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建国記念の日の意味や由来!2024年はいつ?世界各国はいつ?

建国記念の日

建国記念の日は何をする日?

建国記念の日は、国民の祝日に制定されている日です。

一体いつなのか気になるところですが、それよりも建国記念日でも意味が通じるのに、どうしてわざわざ「の」が入っているのか、ちょっと不思議ではありませんか?

そこで今回は、建国記念の日について調べてみました。

建国記念の日の由来を知ると、「の」が入っている意味もすっきりとわかります。

建国記念の日とは


建国記念日とは、国家の基礎が確立したことを祝う日です。

日本の建国記念日は、正式には「建国記念の日」と呼ばれ、2月11日が日本の建国記念日として制定されています。

建国記念日の行事としては、全国各地の神社仏閣で実施される奉祝式典が代表的です。

建国記念の日は、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」を趣旨として、昭和41年に制定されました。

建国記念日が何をする日であるかは、「国民の祝日に関する法律」で下記の通りに示されています。

建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。
(出典:e-Gov法令検索「国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号)」

世界各国に建国記念日はありますが、何をもって建国と見なすかはその国によって異なります。

イギリスの植民地だったアメリカは、独立を勝ち取った日を独立記念日としてこの日を建国記念日としていますし、フランスはフランス革命が起こった日を革命記念日(建国記念日)としています。

しかし、日本の場合は過去に独立を勝ち取った日も、革命を起こした日もありません。

歴史的に非常に古くから国が存在していたことはわかっていますが、それがいつなのかは定かではありません。

そのため、日本の建国記念日は、初代天皇である神武天皇の即位日を『紀元節』として昔からお祝いしていましたが、戦後に「天皇崇拝によって日本人の団結力が高まると、再びアメリカにとって脅威になり得る」とするGHQによって紀元節は廃止されました。

その後、紀元節を復活させようとする動きが高まり、紀元節という名称を建国記念の日と替えて、国民の祝日に制定されました。

建国記念日と建国記念の日との違いや紀元節との関係!
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2024年の建国記念の日はいつ?

2024年の建国記念の日は、2月11日(日)です。

建国記念の日は、神武天皇の即位日が由来で、それは旧暦の紀元前660年1月1日となっています。

現在の暦は、明治6年の改暦によって太陽暦(グレゴリオ暦)のため、旧暦とは日付にズレが生じることから、新暦に換算して2月11日となりました。

なお、建国記念の日の日付は「政令で定める日」となっていますが、毎年2月11日になります。

記事タイトル:内閣府「国民の祝日について」
参考URL: https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html

建国記念の日は何をする日?


建国記念の日は国民の祝日のため、仕事や学校が休みという方が多いでしょう。

土日以外の休日にワクワクし、「どこに遊びに行こう」「何をしよう」と色々計画を立てているかも知れません。

また、受験生にとっては高校入試、大学入試のラストスパートの時期のため、一日を勉強に費やしてしまうかも知れませんね。

休日をどのように使ってもそれは個人の自由ですが、「特に何もない。何も考えていない」という方は、ぜひこの機会に日本の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

日本書記や古事記などに目を通してみたり、歴史が学べるフォーラムなどに参加してみるのもよいかも知れません。

建国記念日の由来

2月11日に制定された日本の建国記念日は、神武天皇の即位日である紀元節に由来しています。

神武天皇とは、古代日本について記した歴史書「古事記」「日本書紀」の登場人物である、日本の初代天皇です。日本書紀の中で神武天皇の即位は「辛酉年春正月庚辰朔」と記されており、明治維新直後の1873年(明治6年)に2月11日が「紀元節」として祝日に制定されました。

2月11日である理由は、辛酉年春正月庚辰朔を現代のグレゴリオ暦で換算すると、紀元前660年2月11日となるためです。

紀元節として制定された祝日そのものは、第二次世界大戦敗戦後の1948年に、GHQの意向によって廃止されました。

しかし、紀元節が廃止された後も、国民の間で紀元節の復活を求める声が高まり、国会においても審議が行われます。

そして1966年(昭和41年)に、日本の建国を記念する日として、再び2月11日が「建国記念の日」として制定されました。

日本の建国記念日は、かつての「紀元節」から現代の「建国記念の日」へと名前が変わっているものの、記念日に込められた建国を祝う思いは同じです。

廃止された後も復活を求める人が多かった建国記念日の歴史を知り、2月11日には日本が建国されたことを祝いましょう。

「建国記念の日」と「建国記念日」の違いは?

