不成就日の過ごし方はどうしたらよいのか、悩んでいる方がいるのではないでしょうか。
不成就日にやってはいけないことはあるのか、反対に不成就日にしても大丈夫なことを知りたいですよね。
そこで今回は、不成就日の過ごし方について調べてみました。
不成就日と吉日が重なった時の縁起なども、併せて解説していきます。
不成就日の過ごし方はどうしたらいい?
不成就日の過ごし方はどのようにしたらよいのか調べてみました。
不成就日とは選日という暦注(※)の一つで、縁起の悪い日、つまりは凶日になります。
そのため、凶日は何か行うよりも、何もせずにじっと大人しく過ごすのがよいと言われています。
これはあくまでも仮説ですが、暦注による吉凶は日によって縁起の良し悪しを分けることで、冠婚葬祭など重要な行事の日取りを決める判断材料として使われていました。
しかし一方で、昔は今の日付や曜日のような感覚で使われていたとも言われています。
吉日ばかりが続くと「せっかく縁起が良い日なのだから」と行事が立て込んでしまい、疲れてしまいますよね。
そこで適度に凶日を設けることで、「この日は何をしても縁起が悪いのだからゆっくりと休もう」と考えたのではないかと思います。
不成就日は凶日と聞くとガッカリしてしまいますが、このように考えると休みを取る日と認識が変わりそうですよね。
(※)暦に掲載される吉凶占いのことで、日本では六曜(大安や仏滅など)が最も有名な暦注となります。
選日は六曜ほど重要視されていないものの、今回ご紹介している不成就日を始め、一粒万倍日や三隣亡など知名度の高いものもあります。
不成就日にやってはいけないことは?
不成就日は凶日のため、できれば何もせずに大人しくしていた方がよいと言われています。
また、何も成就しない、成功しないという意味があることから、万事に凶となる運気ですが、その中でも特に「これはやらない方がよい」と言われていることがあります。
・入籍や結婚式
・引っ越しや移転
・納車
・契約
・建築
・赤ちゃんの命名
・相談事
不成就日の意味を考えると、確かに避けた方がよい事柄と言えそうですよね。
不成就日にしても大丈夫なことは?
不成就日は何も成就しない、成功しない日という意味があることから、入籍や結婚式などのお祝い事を始め、納車や引っ越しなども避けた方がよいとされています。
これとは反対に、家でゆっくりと寛いだり、大人しく過ごすのはしても問題がないと言えるのではないでしょうか。
また、恋人とのデートも不成就日にしても大丈夫だと思われます。
特に長い期間交際している2人であれば、デートを失敗してしまうことは考えにくいですよね。
同様に家族と過ごすことも、あまり問題はなさそうです。
不成就日はあくまでも日の吉凶を占ったものに過ぎません。
その「結果」に対しては、何の根拠も確信もないのです。
少し冷静になって考えてみるとわかりますが、不成就日は自分のみが成功しない日ではなく、世の中の全ての人に当てはまるもの。
しかし、世界中の誰もが上手くいかずに失敗してしまう日なんて、存在するわけがありませんよね。
不成就日であっても告白が成功したり、事業が上手くいったりしている人はたくさんいるはずです。
不成就日にしても大丈夫なことは何かと考える必要はないかも知れません。
不成就日と吉日と重なった縁起はどうなる?
不成就日と吉日が重なった場合、縁起の良し悪しは不成就日のみの日とは変わります。
不成就日に限らず、凶日と吉日が重なると、凶日は吉日の縁起の良さの影響を受けて、縁起が良くなります。
これは逆に言うと、吉日は凶日の縁起の悪さの影響を受けて、縁起の良さが半減するのと同じになります。
つまり、不成就日のみの日よりも、不成就日に吉日が重なっている方が縁起は良いと言えます。
ではそもそも、どうして凶日と吉日が重なってしまうのでしょうか。
暦注は今回ご紹介している選日以外にも、日本で最も有名な六曜や、十二直、二十八宿など種類が様々にあります。
そして、暦注の種類によって日の吉凶の決め方が異なります。
不成就日の場合は、旧暦の日付によってあらかじめ日が決まっています。
・1月と7月 3・11・19・27日
・2月と8月 2・10・18・26日
・3月と9月 1・9・17・25日
・4月と10月 4・12・20・28日
・5月と11月 5・13・21・29日
・6月と12月 6・14・22・30日
これを新暦に直したものが、現在の不成就日となります。
一方で、例えば六曜の大安(吉日)の決め方は次のようになります。
旧暦の1月と7月の1日は先勝、2月と8月の1日は友引、3月と9月の1日は先負、4月と10月の1日は仏滅、5月と11月の1日は大安、6月と12月の1日は赤口とあらかじめ決まっており、その上で先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口→先勝・・と順番に巡っていきます(※)。
このようなことから、暦注の種類によって日の吉凶が変わるため、同じ日であっても六曜は大安なのに、選日は不成就日(吉日と凶日が重なる)ということが起こり得るというわけです。
なお、全ての暦注において、暦注下段という暦注の一つの天赦日のみは他の暦注の吉凶の影響を受けません。
天赦日は暦の上で最上の大吉日となるので、とにかく縁起が良く、凶日の影響を受けたくないという方は天赦日を日取りに選ぶことをお勧めします。
(※)ただし、旧暦と新暦には1~1ヵ月半ほどのズレがあるため、新暦の途中で旧暦の次の月が始まることがあり、必ずしもこの順番が絶対というわけではありません。
不成就日は気にしないほうがいい?
不成就日は凶日で、縁起が悪い日と聞くと、大切な行事は不成就日を避けた方がよいと考えてしまいますよね。
しかし、不成就日はあまり有名な暦注ではありません。
まだまだ知らない方も多く、知らない方は不成就日など気にせずに日取りを決めていると思います。
日本では暦注と言えば六曜が圧倒的に認知されており、入籍や結婚式などのお祝い事の日取りは六曜に沿って決める場合がほとんどです。
中には大安や友引と言った吉日に、不成就日が重なっていたこともあると思いますが、多くの方は不成就日は知らないか気にすることなく、予定をこなしていたでしょう。
また、暦注は科学的根拠のあるものではありません。
不成就日に何かしたからと言って必ず失敗するわけではありませんし、大安だから成功する保障もありません。
暦注はあくまでも占いの一種。
気にするあまりに予定を立てられなくなってしまったり、凶日なのが心配になってしまって行事を楽しめなかったら悲しいですよね。
そのため、不成就日についても気にしすぎることはありません。
「今日は縁起の悪い日だから、いつもより少しだけ気を付けて過ごそう」と前向きに捉えることができたらよいのではないかと思います。
まとめ
不成就日は何をしても成就しない、成功しない日と言われているので、大人しく過ごすのがよいと言われています。
特に入籍や結婚式などのお祝い事や、納車、引っ越し、赤ちゃんの命名などは避けた方がよいとされますが、これらは言わば迷信に過ぎません。
不成就日は必ず何かを失敗するわけではないので、不成就日に入籍したからと言って絶対に離婚してしまうことはありません。
気にしすぎて、なかなか日程を決めることができなくなると、その方が問題の火種となってしまうこともありますよね。
不成就日を始めとした暦注は、星座占いや血液型占いなどと同様に、その日一日を前向きに明るい気持ちで過ごすための材料と考えてみましょう。
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