お見舞いに行く場合は日程を調整してから訪れるモノですが、このお見舞いにも色々とマナーがあります。
今回はこのお見舞いマナーにおいて人によって意見が分かれる六曜の扱いについて調べつつ、特に友引にお見舞いをするのはありかどうかをまとめていきます。
友引にお見舞いに行くのはOKなのか、注意点はあるのか、時間帯も意識した方がいいのかも見ていきましょう。
友引の日にお見舞いに行ってもいいの?
結論を先に記載すると『お見舞いで友引を選ぶのは縁起が悪いという解釈が存在しているので、相手の立場や考え方を理解した上で行動しないといけない』となります。
もう少しわかりやすくまとめると友引にお見舞いに行ってもいい状態と行ってはいけない状態は以下のようになるでしょう。
友引にお見舞いに行ってもいいケース
・入院相手が全く六曜を気にしていない
・お見舞い相手が六曜よりもお見舞いに来てくれることのほうが喜んでくれている
・お見舞い相手が六曜よりも直接会うことの方が大事であると考えている
・お見舞い相手が友達か親兄弟である
・お見舞い相手が若い
友引にお見舞いに行くのはNGのケース
・お見舞い相手が六曜を気にしている
・お見舞い相手がビジネス上の付き合いをしている
・お見舞い相手が比較的年配の方である
ポイントとなっているのがお見舞い相手が六曜を信じているのかどうか、そしてマナーをどれだけ気にしなければいけない相手なのかということです。
気心の知れた友人のお見舞いだった場合は六曜に配慮しなくてもとくに問題はないのですが、ビジネス上の相手だった場合は相手を不愉快にしてしまう可能性がある行動はできるだけしないほうがいいので控えた方がいいでしょう。
また、ビジネス上の相手だった場合はその人の上司などに友引にお見舞いに行ったということが伝わることで評価を落とす可能性すらあります。
なぜ友引にお見舞いに行くのはNGという風潮があるの?
そもそもなぜ友引にお見舞いに行くのはNGという風潮があるのでしょうか。
それはこの友引という六曜の意味が関係しています。
まず、友引という日は『慶事なら幸せな状況に友を引っ張り、凶事ならば不幸な状況に友を引っ張る』と考えられているので凶事に用いるのはNGな六曜となっています。
これをお見舞いに当てはめると『怪我や病気を友に及ばせてしまう』という考え方ができてしまうのです。
このように考えている人にとっては友引にお見舞いに来られても困ると感じてしまうでしょう。
また、友引は『勝負事の決着がつかない日』とか『引き分けになる日』という意味もあり、そこから『病気や怪我に打ち勝つ必要がある状態なのに、引き分けになってしまうと長引いてしまう』という考え方ができてしまいます。
人によっては『友引にお見舞いをするということはできるだけ病気や怪我が長引いてもらいたいという意志がある』という考え方にまで飛躍しているケースもありますので友引にお見舞いへ行くのは慎重にしたほうがいいのです。
もちろん、これはその人それぞれの考え方によって大きく変わってきますので、六曜に興味がなくこういった考え方を一切していないという人であれば気にする必要はありません。
友引にお見舞いをする時の注意点は?
友引にお見舞いをする時の注意点は『解釈の違いは個人差がかなり大きいので、お見舞い相手がどのような価値観を持っているのかを把握しておかないと危険』ということです。
最初から『○○日は不吉だから基本的にNG』とされているのであれば、皆が避けるようになるので特に意識する必要はありませんが、今回の友引のお見舞いのように明確な答えがなくその人の考え方に合わせて行動しなければいけないというケースはちょっと面倒になります。
お見舞いに行ってトラブルに繋がってしまうのも非常に悲しいので、お見舞いに行く前にメールや電話で『○日にお見舞いに行ってもいいですか?』と確認しておくといいでしょう。
そこでOKがでたら友引であったとしても気にする必要はなくなりますし、『その日は友引では?』と相手が反応した場合は『使っているカレンダーに六曜が付いていないタイプで気がつかなかった、日を改めます』と訂正すればOKとなるのです。
お見舞いをする場合は自分を主体に考えるのではなく、相手を主体にして行動すると余計なトラブルが発生する確率を落とすことができます。
お見舞いへ行く時間帯は?
六曜の考え方は置いておいて、入院患者のことだけを考えた場合に推奨されるお見舞いの時間帯は14時から16時頃となっています。
入院患者は基本的に午前中は検査や治療などが行われるケースが多いので、午前中にお見舞いに行ったところで相手の負担になってしまうことが多いのです。
食事の時間も避けた方がいいと考えると、理想的な時間帯は14時から16時頃となります。
ただし、相手が六曜を意識しているかどうかで調整の必要性が変わってきます。
相手が六曜を全く意識していない人の場合は時間帯や日にちを意識する必要がほとんどないのですが、相手が六曜を意識していた場合はある程度考慮する必要があるでしょう。
六曜における大安は1日吉で仏滅は1日凶ですが、友引は11時から13時までが凶でそれ以外の時間帯が吉となっているのです(0時から11時までが吉で11時から13時までが凶、13時から24時までが大吉という解釈もある)。
そのため、友引にお見舞いをする場合はお昼時は外したほうがいいという結論になります。
他の六曜である先勝だと午前中が吉で午後が凶となるので午前中のお見舞いが推奨されますし、先負の場合は午前中が凶で午後が吉となるので午後のお見舞いが推奨されるのです。
お見舞いをする相手が六曜をちょっと気にしているタイプだった場合は、こういった時間帯調整も意識してください。
お見舞いの日取りの決め方
お見舞いの時間帯の決め方は先ほど記載したように六曜を特に意識していない人であったとしても、14時から16時が理想となっています。
そして日取りについては入院直後や手術前後は避けた方がいいでしょう。
入院相手が精神的にも体力的にも余裕がある状況になってからお見舞いするのが礼儀です。
忙しいときや余裕がないときに行くのはマナー違反となります。
あくまでも相手の心境や体調も考慮して具体的な日程を決める必要があるのです。
お見舞いと六曜の関係は?
六曜はお見舞いにおいてどのような立ち位置になっているのかを見ていきましょう。
まず大安ですが1日吉とされているのでお見舞いに行っても問題ありません。
友引は『病気や怪我を長引かせる』とか『病気や怪我に友を引っ張る』という考え方があるので、お見舞いする日には不適切という考え方もある日です。
先勝は午前中が吉で午後が凶なのですが、入院患者のスケジュールを考えた場合午前中に訪れるのは難しいのであまり推奨できません
先負は午前中が凶で午後が吉となっているので、お見舞いに最適な日とされています。
赤口はその文字から血液や刃物を連想させてしまうので病院との相性がよくないという考え方があり、NGとされる傾向が強いです。
仏滅は1日凶なのでお見舞いをする日には不適切であるとい指摘が今でも多いです。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は友引とお見舞いの関係性について解説しました。
友引はこのように解釈によってはお見舞いをする日とするにはちょっと不適切と考えてしまう日なので、扱いがちょっと難しいです。
しかし、六曜ばかりを意識すると使える日が大安と先負だけとなってしまいますので、六曜を意識するよりも入院患者にとって都合のいい日はいつになるのかを最優先に考えて行動してください。
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