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土用しじみの意味や由来は?土用の丑の日に食べる理由は?

土用しじみが腹薬といわれる意味は?寒しじみとの違いは?

土用の丑の日と言えば鰻を食べる風習がよく知られていますが、実は鰻よりも先に丑の日に食べられていたのがしじみです。

土用に食べるしじみは「土用しじみ」と言って、江戸時代の庶民にとっては定番の食べ物だったのですが、現代は知らない方が多いかも知れません。

そこで今回は、土用しじみについて調べてみました。

土用しじみとは何なのか、その意味や由来をご紹介します。



土用しじみの意味や由来


土用しじみとは、夏土用の期間に食べるしじみのことを言います。

土用は雑節の一つで、季節の変わり目を表す名称となっています。

土用と言えば鰻を食べる夏土用が有名ですが、土用はそもそも立春、立夏、立秋、立冬前の18~19日間を指すため、夏土用以外にも春土用、秋土用、冬土用もあります。

また、日本では古くからしじみが食べられていたことがわかっており、縄文時代の地層からはしじみの貝塚が数多く発掘されています。

次に詳しく説明していますが、夏土用と言えば鰻を食べる風習が根付いていますよね。

夏土用の丑の日の鰻を食べる風習が始まったのは江戸時代と言われているのに対し、しじみは縄文時代から日本人に食され、夏土用に鰻を食べる以前から夏の時期にしじみを食べる習慣があったと言われています。

土用の丑の日にしじみを食べる理由


夏の土用の丑の日には、しじみよりも鰻を食べるという方が多いですよね。

夏の土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは、江戸時代が始まりと言われています。

当時は今のように冷蔵庫やエアコンなどがなかったため、庶民の多くは食べ物から栄養を十分に摂り、夏の暑さに備えていましたが、その際に栄養価の高い鰻はもってこいの食材だったのです。

しかし、実は鰻の旬は夏ではなく秋から冬にかけてです。

そのため、土用の丑の日に鰻を食べる風習が生まれるまでは、夏に鰻を食べる人は少なかったため鰻屋はとても困り、発明家の平賀源内に相談をしたところ、「本日は土用の丑の日」という幟(のぼり)を立てなさいというアドバイスを受けました。

日本では元より、土用の丑の日に「う」のつく食べ物を食べるとよいとされていたので、このキャッチコピーが庶民に広がると、土用の丑の日=鰻というイメージが定着していったと言われています。

一方で、土用しじみを食べる風習は、夏の土用の丑の日の鰻以前から日本に根付いていたものです。

これは単純に、しじみの旬が夏だからです。

栄養豊富な上に旬を迎えるのが夏であるしじみは、夏の暑い時期に英気を養うにはうってつけの食べ物であったと言えますよね。

土用しじみが腹薬といわれる意味


夏に旬を迎える土用しじみは、産卵を控えて数多くの栄養成分を蓄えています。

カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、鉄分、亜鉛などのミネラル類を始め、ビタミンB2やビタミンB12などのビタミン類、さらにはオルニチン、メチオニン、アラニン、タウリンなどのアミン酸も含んでいます。

これらの栄養成分は、暑さによって夏バテしやすい体調を整えてくれるだけではなく、肝臓の働きを助ける効果も期待できます。

サラリーマンの方なら「二日酔いにはしじみを摂るとよい」と聞いたことがあると思いますが、それはしじみに含まれるオルニチンやメチオニン、タウリンに肝機能を高める作用があると言われているからです。

また、これらのアミノ酸は消化吸収に優れているため、肝臓への負担を減らす働きがあると言われています。



昔から「土用しじみは腹薬」と言われますが、この場合の腹とは肝臓のことを指しているという説もあるほど、しじみは肝臓にとってメリットの多い食べ物と言えます。

この他に、ビタミンB2は糖質や脂質、たんぱく質をエネルギーに変える働きが、ビタミンB12には造血作用があることから、疲労回復を促して夏バテを予防する効果が期待できると言われています。

なお、二日酔いの解消に翌朝しじみの味噌汁を飲む時、汁だけ飲んで身は食べない方がいますが、身にも栄養成分が残っているので、できれば身も一緒に食べるようにするとよいでしょう。

寒しじみとの違いは?