日本の「建国記念日」は、正確には「建国記念の日」と呼ぶべきではあるものの、両者はほぼ同じ意味として使用されています。

しかし、法律の文章やカレンダーなどは「建国記念の日」表記で統一されていることが特徴です。

「建国記念の日」と「建国記念日」にはどのような違いがあるか、気になる人も多いのではないでしょうか。

「建国記念の日」と表記される理由は、古事記や日本書紀に登場する神武天皇の存在について、学術的な確証がないためです。

古事記の成立年は712年、日本書紀の成立年は720年とされており、成立年より1000年以上も昔の神武天皇即位については真偽が不明とされています。

日本には古事記よりも前に成立した歴史書が存在しないため、史実として紀元前660年2月11日に神武天皇が即位したかどうかを明らかにはできません。

「建国記念日」は世界的に、建国した史実上の日を祝う記念日として制定されています。

一方、日本では2月11日が建国した史実上の日であるか明確ではないため、日本が建国されたことを祝う趣旨として「建国記念の日」と呼ぶようになりました。

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世界の建国記念日

アメリカ 7月4日

1776年の大陸会議にてアメリカ独立宣言に署名がされた日。

独立記念日(インディペンデンスデイ)と呼ばれています。

アルゼンチン 7月9日

1816年にスペインから独立を果たした日。

独立宣言の日と呼ばれています。

イタリア 6月2日

1946年、国民投票にとってそれまでの国政から共和制へと変更された日。

共和国記念日と呼ばれています。

インド 8月15日

1947年、イギリスから独立をした日。

独立記念日と呼ばれています。

ウクライナ 8月24日

1991年のソビエト連邦崩壊により、独立を宣言した日。

独立記念日と呼ばれています。

カナダ 7月1日

1867年、イギリスから自治権を獲得した日。

カナダの日と呼ばれています。

キューバ 1月1日

1959年、キューバ革命を達成した日。

解放記念日と呼ばれています。

シンガポール 8月9日

1965年、マレーシア連邦から分離後、独立を果たした日。

独立記念日と呼ばれています。

タイ 6月24日

1932年、絶対王政から立憲政治に移行した日。

革命記念日と呼ばれています。

中国 10月1日

1949年、天安門にて毛沢東が新中国の建国宣言をした日。

国慶節と呼ばれています。

ドイツ 10月3日

1990年、東ドイツと西ドイツが再統一された日。

ドイツ統一の日と呼ばれています。

ブラジル 9月7日

1822年、ポルトガルからの独立を宣言した日。

独立記念日と呼ばれています。

ベトナム 9月2日

1945年、ベトナム独立宣言をした日。

国慶節と呼ばれています。

南スーダン 7月8日

2011年、スーダンから分離した日。

独立記念日と呼ばれています。

建国記念の日に行われるイベント


建国記念の日が制定される以前より、紀元節のお祝いとして全国各地の神社では「紀元節祭」が行われていました。

そして、紀元節が建国記念の日となってからも、「建国祭」として引き続き行事が行われています。

また、民間の団体が主催するイベントも開催されており、「奉祝パレード」と称してマーチングバンドが道を行進したり、地域の神輿が町を練り歩く様子が見られるところもあります。

このようなイベントの中で特に有名なのは、東京の神宮外苑銀杏並木通りから、原宿表参道を通り明治神宮の大前まで行われる「建国記念の日奉祝パレード」です。

「建国記念の日奉祝パレード」では、マーチングバンドの演奏だけではなくコンテストも行われることから、毎年多くの見物客が訪れます。

この他には、地方のコミュニティセンターなどで、講師を招いて古事記や神武天皇の話を聞く講演会などが開催されているようです。

「建国記念の日と言っても、特に何もすることなく自宅にいる」という方は、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。

建国記念の日のまとめ

2月11日の国民の祝日は、「建国記念の日」です。

建国記念日と混同してしまいがちですが、日本は歴史が古い国でありながら、いつ国ができたかについては不明のため、建国記念日ではなく建国記念の日としています。

毎年、建国記念の日には、各地の神社、仏閣で建国祭が開かれます。

また、マーチングバンドの演奏やコンテストが行われる地域や、歴史を勉強する講演会などが行われているので、この機会に日本という国の始まりや成り立ちを学んでみる日にしてみるのもよいかも知れません。

