寒中見舞いの書き方と例文
寒中見舞いとは、二十四節気の寒中を迎え、寒さが厳しくなる中で相手の方の健康や安否を気遣うために出すものですが、その他にも年賀状の出し忘れや1月7日を過ぎた後(1月7日~2月4日ごろまで)の季節の挨拶として使う事が出来ます。
さらには、喪中の方に年賀状を送る代わりに送ったり、喪中と知らずに年賀状を送ってこられた相手への返礼にも使用する事ができます。
寒中見舞いを知っておくと、この時期には様々な用途に使えて便利な反面、寒中見舞いの書き方やマナーを知らずに出してしまうのは大人としてやはり考えものですよね。
そこでここでは、寒中見舞いの書き方と具体的な例文を掲載していますので、是非参考になさってみて下さい。
寒中見舞いの基本的な書き方と文章の構成は?
寒中見舞いは、1月5日~6日以降(※相手に1月7日に着くことを考えると、出す時期としては1月5・6日頃〜が妥当でしょう。)に出せるはがきであるため新年の挨拶を織り交ぜる方もいらっしゃいますが、基本的には季節の挨拶状として利用するものなので、区別しましょう。
書き方の順序としては、季節の挨拶 → 安否などを尋ねる言葉、もしくは自分の近況の報告 → 日付、となります。
拝啓、前略といった頭語や、敬具、かしこといった結語は不要であり、季節の挨拶を少し大きめに書きます。
また、年賀状が余っているからと年賀状を使うのはやめましょう。
寒中見舞いとして売られているものや自分で寒中見舞い用に印刷をしたものを使うようにして下さい。
印刷はがきの場合は、一筆直筆で言葉を添えておくと、相手にも気持ちが伝わってよいのではないでしょうか。
寒中見舞いに書く内容の基本とマナー
- 寒中見舞い・余寒見舞いの言葉
- 先方のようすを伺う言葉
- 自身の近況を伝える言葉
- 締めの挨拶
- 日付(「令和◯◯年◯月◯日」、「令和◯◯年○月」など)
- 差出人(連名の場合は夫・妻の順で記し、お子様の名前は記載しないのが一般的です。)
さらに個々の事情に合わせ、いただいた年賀状へのお礼や、喪中の方へのお悔やみの言葉などを添えるとよいでしょう。
寒中見舞いの用途は?
・一般的な季節のご挨拶として、寒中に相手の健康を気遣う
・先に年賀状を頂き返礼を松の内に送れなった方へ、年始の挨拶とする
・喪中の方で年賀状を交換できなかった方へ、年始の挨拶とする
・喪中と知らずに年賀状を出してしまった方へ、お悔やみとお詫びを兼ねる
・こちらの喪中を知らず年賀状をくれた方へ、喪中の報告とお詫びを兼ねる
寒中見舞いの例文まとめ
寒中見舞いの例文① 一般的な例文
季節の挨拶でよく用いられるのは「寒中お見舞い申し上げます」や「寒中お伺い申し上げます」などです。あまり難しく考えず、ここの言葉は例にならってよいのではないでしょうか。
それに続き、相手の安否を尋ねる言葉を書きます。
例文としては
- 「寒さが厳しくなってきましたが、ご家族の皆様はいかがお過ごしでしょうか」
- 「本格的な寒さに、〇〇様のご健勝とご自愛をお祈り申し上げます」
などですが、寒くなってきたのでお体を大事にして下さいという気持ちが籠っていれば、こちらもあまり難しく考える事はないと思います。
寒さが一段と厳しくなりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか
私どもは家族一同元気で過ごしております
他事ながらご休心ください
春まではもうしばらく間がありそうですが くれぐれも御身お大切になさいますようお祈り申し上げます
寒中見舞いの例文② 年賀状を出しそびれてしまった場合の例文
こちらは、先ほど書いた一般的な季節の便りの例文に、「新年のご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません」という言葉を付け足しましょう。
新年のご挨拶が遅れてしまい、大変申し訳ありません
おかげさまで私どもは元気に毎日を過ごしておりますので、ご安心ください
厳しい寒さが続きますが、どうぞお風邪など召しませぬよう、お体を大切にお過ごしください
寒中見舞いの例文③ 年賀状の返信が、松の内を過ぎた場合の例文
早々に新年のご祝詞を頂きましてありがとうございました。○○○○○○○○○○(返事ができなかった理由)のため、ご挨拶が遅れましたこと、お詫び申し上げます。本年も変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。寒さ厳しき折、どうかご自愛くださいませ。
寒中見舞いの例文④ 喪中の方への例文
喪中の方へ寒中お見舞いを出す時は、賀詞やおめでたい言葉を使わないようにします。
季節の挨拶は一般的に出す場合と変わりませんが、本文は
のように、故人や遺族を労わるような文面がよいかと思います。
寒中見舞いの例文⑤ 喪中と知らず年賀状を出してしまった方への例文
【故人続柄・敬称】ご逝去のこと、存じ上げなかったとはいえ、新年のご挨拶を申し上げ大変失礼いたしました。
寒い日が続きますが、皆様お元気でお過ごしください。
寒中見舞いの例文⑥ 喪中を知らせずに年賀状を頂いてしまった方への例文
ご丁寧なお年始状をいただき、有難く存じます。
亡き【故人続柄】の喪中につき年頭の挨拶を控えさせていただきました。
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ、年を越してしまいました非礼を深謝いたします。
寒い日が続きますが風邪など召されませぬようお気を付けください。
まとめ
いかがでしたか?寒中見舞いは2月4日頃まで使う事ができますので、様々な理由から年賀状のやりとりができなかった場合には是非活用してみましょう。
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