友引は大安に次ぐラッキーデイですが、実はかなり縛りがある日でもあるのです。
そこで、今回は友引におけるやってはいけないこととは一体どれぐらいあるのかを具体的に紹介しつつ、時間帯によって縁起が変わるとはどういうことなのかも解説いたします。
葬式・結婚・仮葬・納車・引っ越し・宝くじの購入など色んなイベントと照らし合わせながら確認していきます。
友引にやってはいけない事は何?
友引は『友を引く』という言葉から誕生した俗信が『幸せな場面を提供すると幸運をお裾分けして、不幸な場面を提供してしまうと不幸をまき散らす』と言われています。
この情報を元に、やっていい事とやってはいけない事は何なのかを見ていきましょう。
入籍や結婚
基本的に冠婚葬祭の中でも結婚は身近なモノであり最も幸運をお裾分けできるイベントとなっていますので、友引が推奨されています。
『友引は結婚式といったお祝い事であり効力を一番発揮する』という声もあり人気があるのも確かなのですが、こちらの『仏滅の結婚式は縁起が悪い?仏滅に結婚式をしたカップルは7.5%!(https://hana-yume.net/howto/wedding-butsumetsu-engi/)』にある六曜と結婚にまつわる『結婚式を挙げた日はどんなお日柄でしたか?』というアンケート結果を見るとまだまだ大安の方が人気であることがよくわかります。
それでも18%の人が友引を結婚式の日に選んでいたという情報はかなりやくだつのではないでしょうか。
あえて大安ではなく友引を選ぶのもありと言えると思います。
葬式
本来の友引の意味であれば葬式との相性の善し悪しは皆無なのですが、六曜を流行させた当時の人達にとって友引は『友を引っ張る』という意味があり『故人が冥土に友人を引っ張っていく日』として扱ってしまったのです。
六曜は江戸時代に入り戦争がなくなることで爆発的な広がりを見せてしまい、様々な俗信や迷信もここで広まったとされています。
この葬式と友引をセットにするのはNGという考え方もここから広まったのでしょう。
ちなみに、どうしても友引に葬式をしなければいけないという人は故人が冥土に友人を引っ張っていくことを阻止するためにも棺に友引人形という身代わりを用意することで解決できるとのことです。
お通夜
お葬式と友引の相性は最悪と紹介しましたが、葬式の前日であるお通夜はOKという声がほとんどです。
ただし、六曜は先勝⇒友引⇒先負⇒仏滅⇒大安⇒赤口というサイクルでまわっているので、次の日が友引となる先勝をお通夜に持ってくるのは止めた方がいいという意見は多数あります。
また、葬儀にふさわしくない友引も法事ならばOKという声も多数あるため気にしなければいけないのは葬式だけと考えておくといいでしょう。
火葬
日本の埋葬方法は9割以上が火葬とされていますが、ほとんどの火葬場は友引が定休日となっています。
これは友引と火葬場の相性が悪いというお話ではなく、葬式と友引の相性が悪すぎるので葬儀屋につられて火葬場もお休みになったというお話になります。
火葬場と友引そのものの相性の良し悪しは存在していないのですが、友引に葬式をしてはいけないという風習が日本全体に根強く残ってしまったことから葬式をするときに稼働していなければいけない火葬場もお休みになってしまったということです。
昨今ではこういった六曜を全く気にしない人も増えているので、友引でも稼働している火葬場が出てきているのですがまだまだお休みとしている火葬場の方が多いのが現状となっています。
法事
親族などが故人をご供養する法事も「友引」に行って問題ないとされています。
ただし気にされる人がいる場合や、慶事などにも選ばれる日柄であるため、親族の予定が重ならないように、あえて「友引」を避ける場合も。
引越し
引っ越しがNGとされている日は三隣亡であり、友引がNGという声はほとんどありません。
ただし、三隣亡が友引と被ってしまうことがありますので三隣亡がいつになっているのかだけはチェックした方がいいでしょう。
この三隣亡は『引っ越しや新築を行うと三軒となりまで火事で滅ぼす』という意味で扱われており、建築業界では忌み嫌われている凶日となっています。
建築業界に携わっている人が引っ越し先のご近所にいると、三隣亡の日に引っ越しすると印象がマイナスになってしまうので注意しましょう。
納車
納車は基本的に慶事となっているイベントなのですが、友引とは相性が悪いため避けた方がいいとされています。
友引は『友を引く』という言葉になっていますが、これが『友を轢く』という意味にもとらえられると言うことで納車との相性が悪いとされているのです。
大安の納車がかなり人気があり予約が取れないというケースも多いので、大安に次ぐ吉日である友引に納車するのは個人的にはありだと思っています。
友を轢くという言葉に通じるという人もいますが、あくまでもごく一部なので気にする必要もないという声も多いのです。
宝くじの購入
友引は大安に次ぐ吉日なので宝くじの購入とも相性がいいとされています。
ただし、寅の日や巳の日や己巳の日など金運がアップする日というのはかなりたくさんありますので、そういった幸運日にあやかりたいという人はそちらを意識した方がいいかもしれません。
個人的な意見ですがこういった吉日というのは日本に住んでいる限り多くの方々にもたらされる効果になると思いますので、自分一人だけが勝てる状況にはならないと思ってしまいます。
大きな買い物
友引は不動産の売買といった大きな取引とも相性がそれなりにいい日とされています。
基本的に不動産の売買や会社の設立といった非常に大きいイベントや行事を吉日で迎えたいという人は大安を狙うのですが、大安に予定を立てられない人は友引にするというケースもあるのです。
しかし、大安や友引以外にも一粒万倍日や天赦日といった吉日が存在していますのでそちらを優先するという人もいます。
友引は時間帯によって縁起が変わる?
友引は11時から13時までが凶で、0時から11時までが吉、13時から24時までが大吉とされています(13時から夕方までが大吉という意見もあり)。
なので、友引の吉の時間帯を有効活用したいという人は13時以降の午後が狙い目となっています。
結婚式を友引に開催したいという人は午後の部を狙うといいかもしれません。
基本的に六曜は終日吉である大安と終日凶である仏滅以外は時間帯による吉凶の移り変わりがあるので覚えておくといいでしょう。
この時間帯による吉凶の移り変わりは鏡のような立ち位置になっているので覚えやすいです。
具体的に記載すると大安⇔仏滅、友引⇔赤口、先勝⇔先負という関係性になっています。
大安は終日吉で仏滅は終日凶であり、友引は11時から13時までが凶でそれ以外が吉となり赤口は11時から13時までが吉でそれ以外が凶となるのです。
先勝は午前中だけが吉で午後が凶となり先負は午前中が凶で午後だけが吉となります。
こういった時間による縁起の善し悪しの変化というのを強く意識すると、開催するイベントの時刻も定まってきますので具体的な日程を決められないという人は有効活用しましょう。
ちなみに、仏滅は終日凶とされていますが全部滅んでやり直しが始まるので午後からは吉になるという意見も存在しているようです。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は様々な行事と友引との相性について具体的に記載しました。
友引と相性が悪いとされている身近なイベントは葬式と納車という事がわかりました。
ただし、納車に関してはそこまで意識する必要はないという意見もそれなりにありますのでとりあえず葬式だけは避けた方がいいと考えておくといいでしょう。
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