅
六曜の中で最も縁起の悪い日になります。
仏も滅するほどの凶日という意味があり、冠婚葬祭などの重要な行事を始め、引っ越しも避けるべきとされています。
ただし最近は、仏滅が元々物滅と書いていたことから、「一旦物が滅びて0になり、新しく始まる」と解釈されるようになりました。
これにより、あえて仏滅に引っ越しをする方も増えているようです。
不成就日
選日の一つで、何も成就しない日という意味の凶日です。
引っ越しも避けた方がよいと言われています。
受死日
暦注下段の一つで、暦の上で最悪の大凶日になります。
葬儀以外は大凶となり、入籍や結婚式などのお祝い事はもちろん、引っ越しも避けた方がよいでしょう。
引っ越しの料金が安い日や時期は?
引っ越しの日取りは吉日にこだわらず、とにかく安く済ませたいという方はぜひ下記で確認してみて下さい。
赤口、仏滅がお勧め
引っ越し業者の多くは、吉日となる大安は料金を割り増しで設定しています。
一方で凶日となる赤口や仏滅は料金を割引していることが多く、縁起の良し悪しが気にならないのであれば赤口や仏滅を狙うのがお勧めとなります。
なお、暦注は六曜以外にもありますが、日本ではそれほど重要視されていないこともあり、六曜以外の凶日の料金割引は設定のない業者が多いようです。
週の中日がお勧め
休みであることが多い土日は予約が埋まりやすく、料金も割高となることが多くなります。
これに対し、週の中日となる火曜、水曜、木曜は、引っ越しの希望者が少ないことから、料金を安く設定していることが多いです。
11月~12月中旬がお勧め
年末年始、年度末の移動、AO入学による秋の移動など、引っ越しは比較的一年を通じてどの時期も活発に行われています。
一方で、11月~12月の中旬は転勤や入学で引っ越しをする方が少なく、一年の中で最も料金が安く設定されている時期になります。
このようなことから、とにかく安く引っ越しをしたいという場合は、11月~12月中旬の火曜、水曜、木曜で、赤口か仏滅に当たる日を選ぶとよいでしょう。
まとめ
天一天上は天一神という方位神が天に昇っている期間で、その期間中は凶方位を気にすることなく自由に動くことができることから、引っ越しは特に縁起の良い事となります。
ただし、日本では六曜が最も有名な暦注であり、日の吉凶は六曜によって決めている方がほとんどです。
そのため、天一天上を選んで引っ越しをする方はあまりいません。
また、六曜の凶日となる赤口や仏滅は引っ越しの料金が安く設定されていることが多いので、縁起の良し悪しを気にしない方は、あえて凶日に引っ越しをすることもあるようです。
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