先勝の七五三のお参りは縁起的にどうなの?
七五三の日取りに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
縁起のよい日として知られている大安は、およそ6日に1日の頻度で巡ってくるため、都合に合わせてタイミングよく大安にお参りができる方ばかりではありません。
大安のお参りが難しい場合、先勝に七五三のお参りを検討することもあると思いますが、先勝に七五三のお参りをしても大丈夫なのでしょうか?
そこで今回は、先勝の七五三のお参りについて調べてみました。
先勝に七五三のお参りは大丈夫?
先勝に七五三のお参りをしても問題はありません。
その理由は3つあります。
先勝は吉日
七五三などのお祝い事は縁起のよい大安に行いたいと思う方が多いですが、六曜における吉日は大安だけではありません。

六曜と神道は無関係
七五三を始めとしてお宮参りや合格祈願、安産祈願など、神社にお参りに行く場合、六曜を気にして日取りを決める必要はありません。
なぜなら、六曜と神道(神事)は関係がないからです。
六曜は中国が発祥の暦注(暦に記載される吉凶占い)の一つで、起源は諸説ありますが、賭け事のタイミングを図るために考えられたと言われています。
そのため、お参りとは何ら関わりがなく、そもそも気にする必要がないのです。
七五三は本来旧暦の11月15日行うもの
現在、七五三は11月15日の前後1ヵ月程度を目安に、お参りの日取りを決める方が多いと思います。
しかし、元々は旧暦の11月15日に行われていました。
11月15日に七五三が行われていた理由については、旧暦では15日は満月であったことや、11月15日は鬼宿日と言って鬼が出歩かない日であったこと、さらには徳川綱吉の長男徳松の成長のお祝いをこの日に行ったからなど、諸説あります。
つまり、現在のような期間が設けられる前までは、その日が仏滅であっても必ず11月15日に七五三は行われていたので、六曜における縁起を特に気にする必要がないと言われています。
時間帯はいつがオススメ?
七五三のお参りの日取りを決めるのに、六曜は気にする必要がないとは言え、かわいいお子さんやお孫さんのお祝い事であれば、「できれば縁起のよい日に行いたい」と思う方は多いのでないかと思います。
大安では都合がつかず先勝に七五三を行う場合、午前中であれば吉となり縁起がよい中でお参りを行うことができます。
先勝には『先んずればすなわち勝ち』という意味があり、物事は急いで行うのが吉とされることから、午前中のお参りがお勧めになります。
また、六曜とは別に、神社でお参りをする時は午前中の早い時間帯であるほどよいと言われているので、先勝のお参りはタイミング的にもとてもよいと言えるでしょう。
ただし、先勝は午後になると凶に転じる運気のため、縁起を担ぐ場合は必ず午前中に行うようにして下さい。
七五三にオススメの六曜はどれ?
大安
六曜の中で最も縁起がよい日とされ、一日を通じて吉となるので午前、午後のどちらでも都合のよい時にお参りを行うことができます。
そのため、七五三の日取りの中でも最も人気のある日となり、七五三のお参りの期間中の大安は混雑します。
特に休みが取りやすい土日は大変に混み合うため、人がたくさんいる場所が苦手なお子さんの場合は、日程を変更するなどの配慮が必要となるかも知れません。
友引
大安の次に縁起がよい日となっていますが、午の時刻(午前11時~午後1時)のみ凶に転じるため、縁起を気にする場合はこの時間帯のお参りは避けた方がよいでしょう。
友引にお参りをするなら、午前11時までか、午後1時以降がお勧めです。
ただし、神社のお参りは本来午前中に行うのがよいとされています。
六曜における午前中は午後2時までとなるので、こちらも気になる方は2時までにお参りを済ませるように予定を立てるのがよいでしょう。
先負
先負は先勝とは反対に、『先んずればすなわち負け』の意味から、午前中は凶、午後からは吉となる日です。
午前中は都合がつかない方や、できるだけ人が少ない時にお参りをしたいという方にお勧め(神社は午前中が混みやすいと言われています)の日取りとなりますが、神社のお参りは日没を過ぎると、「逢魔が時」と言って災禍に巻き込まれやすくなると言われています。
また、夜は神様が不在となり、お参りをしても意味がなくなるとも言われていることから、午後にお参りをする場合でもできるだけ早い時間帯に行うのがよいでしょう。
七五三のお参りに六曜は気にしたほうがいい?
普段はあまり縁起の良し悪しが気にならないという方でも、お子さんやお孫さんが主役となる七五三のお参りは、縁起がよい日に行いたいと思うのではないでしょうか。
しかし、六曜と七五三には何の関係もありません。
さらに現在のような大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅の6つの吉凶日となったのも戦後からで、歴史はそこまで長くもないのです。
一般庶民に広まったのは江戸時代と言われていますが、時代の移ろいと共に六曜の名称や意味は幾度となく変わっており、先勝も元は速喜や即吉という呼び名でした。
現在、六曜の中で最も縁起がよい日とされる大安も、大いに安しが語源となっていて、その意味は「特に何もない日」であり、昔は小吉程度の扱いだったと言われています。
当時は大安よりも先勝の方が縁起がよい日であったりと、今とは大分意味が違っていたりします。
このようなことからも、七五三のお参りの日取りにおいて、六曜は重要視されることではないと言えます。
七五三の日取りはどうしたらいい?
七五三の日取りは、お子さんの体調や家族の都合を優先して決めるのがよいでしょう。
11月15日の前後1ヵ月を七五三のお参りに適した期間とするなら、10月中旬から12月中旬が該当しますが、この時期は気温の落差が激しくなるので、寒いのが苦手なお子さんなら早めに、それよりもできるだけ人の少ない時にお参りをしたいというのではあれば12月がお勧めとなります。
大安にこだわりすぎて、お子さんの体調が悪い時や、家族の都合を無理やり合わせてスケジュールを組んでも、せっかくのお祝いの日が辛い思い出になってしまいますよね。
縁起よりも、お子さんも家族も笑顔でお参りができることを考えることが大切です。
ただし、祖父母が同伴する場合には少し注意が必要になります。
年配者の中には「お祝い事は大安に行うもの」という意識が強いことがあり、大安以外の日取りに難色を示すケースがあるからです。
そのため、事前にお子さんの体調や家族の都合を考えた結果の日取りであることや、大安以外の友引、先勝、先負であっても縁起のよい時間帯があり、その時間にお参りをすることなどを事前に伝えておき、当日になってからトラブルにならないようにすることも必要です。
まとめ
先勝に七五三のお参りをしても問題はありません。
縁起が気になる場合でも午前中であれば吉となるので、安心してお参りを行うことができます。
大安に比べて縁起のよい日のイメージが少ないため、比較的人が少なく、お参りがしやすい状況になります。
ただし、年配者の中には、「お参りは大安に行うもの」と思っている方も多く、特にかわいいお孫さんのことであれば気になってしまう場合があるかも知れません。
お参りの当日に全員が清々しい気持ちでお参りを行うために、先勝にお参りをする時は事前に連絡をして、納得や理解を得ておくのがよいでしょう。
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