不成就日に神社にお参りをするのは縁起が悪いのでしょうか。
神様はお参りをする日に関係なく、願い事を聞いてくれると信じている方は多いでしょう。
しかし、そうは言っても、縁起の良い日にお参りをした方が願いは叶いそうな気がしますよね。
神社のお参りの日取りの決め方に悩んでいる方も多いはず。
そこで今回は、不成就日の神社のお参りについて調べてみました。
不成就日に神社にお参りをするのは縁起が悪い?
不成就日に神社にお参りをするのは縁起が悪いと言えます。
不成就日はあまり知られていませんが、選日という暦注(暦に掲載される吉凶占い)の中で、何も成就しない、成功しない日という意味の凶日になります。
日本で認知度の高い暦注には六曜があり、仏滅が縁起の悪い日ということはよく知られていますよね。
入籍や結婚式などのお祝い事を始め、お宮参りや七五三と言った神社へのお参りの日取りでも仏滅は避けられやすい日となっています。
一方で、不成就日は知名度が低いので、仏滅のように気にして避ける人は少ないと言われています。
しかし、不成就日は凶日の一つなので、不成就日に神社にお参りをするのは縁起が悪いのです。
縁起にこだわりがある方は、六曜だけではなく、不成就日を始めとした他の暦注もしっかりと調べておく必要があるでしょう。
神社へのお参りの日取りの決め方
神社へのお参りの日取りの決め方がよくわからないという方もいますよね。
そこでここでは、一般的な神社へのお参りの日取りの決め方をご紹介します。
決められた日にお参りをする
お参りと一口に言っても、お宮参りや七五三、安産祈願などはお祝い事として捉えられ、日程や時期などが詳細に決まっていることがあります。
お宮参りであれば地域によって異なりますが、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に行うのが通常のようです(100日に行うところもあります)。
また、七五三は3才、5才、7才になる年の11月15日を中心に前後一ヵ月(10月の中旬から12月の中旬くらいまで)、安産祈願は妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日にお参りを行います。
このように、あらかじめ日取りが決まっている場合は、日の吉凶はあまり気にせずにその日にお参りをする方が多いようです。
吉日にお参りをする
お参りの日程が自由に決められる場合は、吉日をお参りの日取りに選ぶ方が多いようです。
通常のお参りはお祝い事ではありませんが、縁起の良い日にお参りをした方が願いが叶いやすい気がするという方は多いですよね。
また、先ほどご紹介したお宮参りや七五三などのお参りにおいても、決められた日ではなく吉日であることを優先する方も少なくありません。

お参りに縁起の良い吉日は?
お参りに縁起の良い吉日が知りたい方のために、ここでは神社へのお参りにお勧めの吉日をご紹介します。
大安
六曜の中で最も縁起の良い吉日になります。
暦注をよく知らない方でも六曜や大安は知っている方が多く、特にお祝い事の日取りでは大安が選ばれます。
お宮参りや七五三などお参りの中でも験を担ぎたい行事では、大安が人気となっています。
そのため、お参りの時期の大安は境内が混み合いやすく、祈祷の予約も早くから埋まりやすくなっています。
友引
六曜の中で大安に次いで縁起の良い日になります。
ただし、午前11時~午後1時は凶となるので、縁起の良いタイミングでお参りをしたい場合はこの時間帯は避けるようにしましょう。
先勝
六曜の中で大安、友引に次いで3番目に縁起の良い日になります。
午前中が吉、午後から凶となるので、午前中のお参りがお勧めでしょう。
なお、六曜における午前中は午後2時までとなるので、午後2時までにお参りを済ませれば縁起が良いタイミングでのお参りが可能となります。
一粒万倍日
選日の一つで、一粒の籾(もみ)が万倍に実り稲穂になるという意味がある吉日です。
この日に始めたことは後に大きな収穫を得ると言われており、お祝い事全般や、お金に関することを行うのに特に良い日と言われています。
また、一粒万倍日は大安と同等の縁起の良さとも言われているので、神社へのお参りの日取りに大安の都合がつかない時は、一粒万倍日を選ぶ方も多いようです。
天赦日
暦注下段という暦注の一つで、百神が天に昇り、万物の罪を許すという意味のある吉日です。
この日は何をしても神様が許してくれることから、成功する日、上手くいく日として、暦の上で最上の大吉日になります。
天赦日以上の吉日は存在しないので、とにかく縁起の良い日にお参りをしたいという場合は天赦日を選ぶのがよいでしょう。
神吉日
暦注下段という暦注の一つで、神吉日という名の通り、神社に関することを行うのに縁起の良い日となります。
神仏祭祀、祈祷、祈願が特に向いている日になるので、神社へのお参りをするには絶好の日と言えるでしょう。
お参りに縁起の悪い凶日はいつ?
ここでは、不成就日以外に神社のお参りを避けたい凶日をご紹介します。
赤口
六曜の中の凶日の一つです。
赤という字から血や火を連想させることから、刃物による怪我や事故、火事に注意が必要な日と言われています。
ただし、午前11時~午後1時のみは吉に転じるため、赤口にお参りする場合はこの時間帯を選ぶと縁起の良いタイミングで行うことができます。
仏滅
六曜の中で最も縁起の悪い日になります。
仏も滅するほどの凶日という意味があり、一日中凶のため、赤口のようにタイミングを計ることはできません。
葬儀以外は凶となり、お参りも避けた方がよいでしょう。
受死日
暦注下段の一つで、暦の上で最悪の大凶日になります。
葬儀以外は大凶となるので、当然ながらお参りも避けた方がよいでしょう。
暦には受死日とは記されず、黒日(●)と掲載されていることもあります。
十死日
暦注下段の一つで、受死日に次いで縁起が悪い日になります。
受死日は葬儀を行ってもよいですが、十死日は葬儀もNGとなります。
お参りに行くときの服装は?
一般的なお参りの場合は、特に服装に制限はなく、普段着などで構いません。
ただし、露出の激しい服装や、派手な色や柄のものは神社という場所柄には不似合いのため、避けるようにしましょう。
また、お宮参りや七五三などでは、一般的なお参りよりもややフォーマルな服装が求められます。
男性はグレーや黒、ネイビーなど落ち着いた色のスーツ、女性も同色のスーツもしくはワンピースがふさわしいとされますが、絶対にスーツやワンピースでなくてはならないわけではないので、用意できない時はジャケットなどで代用してもOKです。
靴に関しては、サンダルやハイヒールは避けた方がよいでしょう。
これには神社にふさわしくないという理由もありますが、石畳など足場の悪い場所が多いので、歩きにくく、転倒などの事故を防ぐためです。
まとめ
不成就日に神社をお参りするのは縁起が悪いです。
なぜなら、不成就日は選日という暦注の中の凶日に当たるからです。
何も成就しない、成功しないという意味があることから、神社でお参りをしても願いが叶わないとされています。
ただし、不成就日を始めとした暦注は全て、科学根拠のない迷信です。
そもそも、神社と暦注には何の関係もないことから、日の吉凶は気にせずにお参りに行っても問題はないと言われています。
神社にお参りに行く理由は様々にあると思いますが、縁起の良し悪しを気にしすぎてお参りを断念することのないよう、都合のよい日を計画してみて下さいね。
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