仏滅に安産祈願をするのは、本当に避けた方がいいのでしょうか?
妊娠5ヶ月に入ると、個人差がありますが体調が落ち着いてくるので、安産祈願の予定を立てる方も多いでしょう。
安産祈願は妊娠5ヶ月に入って最初の戌の日に行うのが一般的ですが、その日が仏滅だったら日程を変更した方がよいのか悩んでしまうかも知れません。
なぜなら、仏滅は縁起が悪い日として知られているからです。
しかし、仏滅に安産祈願をするのは本当に縁起が悪いのでしょうか。
そこで今回は、仏滅と安産祈願の関係について調べてみました。
仏滅の安産祈願は大丈夫?縁起が悪い?
日本の伝統に根差した六曜、その中でも特に「仏滅」は、多くの方が避けたいと思う日ですよね。
特に、人生の大切な節目となる安産祈願においては、その日取りが気になるものです。
そもそも、六曜とは何でしょうか。これは、古くから日本の暦に記されている、各日の吉凶を表すものです。
六曜には「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」という六つの種類があり、それぞれに意味があります。
中でも「大安」は最も吉日とされ、逆に「仏滅」は縁起が悪いとされています。
では、仏滅に安産祈願を行うのは本当に縁起が悪いのでしょうか。
実は、これには一概に答えることは難しいのです。
なぜなら、六曜の考え方はあくまで伝統的なものであり、現代ではその影響力は人それぞれ異なるからです。
例えば、結婚式や入籍などのお祝い事では、多くの方が大安を選ぶ傾向にあります。
しかし、安産祈願やお宮参り、七五三などの行事においては、日程の都合上、仏滅を選ぶことも少なくありません。
大切なのは、その日に行う行事の意味と、それに対するご家族の思いです。
もし、仏滅に安産祈願を行うことに不安を感じる場合は、神社やお寺の方に相談してみるのも一つの方法です。
多くの場合、神職や僧侶の方は、日取りに対する考え方を柔軟に捉えてくれるはずです。
最終的には、安産祈願を行う日については、ご家族やご本人の心地よさを最優先に考えることが大切です。
伝統的な縁起を重んじるのもよし、現代的な考え方で日取りを決めるのもよし、それぞれの価値観を大切にして選んでいただければと思います。
仏滅に安産祈願を行うことについて、一概に「良い」「悪い」と判断するのではなく、その日の意味を理解し、ご自身やご家族にとって最適な選択をすることが何よりも重要です。
大切なのは、その行事が持つ本質的な意味と、それを行うことによって得られる幸せな気持ちですからね。
仏滅に安産祈願をしても良い時間帯は?
安産祈願を行う際には、その神社の開門時間と閉門時間を確認することが大切です。
これは、神社によって異なるため、事前に調べておく必要があります。
しかし、一般的には、朝の時間帯が参拝に適しているとされています。
朝は空気が澄んでおり、心も体もリフレッシュされているため、祈りが神様に届きやすいと言われています。
また、朝早い時間は参拝者も少なく、静かな環境で祈りを捧げることができるのです。
しかし、ここで最も重要なのは、妊婦さんの体調を最優先に考えること。
妊娠中の体調は日によって変わりますし、特に朝は体調が優れないことも少なくありません。
そのため、もし午後の方が体調が良いと感じるなら、無理をせず午後に参拝を予定するのが賢明です。
ただし、午後の参拝にはいくつか注意点があります。
日が暮れてくると、神社の境内は暗くなり、足元が見えにくくなることがあります。
妊娠中はバランスを崩しやすいため、転倒などのリスクが高まります。
また、日本の古い言い伝えには「逢魔が時(おうまがとき)」という概念があり、日没後は災いに遭いやすいとされています。
これらの理由から、午後の参拝でもできるだけ日没前、つまり夕方早めの時間帯に訪れることをお勧めします。
安産祈願は、これから母になる女性にとって、心の支えとなる大切な儀式。
神社の静けさの中で、新しい命の誕生を祈る時間は、これからの母親生活においても、忘れられない貴重な瞬間となるでしょう。
自分の体調と相談しながら、最適な時間を選んで、心穏やかに祈りを捧げてくださいね。
戌の日と仏滅が重なった場合は?
