六曜の順番の法則や意味は?正しい読み方は?

六曜の順番の法則や意味!

結婚式や入籍など、特にお祝い事の時に気になるのが六曜。

一般的には大安と仏滅がよく知られていますが、六曜にはその他に先勝や先負、友引、赤口があるのをご存知でしょうか。

また、大安は縁起が良く、仏滅は縁起が悪いということは知っていても、意味や由来はよくわからないという方や、読み方を知らない場合もありますよね。

そこで今回は六曜について調べてみました。

六曜の順番の法則やそれぞれの意味や由来の他、なども合わせてご紹介したいと思います。

目次

六曜の順番の法則


六曜がその日の吉凶を占うものだと言われると、占い師が毎年占いによって六曜を決めている・・ようにも思えますが、実はそうではありません。

六曜は、旧暦の1月と7月の1日が先勝、2月と8月の1日が友引、3月と9月の1日が先負、4月と10月の1日が仏滅、5月と11月の1日が大安、6月と12月の1日が赤口と決まっています。

さらにそこから、先勝友引先負仏滅大安赤口→先勝→友引・・と、六曜の順番も決まっているので、例えば1月であれば1日は先勝、2日は友引、3日は先負のようにすぐにわかります。

しかし、カレンダーを見てみると、六曜の順番が途中で変わっているように思えることはないでしょうか。

それは、旧暦と新暦の違いによるものが理由となっています。

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六曜が日本に伝わった時、日本は太陰暦と言って月の満ち欠けによって月日を決める旧暦を採用していましたが、現在は地球が太陽の周りを一周する約365日を一年とする太陽暦に変わっています。

旧暦は一ヵ月が29~30日なのに対し、新暦では28~31日あるので日付に誤差が生じてしまい、暦の途中で旧暦の月が変わる時に六曜も変わるため、順番が飛んでいるように思えるのです。

なお、政府が迷信だとして禁止をしながらも、今も慣習として六曜が受け継がれているのは、規則的に並んでいるものよりも、不規則な方がより占いに信ぴょう性を感じてしまう人の心理が関係しているのではないかと言われています。

六曜のそれぞれの読み方は?


六曜は、大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅の6つからなり、中国が発祥の暦注の一つです。

暦注とは、暦に掲載されているその日の吉凶を示したもので、簡単に言うと占いの一種と言えます。

日本へは鎌倉時代後半から室町時代にかけて伝わったとされていますが、一般に広く普及をしたのは江戸時代になってからと言われています。

ちなみに、中国では日本のように吉凶を占うものではなく、曜日と同じような意味合いで使われていたことがわかっています。

日本に伝った直後もしばらくは時間の吉凶を示すものでしたが、時代の移ろいとともに現在のような形になったと言われています。

なお、六曜は「ろくよう」もしくは「りくよう」と読みます。

また、六曜以外にも六輝や六曜日などと呼ばれることもありますが、すべて六曜と同じ意味になります。

六曜の意味や由来は?


六曜は中国が発祥ということはわかっているものの、その詳しい起源については今現在もよくわかっていません。

また、現在の大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅も、江戸時代に確立されたものであり、それ以前は大安、留連、速喜、赤口、将吉、空亡や大安、立連、則吉、赤口、小吉、虚妄と呼ばれていたこともあるようです。

時代によって名称が変わり、名称が変わることで解釈も変わっていったというのが実情と言われています。

そのため、現在の仏滅が六曜の中で最も縁起が悪いと言われていることも、当時は意味や解釈が違っていたとされています。

このようなことから、明治時代には政府が「六曜は迷信」として使用するのを禁止したり、仏滅などの名称が仏教と関わりがあるとの誤解を招きやすいとして、浄土真宗の親鸞(しんらん)は「日の吉凶を選んで物事を行うことはよくない」と説き、仏教と六曜には何ら関係がないことを伝えたという話が残っています。

六曜のそれぞれの意味について!


六曜についてはわかったところで、六曜のそれぞれの意味も知りたいと思いますよね。

そこでここでは、大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅の意味をご紹介したいと思います。

大安

六曜の中で最も縁起が良いとされる日ですが、本来は「大いに安し」の由来から、何をするにも特に問題のない日という意味だと言われています。

つまり、現在では大吉のような扱いですが、当時は小吉と言ったところだったようです。

とは言え、何も問題なく行えるため結婚式や入籍などのお祝い事のお日柄としてはよいとされ、今でもその流れが汲まれてお祝い事は大安に、というのが一般的となっています。

友引

友引は、元は留連を由来とし、その意味は勝負がつかない日、引き分ける日から、共引と呼ばれていました。

それが、陰陽道の友引日と混同され、いつしか「(凶事)に友を引く」という意味が加えられるようになったと言われています。

そのため、友引に葬式を行うと、故人が冥土に友を引いていくとなり縁起が悪いとされ、現在でも葬儀社や火葬場の多くが定休日となっています。

なお、現在の六曜では友引は大安に次いで縁起の良い日とされ、結婚式や入籍の日取りとして選ばれることが多くなっています。

先勝

先勝は、「先ずれば勝ち」の意味から何事も早めに行うのがよいとされ、午前中は吉、午後からは凶となっています。

また、訴訟事を行う場合も先勝は縁起が良いとされています。

以前は「速喜」や「即吉」と記されていたことからも、縁起が良い日とされていたのは変わらないようですが、現在では大安、友引に次いで3番目に縁起が良いと考えられています。

先負

先負は先勝の逆で、「先ずれば負け」の意味から、急ぎ事や訴訟事はよくないとされています。

午前中は凶、午後からは吉なので、結婚式などのお祝い事も午後に行えば問題はないと言えますが、「負」という字が入っていることから、先勝よりも縁起が良いイメージが低く、六曜の中では大安、友引、先勝に次いで4番目に縁起が良い日ということになっています。

赤口

赤口は、六曜が時間を占う吉凶として使用されていた頃、丑三つ時(午前2~4時)を指していたのが赤口だったため、そのまま不吉なことが起こる前触れや縁起が悪い意味として使われるようになったと言われています。

また、陰陽道の赤舌神が司る赤舌日において、門番を行う3番目の羅刹神が横暴だったことから、その日は外出などを控え大人しくしているのがよいとされたのが、後に赤口として取り扱われるようになったとも言われています。

赤からは血や火事を連想させることも、赤口が縁起が良くないと言われる理由の一つです。

仏滅

現在は「仏も滅するほど縁起の悪い日」とされていますが、元は虚亡と記し、勝負がつかないという意味でした。

今のように大凶日という意味合いではなかったのですが、虚亡や空亡に変化し、その後仏滅となったことで意味が変わっていったと言われています。

なお、仏滅が物滅に通じることから、最近は「全てが滅びて0になることで新しくスタートを切るには最良の日」という意味で使われることもあります。

まとめ

六曜は中国から伝わった暦注の一つで、元は時間による吉凶を示すものだったのが、その日の吉凶へと代わり現在に至ります。

また、時代の流れによって六曜それぞれの名称や解釈は変化しており、縁起が良い日として知られる大安も本来は平穏な日と考えられていたようです。

六曜は迷信と言われながらも、長く慣習として日本人の生活に根付いており、今もなお、お祝い事は大安を選ぶなど影響を与えています。

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