スポーツの日の由来や意味!2023年はいつ?
スポーツの秋とも言われるように、秋は運動をするには最適な時期。
特に10月には、スポーツの日(旧体育の日)が制定されており、この日は国民の休日ということもあって、運動にちなんだイベントが数多く開催され、意識して体を動かす方も多いのではないかと思います。
では、このスポーツの日、そもそもの由来や意味は何なのか、ご存知の方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
スポーツの日は、数ある国民の祝日の中でも私達にとって比較的身近な存在ながら、その内容については詳しくはよくわからないという方が多いと思われます。
そこで今回は、スポーツの日(体育の日)の由来や意味などを調べてみましたので、是非この機会にその理由を知って頂けたらと思います。
スポーツの日とは?
体育は、小学校や中学校、高校の授業で行われるもののため、聞き馴染みの多い方が殆どだと思います。
体を育てると書く通り、運動やスポーツを通じて健康な体作りを行うのが主な目的ですが、同時に人間形成をめざす教育ともされています。
つまり、運動そのものによる身体的な成長だけではなく、運動を通じて健康について考えたり、人と関わることも体育の大切な要素だと言われています。
このようなことから、スポーツの日は体を動かすだけではなく、心の成長にも繋がるような経験をすることに意味があると言えるでしょう。
スポーツの日の由来
スポーツの日(旧体育の日)は、元々10月10日に制定されていましたが、これは1964年に開催された東京オリンピックの開会式が行われた日にちなんでいます。
東京オリンピックは、日本で初めて開催されたオリンピックということもあり、その感動や輝かしい成績を称えてこの日を記念日とすることにし、なおかつ「国民がスポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう日」として、を国民の祝日に制定されています。
また、当時の東京オリンピックは戦後の復興を世界の方々に知って頂きたいという想いの元に開催された背景もあることから、現在よりも重みのあるものとなっていたようです。
このようなことから、スポーツの日(体育の日)は国民の祝日となっており、各種スポーツイベントは勿論のこと、体力測定やスポーツ施設の無料開放など、国民が運動やスポーツ、そして健康作りに親しみやすい行事がたくさん開催されています。
スポーツの日2023年はいつ?
2023年のスポーツの日は、10月9日(月)です。
通常、スポーツの日は、10月の第2月曜となっています。
ハッピーマンデ―制度によって、10月10日の固定から第2月曜に変更になっています。
ハッピーマンデ―とは、週の間にある祝日を月曜に移動させることで、土曜・日曜・月曜と連休になるようにするもので、スポーツの日(体育の日)の他にも成人の日、海の日、敬老の日が該当し、全部が4つの祝日がこの制度によって毎年日付が変わっています。
スポーツの日の晴れの確率は?晴れの特異日って本当?
近年開かれているオリンピックの殆どは、7~8月に開催されています。
そのため、オリンピックは夏に行われるものというイメージを持っている方も多いと思いますが、日本初開催となった東京オリンピックは、10月に開催されていますが、これには「晴れの特異日」が関係していると言われています。
特異日とは、特定の気象状態が高確率で現れる日のことを言い、晴れの他にも雨や猛暑など、高い確率でその気象状態になる日が特定されています。
東京オリンピックが開催された1964年は、10月14日が晴れの特異日とされたことから、10月に開催することになったそうです。
しかし、実際の開会式は10月14日ではなく、10月10日となりました。
これは、10月10日が土曜だったため、より人々の注目を集めやすいからと判断されたようです。
そして、当時の天候は前日までは台風の影響でぐずついていましたが、当日は快晴となったそうです。
なお、気象庁の発表によると、1966年から1999年までの34年の間に、スポーツの日(体育の日)に1mm以上の雨が降った回数は5回となっており(東京のみ)、かなりの確率で晴れていることがわかります。
スポーツの日を英語で言うと?
スポーツの日を英語にすると、Health Sports DayもしくはHealth and Sports Dayとなります。
もし、海外の方に「10月の第2月曜日は、スポーツの日(体育の日)です。この日は、1964年に東京オリンピックの開会式が行われており、それ以降、国民がスポーツを通じて心身の健康をつちかうために、国民の祝日として制定されました。」と説明するのであれば、「2nd Monday of October is Health Sports Day.The opening ceremony of Tokyo Olympic Games was performed in 1964, and this day was established as a national holiday for the people to grow health of a mind and body through a sport after that.」となります。
(※エキサイト翻訳を参照して英訳しています)
スポーツの日の豆知識:運動会の始まり
小学生や中学生にとって、秋の大型イベントといったら何と言っても運動会ではないでしょうか。
最近は春に開催する学校も増えていますが、天候の穏やかな秋に開催する学校もまだまだ多いようです。
日本で最初の運動会は、1874年に海軍兵学寮と言われています。
寮の厳しい規則に耐えかね、退寮希望者が続出した際に、イギリス人の教師であったストレンジ氏が、ストレスの解消と共に海軍兵としての身体鍛錬などを目的として提案し、開催されました。
当時は「競闘遊戯会」と呼ばれていましたが、その後の1883年に東京大学で「運動会」の名で開催されたことを切っ掛けに、初代文部大臣の森有礼が全国の小中学校にも実施するように通達し、各地で開催されるようになりました。
まとめ
スポーツの日(体育の日)は、日本で初めて開催されたオリンピックの開会式の日にちなんだものでした。
現在、リオオリンピックでは連日、日本代表選手の輝かしい成績に歓喜に沸いていますが、4年後は再び東京にてオリンピックが開催されます。
スポーツの日(体育の日)の制定の切っ掛けとなった大きなイベントが、日本で行われることから、今一度、スポーツの日(体育の日)の意味や由来をしっかりと知っておき、来る日のために心身共に健康であるよう、運動を行っておきたいものですよね。
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