赤口は仏滅と同じ凶日となる日で、赤という字が血や火を連想させることから、刃物の扱い、火事などに注意をした方がよい日とされています。
昔から入籍や結婚式、お参りなどの日取りには避けられていますが、葬式、通夜などの弔事も避けた方がよいのか気になりますよね。
また、納車、引越し、宝くじの購入なども避けた方がよいのでしょうか。
赤口にやってはいけないことを、詳しく解説していきます。
赤口にやってはいけないこと一覧!
六曜は中国が発祥の吉凶占いですが、本来は時間を区切るために用いられていたとされ、赤口は丑寅の刻(午前2~4時)を指すものでした。
午前2~4時は俗に言う丑三つ時で、なんとなく不気味で不吉な雰囲気がありますよね。
実際に赤口は「魔物が現れやすい時間帯」と考えられており、凶の時間とされていました。
六曜は後に、日の吉凶を占う現在の形になり、日本では古くからの風習として主にお祝い事の日取りを決める時に用いられるようになります。
赤口は、陰陽道で西門を守る赤舌神という神様につく鬼のことを指し、この鬼が好き勝手に振舞うことから、人々にとっては凶日となる「赤舌日」が由来と言われています。
このようなことから、赤口は昔から様々な行事の日取りとして不向きと考えられ、避けられてきました。
それでは今も、赤口にやってはいけないことはあるのでしょうか。
引越し
引越しはお祝い事ではありませんが、新しい生活の始まりとして縁起の良い大安を選ぶ方が多くいます。
そのため、凶日の赤口は日取りには避けられる傾向にあります。
赤口の赤が火事を連想させるので、縁起が悪いと考える方も少なくありません。
一人のみの引越しでなおかつ本人が全く気にならない場合はよいですが、家族や身内の中に縁起を気にする人がいる場合には、赤口は避けた方がよいでしょう。
車の納車
車の納車もお祝い事ではありませんが、納車後に神社へ交通安全のお参りに行く方もいるくらい、縁起を気にかける人は少なくありません。
赤口は血や火を連想させるため、事故のイメージがあるので納車日としては不向きになります。
ただしこれも、本人が気にしていなければ、絶対に納車をしてはいけない、納車ができないというわけではありません。
入籍
赤口は凶日のため、お祝い事の代表例とも言える入籍は避けられています。
しかし、日にちにこだわりがあり、どうしても入籍したい日が赤口の場合は、日にちを優先して入籍することもあるようです。
結婚式
結婚式には血を連想させる刃物を扱うケーキカットや、火を連想させるキャンドルサービスがあるので、赤口は仏滅以上に割けられる傾向にあります。
ただし、最近の若い世代は六曜を知らないことも多く、大安などの吉日に比べて予約が取りやすいことや、結婚式費用の割引サービスがある式場があることから、気にすることなく赤口を選ぶ人も増えているようです。
葬式
葬式などの弔事は、お祝い事のように日取りを気にする必要がないので、赤口であっても問題なく行うことができます。
赤口に葬式をしても、特に縁起のことでトラブルになることもないでしょう。
なお、赤口ではありませんが、友引は「冥土に友を引く」と捉えられることから、葬式を行うのはタブーとされています。
友引は葬儀社や火葬場が休みとなっていることが多いので、その点は注意しましょう。
お通夜
お通夜も葬式と同様に、赤口でも問題なく行うことができます。
なお、こちらも赤口ではありませんが、友引の葬儀が避けられているため、友引の前日にあたる先勝のお通夜も避けた方がよいと言われています。
(先勝にお通夜をしても、翌日の友引に火葬場がやっていないため、葬儀は翌々日以降になります)
法事
葬式、お通夜と同様に、法事も赤口に行っても問題はありません。
六曜にある仏滅が、仏教と関わりがあるように感じさせますが、六曜と仏教には何の関係もないので、法事については特に六曜を気にする必要はないでしょう。
大きな買い物
赤口は新しいことを始める日として不向きとされているので、不動産や車など金額の大きい買い物をするのはやめた方がよいと言われています。
特に不動産は、契約は大安に行うものという業界のしきたりが今も根強く残っているため、赤口の契約を避けることが多いと言われています。
宝くじの購入
赤口に宝くじを購入しても問題ありませんが、宝くじ売り場へ行くと、大安の日には「大安吉日」の幟を立てていることから、縁起のよい大安に購入を考える人が多いと言われています。
とは言え、実際の当選確率は赤口も大安もさほど変わりがありません。
あるデータでは、仏滅の日の購入者に最も一等当選者が多かったとも言われているので、縁起のよい日に宝くじを購入したからと言って、当選確率が上がるわけではなさそうです。
財布の購入・おろし
財布の購入や初めて使う日も、縁起にこだわる方がいます。
赤口に行っても特に問題はありませんが、より縁起を担ぎたいという方は、大安の日と、一粒万倍日や天赦日(選日という別の吉凶日になります)が重なる日を選んでみるとよいでしょう。
厄払い
六曜と仏教に関係がないように、六曜と神道にも何の関係もありません。
そのため、厄払いは縁起の良し悪しに関わらず、都合のよい日を選んでも構いません。
お参り
お参りも神事の一つなので、六曜とは関係なく基本的には好きな日時に行うことができます。
ただし、お宮参りや七五三などは子どもや孫の健康、成長を願うもののため、自分のこと以上に縁起を気にするご両親や祖父母が多いと言えるでしょう。
そのため、赤口を選んでしまうと反対される可能性もあります。
都合のよい日が赤口しかないなどの場合は、その理由をあらかじめ伝えておくことが大切です。
契約
契約の日取りも赤口を選んで特に問題はありませんが、不動産売買や会社の登記など、人生を大きく左右しかねないことの場合は、自分が縁起を気にしなくても、相手や関係者が縁起のよい日に行いたいと思っている可能性があります。
後々トラブルにならないよう、日取りについては柔軟に対応するのがよいでしょう。
赤口には縁起のいい時間帯が存在する?
赤口は仏滅と並ぶ凶日ですが、一日中凶の仏滅に対して赤口には吉に転じる時間があり、午前11時~午後1時(午の時刻)がその時間帯になります。
入籍や契約などの日取りが、様々な理由で赤口にしか都合がつかない場合でも、縁起にこだわりたい方はこの時間帯を選ぶとよいでしょう。
まとめ
赤口は六曜の中の凶日の一つで、入籍や結婚式などのお祝い事の日取りとしては不向きと言えます。
しかし、赤口にお祝い事を絶対にしてはいけないというわけではないので、本人が気にならない場合は赤口に行ってもよいでしょう。
ただし、身内や親戚などが関わる行事では、自分の意見だけではなく周囲の意見も聞く姿勢が大切です。
特に年配者は縁起にこだわる方が多いので、参加した方々が不愉快な気持ちにならないよう、あらかじめ連絡をして納得や理解を得ておくようにしましょう。
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