不成就日に契約をすると縁起が悪いのか気になりませんか?
そもそも、契約の日取りはどのように決めるのがよいのでしょう。
「不」と入っているので、なんとなく縁起が悪い日のように思えますが、不成就日は今初めて聞いてどういう意味なのかよくわからないという方も多いですよね。
そこで今回は、不成就日の契約について調べてみました。
不成就日に契約をすると縁起が悪い?
不成就日に契約をする縁起が悪いと言えます。
不成就日でさえよくわからないのに、選日?暦注?と聞いたことがない言葉が出て困惑している方もいますよね。
まずはこの2つを詳しくご紹介しますね。
暦注とは?
暦注とは暦に掲載される吉凶占いの総称で、日本では六曜が最も有名です。
六曜を知らないという方でも、「結婚式は大安に」「友引の葬儀は避ける」など聞いたことがないでしょうか。
日本では昔から冠婚葬祭などの重要な行事は、暦注の吉凶によって日取りを決めていました。
現在は六曜が主流となり他はあまり聞きませんが、暦注には六曜の他にも種類があります。
選日とは?
選日は暦注の中の種類の一つです。
暦注には六曜、七曜、九星、十二直、二十八宿、暦注下段という種類があり、これらのどの種類にも属さないものを総じて選日としています。
つまり不成就日は、選日という暦注の種類の中の凶日ということになります。
凶日は縁起が悪い日のため、不成就日に契約をするのは縁起が悪いと言えるのです。
また、不成就日に契約をするのは縁起が悪いのは、不成就日の意味も大きく関係しています。
不成就日には何も成就しない、成功しないという意味があります。
契約において成就しないのは避けたいことですよね。
そのため、契約の日取りを決める時は、他の凶日よりも不成就日を避ける場合が多くあります。
契約の日取りの決め方は?
吉日を選ぶ
一般的に吉日を日取りとするのは入籍や結婚式、お宮参り、七五三などのお祝い事とされますが、場合によっては契約もお祝い事を捉えられることも少なくありません。
特に不動産や自動車の購入に関する契約は、大きな金額が動くこともあり、吉日を日取りとして選ぶケースが多いと言われています。
土日を選ぶ
会社員などで平日に勤務をしている場合は、都合のつきやすい土日を契約の日取りに選ぶことが多いです。
ただし、土日であっても契約は縁起の良い日に行うよう調整されることもあり、吉日と重なる土日を選ぶこともあります。
月初や月末など、都合に合わせて選ぶ
契約の内容によって、契約日を月初もしくは月末と言った特定の日にした方が都合がよい場合もあります。
そのような時は、都合に合わせて日取りを選ぶこともあります。
契約に向いている縁起の良い吉日は?
縁起の良い日に契約をしたいと思う方は多いですが、一般的によく知られている大安では調整が難しい場合などがありますよね。
そこでここでは、大安と大安以外の吉日をご紹介します。
大安
六曜の中で最も縁起の良い日になります。
万事に吉で、一日を通じて縁起が良いので契約する時間帯を気にする必要もありません。
日本では吉日=大安というイメージがあり、大きな契約は大安を選ぶことも少なくありません。
友引
六曜の中で大安に次いで縁起が良い日になります。
ただし、午前11時~午後1時のみ凶に転じるため、この時間帯の契約は避けた方がよいでしょう。
先勝
六曜の中で大安、友引に次いで縁起の良い日になります。
先んずればすなわち勝ちが語源で、午前中が吉、午後からが凶となるので、契約を行うなら午前中がよいでしょう。
なお、六曜における午前中は午後2時までとなっています。
(六曜の吉日には大安、友引、先勝の他に先負もあります。先負は午前中が凶、午後からは吉となる運気の日ですが、「負け」という字が入っていることから、吉日ながら契約においてはあまりふさわしくないとして避けられる傾向にあります)
一粒万倍日
選日の一つで、一粒の籾(もみ)が万倍に実り稲穂になるという意味がある吉日です。
大安に匹敵するほど縁起の良い日になり、万事に吉となりますが、その意味合いから特にお金に関することを行うとよいと言われています。
そのため、契約もお勧めとなります。
ただし、不動産や自動車の購入の契約はOKですが、購入に関してローンを組む場合や借金の契約はNGです。
一粒万倍日にこれらの契約をすると、借金が増えてしまうと言われています。
天赦日
暦注下段の一つで、暦の上で最上の大吉日になります。
天赦日以上の吉日は存在しないので、とにかく縁起の良い日に契約をしたいという場合は天赦日を選ぶとよいでしょう。
契約を避けた方がいい縁起の悪い凶日は?
契約を避けた方がいい縁起の悪い凶日は、不成就日だけではありません。
そこでここでは、契約の日取りにはふさわしくない凶日をご紹介します。
仏滅
六曜の中で最も縁起の悪い日になります。
仏も滅するほどの凶日という意味があり、終日凶の運気の日です。
縁起の良いタイミングで契約をするのは難しいと言えるでしょう。
受死日
暦注下段の一つで、暦の上で最悪の大凶日になります。
「死」という字が入っているので不吉ですし、この日は葬儀以外は大凶となります。
今回ご紹介している不成就日以上の凶日のため、契約は避けた方がよいでしょう。
破
十二直の一つで、破壊する、打ち破るという意味がある凶日です。
言葉の通り、契約などの約束事は破られるためふさわしくありません。
吉凶で言うと大凶に当たります。
そもそも契約の日取りに縁起を気にしたほうがいいの?
契約と一口に言っても様々にありますよね。
日本では、贈与、売買、交換、消費貸借、使用貸借、賃貸借、雇用(雇傭)、請負、委任、寄託、組合、終身定期金、和解の13種類の契約を法律上に指すそうです。
例えば、雇用契約や賃貸借契約などは、縁起が良い日である必要性があまり見いだせないかも知れません。
これに対し、売買契約、中でも取引の金額が大きい不動産や自動車においては、吉日を日取りに選ぶ傾向が強いと言われています。
不動産の場合は現在も、会社によっては大安を契約日として選ぶ風習があるところも多いようですよ。
これは、大安が吉日であるのが一番の理由ですが、それ以外にも、平日の契約であっても大安であれば会社などを休みやすい(不動産の契約は縁起の良い日=大安に行いたいという一般的な認識が広まっているため)というのももう一つの理由と言われています。
不動産や自動車の契約では銀行が開いている平日の契約が良いので、大安を選んでおけばスムーズに事が運ぶというわけです。
このようなことから、契約の内容によっては縁起を気にする必要はないと言えますが、不動産の契約では様々な理由から不動産会社の方から大安を日取りとして設定してくるケースもあるようです。
まとめ
不成就日に契約をするのは縁起が悪いということがわかりました。
不成就日は何も成就しない日という意味があるので、契約にはふさわしくないと言えるでしょう。
ただし、不成就日を始めとした暦注には、科学的根拠などはありません。
そのため、日の吉凶を信じることなく日取りを決める方もたくさんいらっしゃいますよ。
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