安産祈願は一般的に妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に行いますが、その日が仏滅と重なった場合、安産祈願は別の日に変更した方がよいのか気になりますよね。
結論を先に言うと、戌の日が仏滅であっても特に問題はありません。
なぜなら、六曜の起源については諸説ありますが、安産祈願を行う神社(神道)と六曜には関係がないと言われているからです。
日本ではお祝い事の日取りを六曜の吉凶日によって決める風習が今もありますが、これは神社やお寺などが「そのようにして下さい」と依頼しているわけではありません。
そのため、神社に「戌の日と仏滅が重なってしまうのですが、別の日に変更した方がよいでしょうか?」と問い合わせても、「六曜と神社には関係がないので、気にせずにお参りに来て下さい」と言われます。
このようなことから、戌の日と仏滅が重なったからと言って、必ず予定を変更しなくてはいけないということはありません。
安産祈願にオススメの縁起のいい日
安産祈願は六曜の吉凶日によって日取りを決める必要はないと言われても、日ごろから縁起の良し悪しが気になってしまう方や、自分は気にならなくても身内や親戚から「別の日に変更した方がよい」と言われることがあります。
そこでここでは、安産祈願にお勧めの縁起の良い日をご紹介します。
大安
六曜の中で最も縁起の良い日であり、一日中吉となる日です。
安産祈願はもちろんのこと、入籍や結婚式、お宮参り、七五三、納車、引越し、契約など、あらゆる行事の日取りとして選ばれています。
一粒万倍日
一粒万倍日は六曜ではなく、選日という暦注(暦に掲載される吉凶占い)の一つです。
一粒の籾(もみ)が万倍に実り稲穂になるという意味があり、この日に始めたことは後に大きな収穫を得ると言われていることから、安産祈願の日取りにも向いています。
天赦日
天赦日も一粒万倍日と同じ選日の一つです。
百神が天に昇り、万物の罪を許すという意味があり、この日は何をしても上手くいく日になる、暦の上で最上の吉日と言われています。
母倉日
母が子を育てるように、天が人を慈しむ日という意味の吉日です。
特に婚礼関係を行うのがよいとされていますが、安産祈願にも向いている日です。
安産祈願を避けたほうがいい縁起の悪い日
縁起の悪い日として知られているのは仏滅ですが、暦注にはこの他にも凶日が存在します。
そこでここでは、縁起が気になる方のために、安産祈願を避けた方がよい縁起の悪い日をご紹介します。
赤口
六曜の中で、仏滅と並ぶ凶日となります。
赤という字が血や火を連想させるため、人によっては仏滅よりも不吉な日と捉えて避ける場合があります。
不成就日
選日の一つで、言葉の通り何も成就しない、成功しない日という意味の凶日になります。
そのため、安産祈願も避けた方がよいと言われています。
受死日
暦注の中で最も縁起が悪い日で、葬儀以外は大凶となります。
安産祈願は避けた方がよいでしょう。
安産祈願をする日の決め方!
安産祈願は、一般的には妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に行います。
そのため、該当する日が仏滅や赤口などの凶日であっても、予定を変更せずに行う方が多いようですが、日ごろから縁起の良し悪しが気になってしまうという方や、凶日に安産祈願をしても不安が拭えないなどの場合は、戌の日にこだわらずに予定を変更するのがよいでしょう。
なぜなら、そのような気持ちのまま過ごすのは、母体にとっても赤ちゃんにとってもよくないからです。
また、縁起の良し悪しに関わらず、安産祈願は妊婦さんの体調を最優先して予定を組むのがよいでしょう。
縁起が良い日だからとか、当日に急に予定を変更するのが申し訳ないなど、無理をして安産祈願に行くのは絶対に止めましょう。
六曜を気にしたほうがいい?
六曜は中国が発祥の暦注の一つで、日本には鎌倉時代末期から室町時代に日本に伝わったと言われていますが、庶民に広く知られるようになったのは江戸時代に入ってからで、さらに現在のような先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6つの吉凶日となったのは戦後と言われています。
六曜自体は日本に伝わってから長い歴史はありますが、今の形になってからはそれほど長く続く風習というわけではないのです。
また、時代の中で幾度となく名称や意味が変わっており、六曜に科学的根拠はありません。
はっきりと言ってしまうと迷信に過ぎないので、大安を選んだからと言って必ずよいことが起こるわけでもないですし、その反対に仏滅だからと言って不幸になるわけでもありません。
このようなことから、六曜に絶対的にこだわる必要はないと言えるでしょう。
ただし、心境や心情は体や心に大きく影響をします。
特に妊婦さんが、仏滅であることが気になって心身が参ってしまうのは避けたいところ。
スッキリとした気持ちでお参りをするのが一番なので、自分の性格などを考慮した上で安産祈願の日取りを大安にするのか、仏滅でも構わないのかを決めるのがよいでしょう。
仏滅の安産祈願のまとめ
仏滅は六曜の中では最も縁起が悪い日なので、仏滅に安産祈願をするのは縁起が悪いと言えるでしょう。
しかし、六曜は迷信なので、縁起の良し悪しが特に気にならない人は、六曜の吉凶日によってお参りする日を決める必要はありません。
縁起を担いでお参りをしたい方や、性格的に仏滅に安産祈願をする後悔してしまいそうな場合などには、縁起の良い大安を選んでお参りすることをお勧めします。
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