しじみには年2回旬があり、そのうちの1回が土用しじみと呼ばれる7~9月に旬を迎えるしじみです。

そして、もう1回が1~2月の冬に旬を迎える寒しじみになります。

つまり、土用しじみと寒しじみは、旬の時期が違うのです。

土用しじみは、産卵を控えているため栄養が豊富で、一般的には日本で最も収穫量の多いヤマトシジミの最盛期となります。

一方の寒しじみは、冬の寒い時期を乗り越えるため、秋から冬にかけてたくさんの栄養を摂って体内に溜め込みます。

さらに、越冬のために体内に蓄えた栄養成分を代謝してエネルギーに変換する際に、グルタミン酸やアスパラギン酸、コハク酸などの旨味成分となるアミノ酸を生成します。

そのため、寒しじみは土用しじみよりも旨味や味の深みが増したしじみになると言われています。

土用しじみにオススメのレシピ!

夏の土用に鰻を食べたいと思っても、家族全員分を用意するのは家計に打撃となる場合がありますよね。

しかし、しじみなら鰻よりも少ない予算で、家族全員でお腹いっぱい食べることができます。

とは言え、しじみを使った料理と言えば、味噌汁やすまし汁、クラムチャウダーくらいしか思い浮かばないという方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、土用しじみにおススメのレシピをご紹介します。

食卓が無言になる☆しじみの中華風炒め☆

調理時間:不明

材料

・しじみ 500g
・にんにく 1~2片
・しょうが 1片
・長ねぎ 1本
・酒 大さじ3
・醤油 大さじ1
・オイスターソース 大さじ1
・サラダ油 大さじ1
・ごま油 小さじ2

作り方

① 砂抜きしたしじみを用意します。

にんにく、しょうが、長ねぎはみじん切りにしておきます。

② フライパンにサラダ油とみじん切りにしたにんにく、しょうが、長ねぎを入れて香りが立つまで炒めます。
(この時、長ねぎは飾り用に少量ずつ残しておいて下さい)

③ ②にしじみを入れて軽く炒めたら、酒を入れて蓋をし、蒸し煮にします。

④ しじみの口が開いたら、醤油、オイスターソースを入れて混ぜ合わせます。

⑤ 最後にごま油を入れて完成です。

⑥ 器に盛り、残しておいた長ねぎをちらします。

参考URL:https://cookpad-video.jp/videos/3808
(参考URL内にレシピ動画あり)

料理の特徴

しじみを使った料理と言えば、味噌汁やすまし汁と言った汁物ばかり思い浮かびがちですが、こちらのメニューならしっかりとご飯のおかずになります。

辛味が欲しい方は、②の工程の時に豆板醤を入れて一緒に炒めてもよいそうです。

味噌汁に入っているしじみは食べずに残してしまうという方でも、このレシピならしじみの身も汁もつい手が伸びてしまいますよ。

まとめ

土用しじみとは、夏の土用に食べるしじみのことを言います。

夏に旬を迎えるしじみは栄養価が高いため、夏バテの予防や疲労回復効果が期待できる食材です。

現在、夏の土用の丑の日には鰻を食べる風習がありますが、土用しじみは鰻よりも先に庶民に浸透し、夏場の体調管理に欠かせないものと考えられていたようです。

なお、しじみには旬が2回あり、夏の土用しじみと冬の寒しじみがあります。

寒しじみは越冬に備えて蓄えた養分が、体内でエネルギーに代謝される際に旨味成分のアミノ酸になることから、土用しじみに比べて旨味が強いしじみとなります。



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