天一天上にするといい事ややってはいけない事は何?
昔の人達は吉凶に方角を絡めて考える人が多かったのですが、その筆頭が天一天上です。
今回はこの天一天上とはいったい何なのか、意味や由来はどうなっているのか、読み方や2023年の天一天上はいつなのかを調べて参ります。
天一天上の選日の関係や、やってはいけないこととはいったい何なのかも確認して行きましょう。
天一天上にするといい事は何?
天一天上の期間は天一神が天上界にいる期間となりますが、そのタイミングで代役として日遊神が降臨します。
この神様は汚れや不浄を徹底的に嫌う神様なので、家の中が汚いとその家に住んでいる方々に災いをもたらすとされているのです。
逆に、家の中をきちんと掃除しているという人は吉日になると言われております。
なので、天一天上の期間をより幸福に過ごしたいという人はきちんと意識して掃除するようにしましょう。
きちんと家の中を清潔にしておけば、ほとんどの行動がプラスになるのが天一天上になりますので、あとは好きに行動しても構いません。
むしろいけない方角がなくなりますので、旅行との相性が良いと解説する人もいます。
昔と比べると、この天一天上の教えやしきたりを厳密に守っているという人は少ないでしょうが、物事の吉兆を気にするという方々はこのルールも守った方が良いでしょう。
はっきり言ってマイナーな部類に入る天一天上はネット上でも出てくる情報量が六曜と比べると遙かに劣っており、あまり深くまでは掘り下げるのが困難になっています。
やってはいけない事は?
天一神の代わりに降臨する日遊神は不浄や汚れを嫌う神様なので汚れていると運気が低下すると言われています。
風水的にも汚れは嫌う傾向にありますので、やはり運気を落としたくないという人は汚れを落とすことも重要になるのでしょう。
きちんと清潔に保つべくお掃除は意識して行うようにしてください。
特にトイレやキッチンといった水回りは意識して掃除するといいでしょう。
風水的にも運気がアップします。
天一天上の意味や由来は?
天一天上の意味は「方角の神様である天一神が天上の世界に上ることで方角の縛りがなくなる癸巳から戊申までの期間」のことです。
この天一神は中神や天一や天乙や貴人という別の名前がある方角神であり、十二天将の主将でもあります。
天一神は東西南北を8つに別けた八方をそれぞれ5日間で巡るのですが、荒魂と呼ばれる祟りを起こす神様でもあるので天一神が巡っている方角に向かって行動するのはNGとされているのです。
この天上から降りて下界で四方を巡ることを天一神遊行と呼び、このルールを昔はかなり重んじていました。
このように凶の方角が存在するという考え方が天一神によって出てくるのですが、この凶の方角がなくなるのが天一天上となります。
この天一天上の由来は諸説ありますが、天一神による方角の吉凶は860年頃にはあったと言われています。
この考え方を本格的に用いられたのは平安時代と言われており、天一神がいる方角に何らかのアクションを起こすのをさけたり、その方角に進むことをさける事を方忌みといい、自分が行こうとする方角が凶方位の場合一旦他の方角にそれてから目的地に向かう方違えというやり方も存在していたようです。
天一天上の読み方
天一天上の読み方は「てんいちてんじょう」か「てんいつてんじょう」です。
漢字変換では一発で出ないことも多いですが、「てんいち」と入力すれば「天一」と出てきますし、「てんじょう」と入力すれば「天上」という漢字がきちんとヒットするので入力は楽です。
一発で変換して貰えるようにしたいという人は単語登録しておけば良いでしょう。
ちなみ、天一神は「てんいちじん」や「てんいつじん」と読み、天一神遊行は「てんいちじんゆぎょう」と読みます。
かなり天一天上はマイナーなのでそれにまつわる漢字も一発変換では出ないことの方が多いです。
2023年の天一天上はいつ?
まず、基本的な情報として天一天上は癸巳から戊申までの16日間です。
十干十二支は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干と子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支が組み合わされた60通りのパターンがありますので、60日サイクルでまわっております。
1年かは365日ですので、だいたい十干十二支は6サイクルまわると言うことになります。
つまり、天一天上も1年間に6回はあるということです。
2023年の天一天上は
- 2月4日(土)始まり 2月19日(日)終わり
- 4月5日(水)始まり 4月20日(木)終わり
- 6月4日(日)始まり 6月19日(月)終わり
- 8月3日(木)始まり 8月18日(金)終わり
- 10月2日(月)始まり 10月17日(火)終わり
- 12月1日(金)始まり 12月16日(土)終わり
なお、一年で最初の天一天上(つまりは癸巳の日)は「天一太郎」と言われ、この日に雨が降るとその後の天候が良くないと言われており、農作物の収穫や豊作を占うものとされていました。
また、天一天上の中で最も縁起の良い上吉日であるとも言われています。
2023年であれば2月4日が天一太郎になります。

天一天上と選日の関係は?
六曜や天一天上と同じ選日や十干十二支などのその日の吉兆を表すものが多数入り乱れることで、吉なのか凶なのかがわからなくなることは多々あるでしょう。
これにその人の血液型占いや誕生月占いなどがミックスされるとさらに意味がわからなくなります。
結論から言うと「その人の考え方次第なのでなんとも言えない」が答えとなります。
それらの考え方は大きく分けて3つです。
一つ目は、問答無用で天一天上が優先されるので他の占いやその日の吉兆でマイナスが出たとしても何も関係ないとはじき出す考え方。
二つ目は、一つ一つの吉兆をプラスしたりマイナスしたりするので、吉に繋がる事柄が多い場合は吉となり、凶と繋がる事柄が多いならマイナスになるという考え方です。
血液型占いで1位で誕生月占いで最下位なら相殺されて普通になると考えるとわかりやすいでしょう。
三つ目が、天一天上はマイナーだから他の吉凶や占いが優先であり気にする必要は一切ないという考え方になります。
これはどれが正解というのはありませんので、その人の考え方によって導き出した答えが正解でしょう。
結局は科学的根拠がない迷信じみたなにかになりますので、自分にとって都合の良い解釈ができた方がお得なのです。
ただし、冠婚葬祭のようなたくさんの人達が集まる場所では、知名度が低いものを基準にするともめる可能性が高いので、天一天上は基準にしない方が良いかもしれません。
日本人的に最も有名な暦注は六曜なので、まずは六曜を中心に考えてください。
大安や友引だから六曜的に吉という状況なら他の暦注がたとえ凶のものが混じっていたとしても問題なく行動できますが、逆に赤口や仏滅だから六曜的に凶という状況で他の暦注で吉のものがたくさんあってもマイナスのイメージでとらえられて注意される可能性が高いのです。

まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は天一天上について詳しく解説しました。
天一天上はかなりマイナーな選日の一種ですが、ルールなどは簡単です。
しかし、六曜や七曜や十二直や十干十二支や天一天上のような選日を覚えると吉と凶が入り乱れている日が多発しますので、どのようにその混じり合った吉凶を処理するのかで意見が大きく分かれてきます。
答えはありませんので、自分にとって最も都合の良い答えを用意するのが正解なのです。
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