2024年の国民の祝日一覧

曜日 祝日の名称
1月 1 元日
8 成人の日
2月 11 建国記念の日
12 振替休日
23 天皇誕生日
3月 20 春分の日
4月 29 昭和の日
5月 3 憲法記念日
4 みどりの日
5 こどもの日
6 振替休日
7月 15 海の日
8月 11 山の日
12 振替休日
9月 16 敬老の日
22 秋分の日
23 振替休日
10月 14 スポーツの日
11月 3 文化の日
4 振替休日
23 勤労感謝の日

1月の国民の祝日

●1月1日(元日)

1年の始まりである1月1日は、国民の祝日によって休日となっています。

元日は休みというのは日本においてとても一般的となっていますが、実は法律が施行されたのは昭和23年の新しい祝日法からとなっています。

それ以前も元日は休日となっていましたが、法が定める休日となったのはこの時からです。

●1月8日(成人の日

「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」を趣旨として制定された祝日です。

1999年までは1月15日に固定されていましたが、2000年以降はハッピーマンデー制度(祝日を特定の日から土日明けの月曜日に移動させることで、連休にするもの)によって、1月8日~14日のどれかになるため、1月15日に成人の日がくることはありません。

また、成人の日は、元は小正月に元服の儀が行われていたことが由来とされています。

2月の国民の祝日

●2月11日(建国記念の日

「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨により、昭和41年に制定されました。

元々は明治6年に「紀元節」(日本の初代天皇の神武天皇の即位日)として祭日となっていたものの、戦後にGHQの指示によって廃止されたものの、昭和41年に復活して祝日となった経緯があります。

●2月23日(天皇誕生日

天皇の誕生日をお祝いする日ですが、2019年に年号が平成から令和に変わり、今上天皇への譲位によって2020年から変更となります。

3月の国民の祝日

●3月21日(春分の日

「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としていますが、昼と夜の長さが(ほぼ)同一となる日を春分日としています。

春分日は毎年異なりますが、通例では3月20日もしくは3月21日のいずれかになっています。

4月の国民の祝日

●4月29日(昭和の日

「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ことを趣旨としていますが、元は昭和天皇の誕生日→みどりの日と2度の変更経て、2007年に制定された祝日となっています。

5月の国民の祝日

●5月3日(憲法記念日
昭和22年に日本国憲法が施行されたことを記念し、翌年の昭和23年に制定された祝日です。

「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」を趣旨としています。

●5月4日(みどりの日

元は昭和天皇の誕生日が4月29日であったことから、ゴールデンウィークを形成する休日の一つとされていたのですが、昭和64年に年号が昭和から平成に変わり天皇がお御代替えしたことで、天皇誕生日が12月23日へと改められたことを機に、当初は4月29日をみどりの日として祝日に制定していました。

さらに平成17年の法改正により、みどりの日は5月4日に移動され、4月29日は昭和の日と変更されています。

なお、みどりの日は「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨としています。

●5月5日(こどもの日

端午の節句である5月5日に、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として昭和23年より制定されています。

6月の国民の祝日

6月は国民の祝日はありません。

7月の国民の祝日

●7月15日第3月曜日(海の日

平成8年に施行された当初は7月20日と固定でしたが、現在は7月の第3月曜日となっています。

「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」と趣旨としています。

8月の国民の祝日

●8月11日(山の日

平成26年に制定され、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。

9月の国民の祝日

●9月16日第3月曜日(敬老の日

平成14年までは9月15日の固定となっていましたが、平成15年より9月の第3月曜に変わっています。

「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としています。

●9月22日(秋分の日

春分の日と同様に、昼と夜の長さがほぼ同じ秋分日を祝日としています。

例年9月22日か9月23日のいずれが1日となります。

「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨としています。

10月の国民の祝日

●10月14日(スポーツの日

昭和39年に行われた東京オリンピックの開会式が10月10日だったことから、この日とスポーツの日(体育の日)として、「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨として祝日にしています。

現在はハッピーマンデー制度により10月の第2月曜日となっています。

なお、2020年1月1日より、名称もスポーツの日(体育の日)からスポーツの日へと変更になりました。

11月の国民の祝日

●11月3日(文化の日

明治天皇の誕生日であり、日本国憲法が公布された日です。

「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としています。

なお、文化の日から半年後の5月3日に日本国憲法は施行され、その日を憲法記念日としています。

●11月23日(勤労感謝の日

元は新嘗祭という天皇行事による休日だったのですが、GHQによって禁止された後、勤労感謝の日として復活して祝日制定となりました。

「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としています。

12月の国民の祝日

12月は国民の祝日はありません。

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