宝くじを購入する時、普段は縁起など気にならないという方でも、できれば縁起の良い日に買いたいと思うものではないでしょうか。
縁起の良い日としてよく知られているのは大安ですよね。
実際に大安の日は、宝くじの売り場には「本日、大安吉日」と幟(のぼり)が出て、多くの方が列を作っている光景を見かけます。
縁起の良い大安に宝くじを購入すれば当選確率も上がりそうに思えますが、果たして実際はどうなのでしょうか。
そこで今回は、大安に宝くじを購入するとよく当たるのかについて調べてみました。
大安に宝くじを購入すると縁起がいい?
大安は六曜の中で最も縁起が良い日のため、大安に宝くじを購入するのは縁起が良いと言えるでしょう。
六曜とは暦注(暦に掲載される吉凶占い)の一つで、中国が発祥とされ、日本には鎌倉時代末期から室町時代に伝わったとされています。
一見すると歴史が長いように感じますが、庶民に浸透したのは江戸時代に入ってからと言われており、時代によって名称や意味が変化していることから、現在のような先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口となったのは戦後からなので、以外と歴史は浅いものと言えるでしょう。
さらに、発祥国である中国では今現在、六曜は全く使われていないことや、最近の若い世代は六曜によって日取りを決めることを重要視していないことなどから、必ずしも縁起の良い日にこだわって宝くじの購入日を決める人は多くはないと言われています。
大安に宝くじを購入すると当たるって本当?
一攫千金を狙って宝くじを購入する時、普段はあまり縁起が気にならない人でも、「縁起の良い大安に購入しよう」と思うかも知れません。
しかし、宝くじの一等当選者がどんな日に宝くじを購入したか調べてみると、以外にも一番多かったのは六曜では最も縁起が悪いと言われている仏滅でした。
以後は赤口、友引、先勝と続き、大安は先勝と同数で4番目の順位。
一方で仏滅と赤口は六曜の中の凶日であるにも関わらず、一等の当選確率は上位を占めています。
このようなことから、大安だから当選確率が上がるということはないようです。
ただし、仏滅と大安の当選数の違いはわずかなので、仏滅が圧倒的に一等の当選確率が高くて、大安が極端に低いというわけでもなく、結局のところ先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口のいつ買っても、当選確率にはそれほど影響しないと言えそうです。
宝くじを購入する日の決め方!
吉日
当選確率に縁起の良し悪しは関係ないとは言え、大安を始めとした吉日に購入する人は多くいます。
宝くじの購入にお勧めの縁起の良い日については、次で詳しくご紹介しています。
運が悪いと感じた時
嫌なことや辛いことがあると、次は良いことが起きるとよく聞きますよね。
そのため、運が悪いと感じた時にあえて宝くじを購入する方も多いようです。
妊娠した時
妊娠をすると宝くじに当たりやすくなると言われていることから、このタイミングで購入する人もいるようです。
売り場の前を通りがかった時
特に何も考えずに宝くじ売り場の前を通りがかった時に、ふと、買ってみようと思って購入する方もいるようです。
宝くじの購入にオススメの縁起のいい日!
先勝
先んずればすなわち勝ちの意味で、午前中が吉、午後が凶となる日です。
現在の六曜では、大安、友引に次いで3番目に縁起の良い日となっていますが、六曜の起源が賭け事を行う時間の吉凶を占うものであったとされることから(諸説あります)、元々は勝という字が入っている先勝が六曜の中で最も縁起が良い日であったとも言われています。
一粒万倍日
一粒万倍日は六曜ではなく、選日という暦注の一つなのですが、一粒の籾(もみ)が万倍に実り稲穂になるという意味があり、この日に始めたことは後に大きな収穫を得ると言われています。
そのため、お金に関することは特に吉とされており、宝くじの購入にもお勧めの日となっています。
天赦日
百神が天に昇り、万物の罪を許すという意味があり、暦の上で最上の吉日になります。
宝くじの購入にもとてもお勧めの日となりますが、一年に5~6日しかない貴重な日となっています。
寅の日
昔は今のようにその年を示す干支だけではなく、月日も干支で示していたため、寅年のように寅の日がありました。
寅は、毛並みが黄金色のため金運アップの効果があると言われていることや、「千里を行って千里を戻る」とされ、使ったお金がすぐに戻ってくるとも言われていることから、宝くじの購入もお勧めと言えるでしょう。
巳の日
財運アップの神様である弁天財に仕えていたのがヘビ(巳)であることや、ヘビは脱皮を繰り返して成長することから、金運を上げる効果があると言われています。
なお、巳の日は12日に一度巡ってきますが、己巳の日は60日に一度しか巡ってこない貴重な日のため、巳の日よりもさらに金運を高める効果があると言われています。
宝くじの購入を避けたほうがいい縁起の悪い日!
赤口
赤口は六曜の中では仏滅と並ぶ凶日です。
ただし、午前11時~午後1時の午の時刻のみは吉に転じるため、仏滅よりはやや縁起が良い日となっています。
しかし、赤という字から血や火を連想させ、刃物による怪我や事故、火事に注意をする日となっていることから、仏滅よりも不吉な日と捉える方も多く、入籍や結婚式などのお祝い事では仏滅以上に避ける方もいます。
宝くじの購入に関しても縁起が気になる場合は避けた方がよいですが、一等の当選確率は大安よりも上というデータが出ています。
仏滅
六曜の中で最も縁起が悪い日のため、縁起を担いで宝くじを購入したいという方には不向きな日となりますが、先ほども触れた通り、一等の当選者が最も多かったのが仏滅というデータもあります。
また、仏滅は以前は物滅と書き、一旦物が滅びることで0から新しいスタートが切れる日、という解釈がされることもあります。
心機一転、人生の新しい始まりとして宝くじを購入するなら、仏滅もお勧めと言えるかも知れません。
不成就日
不成就日は選日の一つですが、言葉通り何も成功しない、成就しない日という意味の凶日になります。
縁起を担いで宝くじを購入したい方には、お勧めできない日となります。
宝くじの購入と六曜の関係は?
そもそも、六曜には科学的根拠はないので、大安に宝くじを購入したら当選確率が上がるわけでも、仏滅に宝くじを購入したら当選確率が下がるということもありません。
先ほども触れた通り、六曜の中で最も縁起が良い日となる大安は、ある調査によると一等の当選者の割合が仏滅よりも低いことがわかっています。
そのため、宝くじを購入する時は、六曜にこだわりすぎる必要はないと言えるでしょう。
まとめ
大安は六曜の中で最も縁起の良い日ですが、一等の当選者数を見てみると、六曜の中で最も縁起の悪い日である仏滅が一番多く、大安は全体の4番目(六曜には6つの吉凶日があります)という微妙な順位でした。
このようなことから、大安に宝くじを買ったからと言って当選確率が上がるわけではなさそうです。
しかし、宝くじは当選発表だけではなく、当選発表までの期間もドキドキ、ワクワクして楽しめるものですよね。
その時に「仏滅に買ったからきっと当たらない」と思うよりも、「大安に買ったから当たるかも」と思っていた方がより楽しい気持ちになれそうな方は、大安に購入することをお勧めします。
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