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天一天上とはどういう日?意味や読み方と2023年はいつ?

天一天上とはどのような意味があるのか、由来や読み方などが気になりますよね。

また、2023年はいつなのでしょうか?

天一天上は日の吉凶の一つですが、聞いたことがないという方が多いかも知れません。

日本では日の吉凶と言えば、一般的に大安や仏滅などの六曜が有名だからです。

天一天上は六曜とは違う吉凶になりますが、するとよいことやしてはいけないことは何なのでしょうか。

そこで今回は、天一天上について詳しく調べてみました。

天一天上とはどういう日?


天一天上とはどのような日なのでしょうか。

ここでは意味などを詳しく解説していきます。

天一天上とは、天一神(てんいつじん)という方位を司る神様(方位神)が天に昇っている期間のことを言います。

天一神は地上にいる間に、天一神遊行(てんいつじんゆぎょう)と言って、四方をそれぞれ5日間かけて巡るのですが、その期間は天一神のいる方角を「塞(ふたがり)」と言い、その方角に向かったり、事を起こすのを避けていました。

これを『方忌み』と言い、平安時代は特に強く信じられていたようです。

天一神のいない方角へ行くことを「方違え」と言い、目的地が凶に当たる場合は一旦、別の方角へ行き、目的地が凶とならないようにしていたと言われています。

昔はそれほどまでに、日の吉凶や方角を気にしていたことが伺えますよね。

また、神様と聞くと柔和で誰に対しても平等で優しいイメージがありますが、それは和魂(にぎみだま)と呼ばれるもの。

一方で神様は荒魂(あらみたま)の側面を持ち、この場合は勇猛さゆえに人に祟りを与えることもあります。

方忌みは天一神の荒魂が現れるとされていた、というわけです。

つまり、天一神遊行で天一神が向かう方位は凶とされていました。

しかし、天一天上では天一神は天に昇っているので、地上には凶となる方位が存在せず、自由に行動できると言われていました。

このようなことから、天一天上は全方位が吉となる縁起も良い日、という意味になります。

天一天上の正しい読み方は?


天一天上の正しい読み方は、「てんいちてんじょう」です。

天一神を「てんいつかみ」と読むことから、天一天上は「てんいつてんじょう」と読んでしまいそうになりますが、正しくは「てんいちてんじょう」になります。

なお、天一神は「てんいつじん」の他に「てんいちじん」、天一神遊行も「てんいつじんゆぎょう」の他に、「てんいちじんゆぎょう」と読むこともあります。

天一天上はあまり聞き慣れないものですが、昔はとても重要視されていた吉凶です。

知っていたり、読めたりすると周囲から一目置かれる存在になれるかも知れませんね。

2023年の天一天上はいつ?


天一天上の始まりと終わりがわかったところで、2023年はいつになるのか見ていきましょう。

先ほども触れた通り、天一天上は癸巳から戊申までの16日間となります。

これを2023年のカレンダーに当てはめると、次のようになります。

  • 2月4日(土)始まり 2月19日(日)終わり
  • 4月5日(水)始まり 4月20日(木)終わり
  • 6月4日(日)始まり 6月19日(月)終わり
  • 8月3日(木)始まり 8月18日(金)終わり
  • 10月2日(月)始まり 10月17日(火)終わり
  • 12月1日(金)始まり 12月16日(土)終わり

なお、一年で最初の天一天上(つまりは癸巳の日)は「天一太郎」と言われ、この日に雨が降るとその後の天候が良くないと言われており、農作物の収穫や豊作を占うものとされていました。

また、天一天上の中で最も縁起の良い上吉日であるとも言われています。

2023年であれば2月4日が天一太郎になります。

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天一天上の始まりと終わりは?


天一天上の始まりと終わりは決まっています。

天一天上は、選日という暦注の一つです。

暦注とは簡単に言うと、暦に掲載される吉凶占いのこと。

日本では六曜が最も有名で、「結婚式は大安に」「友引の葬儀は避ける」など、冠婚葬祭の日取りは六曜による日の吉凶によって決める方が多いと言われています。

選日は、六曜、七曜、九星、暦注下段十二直二十八宿とある暦注の種類のどれにも属さないものと言い、十干十二支によって吉凶を決めています。

十干十二支は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干と、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支による組み合わせのことで、天一天上の場合は癸巳から戊申までの16日間を指します。

なお、十干十二支の組み合わせの総数は60通りになります。

これは本来、10×12であれば120通りとなりそうですが、10と12は数字が異なるため掛け算ではなく、最小公倍数が組み合わせの数となるからです。

おおよそになりますが、天一天上は一年に6回巡ってきます。

この期間中は、天一神は天に昇っているので、凶となる方角を考えずに動くことができます。

天一神遊行で巡る期間と方角

天一天上の始まりと終わりをご紹介しましたが、それ以外の期間は天一神はいつ、どこにいるのか気になりませんか?

そこでここでは、天一神遊行で天一神が巡る期間と方角をご紹介します。

・己酉から甲寅の6日間は北東

・乙卯から己未の5日間は東

・庚申から乙丑の6日間は東南

・丙寅から庚午の5日間は南

・辛未から丙子の6日間は南西

・丁丑から辛巳の5日間は西

・壬午から丁亥の6日間は西北

・戊子から壬辰の5日間は北

これらを覚えておくと、凶方位を避けることができます。

天一天上にするといいことは?


天一天上にするとよいことを知りたいと思っている方も多いでしょう。

天一神が天に昇っている期間となる天一天上は、荒魂による祟りが起こる心配がありません。

特に気を付けるべき方角が存在しないので、旅行や外出などがお勧めと言われています。

また、これとは反対に家の掃除をするのも良いと言われています。

これは、天一神が天に昇っている間、地上には変わりに日遊神が下りてくると言われているからです。

日遊神は不浄を嫌うため、部屋が汚れていると祟りをもたらすと言われています。

そのため、旅行などで家を空けない場合は、いつもより念入りに掃除をして日遊神をお迎えしてみてはいかがでしょうか。

天一天上にやってはいけないことは?


天一天上にやってはいけないことは、日遊神が下りてくる期間になるので、家や部屋を汚いままにしておくことです。

日遊神は不浄を嫌うので、汚れがあると祟りを起こすと言われています。

特にトイレやキッチン、お風呂と言った水回りが汚れているのはダメと言われているので、天一天上は掃除の期間と考えて2ヵ月に一回の頻度で、徹底的に綺麗にしてみるのがお勧めです。

また、天一天上の最初の日(癸巳の日)は、論争や訴訟、談判事などの争い事はやってはいけないと言われています。

天一天上の最初の日(癸巳の日)は、天一天上で最も縁起の良い日と言われていますが、掃除をせずに汚すことと争い事は避けた方がよいでしょう。

まとめ

天一天上は選日という暦注の一つで、期間中は方角を気にせず自由に動き回れる吉日となります。

癸巳から戊申までの16日間を指し、特に旅行や外出など移動を伴うものが吉とされています。

その一方で、天一神が天に昇っている間は日遊神が地上に降りてくるため、掃除を怠ると祟りが起こると言われています。

天一天上の期間中は掃除をして、清潔を保つようにしましょう。

また、論争などの争い事も避けた方がよいと言われています。

旅行中は四六時中一緒に行動するので、どれだけ親しい間柄でも喧嘩になりやすいですよね。

その点も気を付けてみるとよいでしょう。

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