先負の神社の参拝は避けるべき?縁起的には大丈夫?
神社にお参りに行く時は、縁起のよい日にしたいと思う方が多いのではないかと思います。
縁起のよい日として知られているのは大安や友引ですが、それぞれ一ヵ月に5~6日しかないので、お参りに行きたい日と大安、友引が必ず重なるわけではありませんよね。
例えば、都合がつくのが先負しかない場合、お参りはしてもよいのか気になりませんか?
先負に神社を参拝するのは、縁起が悪いということになってしまうのでしょうか。
そこで今回は、先負の神社の参拝について調べてみました。
先負に神社を参拝すると縁起が悪い?
先負に神社を参拝しても縁起は悪くありません。
「先負」と聞くと、何となく足を止めてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
特に、大切な神社参拝の際には、より一層気になることでしょう。
しかし、実は先負の日に神社を訪れることが、必ずしも縁起が悪いわけではないんですよ。
先負の日の参拝、実は吉日?
「先負」という言葉、ちょっとネガティブな響きがありますよね。
でも、実はこの日、午後からは運気が上昇するとされているんです。
だから、午後に神社へお参りするのであれば、むしろ良い日と言えるかもしれません。
さらに、歴史を紐解くと、先負はもともと「小吉」や「周吉」といった、吉日の一つとして扱われていたんですよ。
時代と共に名称が変わり、その意味も少しずつ変化してきたと言われています。
つまり、先負の日が縁起が悪いというのは、現代における一種の誤解なのかもしれません。
六曜と神社には関係がない
先負は六曜と呼ばれる中国発祥の暦注の一つで、中国では賭け事を行う時に時間の吉凶を占うものとして使われたのが始まりとされています。
つまり、六曜と神社や神道、神事は何ら関わりがなく、そもそも参拝の予定を立てる時に六曜を気にする必要はないと言われています。
先負の日に神社を訪れることについて、少しでもご心配されていた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそんなに気にする必要はないんです。
午後からの参拝はむしろ吉とされていますし、六曜自体が神社参拝に直接関係していないのですから。
大切なのは、心を清らかにして神様にお参りすること。
そうすれば、どんな日でも、神様はきっと優しく見守ってくださるはずです。
先負に神社を参拝するときの時間帯はいつがベスト?
先負は『先んずればすなわち負け』が元となっている名称で、これは予定にないことを急に行ったり、物事を急いで行うのは避けた方がよいという意味になります。
では、先負の日に神社を訪れるなら、いつが良いのでしょうか。
実は、午前中は運気が下がるとされているため、午後からの参拝が吉とされています。
午後になると、運気が上昇するというわけです。
ですから、縁起を気にされる方は、午後の時間帯を選んで参拝されると良いでしょう。
先負に神社を参拝する時の注意点
日没前に参拝を終える
神社のお参りは、朝早い時間がよいと言われています。
朝は穢れがなく、願いが神様に届きやすいと言われているからです。
一方で日没後は「逢魔が時(おうまがとき)」と呼ばれ、災いに巻き込まれやすい時間帯とされており、お参りをするにはふさわしくないと考えられています。
神社によって、神様は夜は不在(天に帰る)と考えられているので、お参りする意味がないというところもあります。
このようなことから、先負に縁起を担いで神社を参拝する時は、午後の早い時間に行うのがよいでしょう。
年配者の中には大安にこだわる人もいる
先負は午後であれば吉となる運気の日ですが、年配者の中には「縁起がよい日=大安」という考えが強くあり、お参りも縁起のよい日、つまりは大安に行うべきと思っている場合があります。
一緒にお参りに行く時は、先負も午後は吉となる日であることなどを説明し、納得してもらう必要があるでしょう。
先負のお宮参りは大丈夫?
なぜなら、六曜は中国の陰陽道に基づいた考え方であり、神社でのお宮参りなどの行事は、日本古来の神道や仏教の教えに基づいているからです。
たとえば、神社では仏滅の日であっても祭事を執り行いますし、仏教では「自分の行いによって物事の因果関係が決まる」と教えています。
これは、六曜にとらわれず、自分の行動や心構えが大切であることを示していますね。
ただ、日本には縁起を担ぐ風習が根強く残っています。
そのため、六曜を重視する方もいらっしゃるでしょう。
そうした方々への配慮も大切です。
例えば、お宮参りを先負の日に行う場合、午後2時以降に設定する、あるいは日程を変更するなど、柔軟に対応することが望ましいですね。
このように、先負の日に神社を訪れることが縁起が悪いというのは、実は一面的な見方に過ぎません。
歴史や文化の背景を理解することで、より豊かな精神性を持って、日本の伝統的な暦注を楽しむことができるのではないでしょうか。
先負にやる七五三は縁起が悪い?
日本の伝統行事である七五三。お子様の成長を祝うこの大切な日、日取りを選ぶ際に「先負」という言葉を耳にすることがありますよね。
先負の日に七五三のお参りをするのは、実は縁起が悪いのでしょうか?
まず、先負とは何かをお話ししましょう。
六曜の一つである先負は、一日の前半は凶とされ、午後からは吉とされる日です。
ですから、午後に七五三のお参りを行えば、縁起は良いとされています。
しかし、日本には昔から続く風習や習慣が根強く残っており、特にお子様の健やかな成長を願う七五三では、縁起を担ぐ方が多いのも事実。
お宮参りと同じく、家族の中には縁起を重んじる方もいらっしゃるでしょう。
そのため、先負の日にお参りをする場合は、おじいちゃんやおばあちゃんに反対されることもあるかもしれません。
ここで大切なのは、先負の日にお参りをする理由や、先負の本来の意味を丁寧に伝え、理解してもらうこと。
六曜はもともと中国の暦に由来し、日本の神道や仏教とは直接の関係はありません。
しかし、長い間、日本の文化として受け継がれてきたため、これを覆すのは簡単ではありません。
そこで、先負の日にお参りをするメリットを分かりやすく説明してみましょう。
先負の日にお参りするメリット | 説明 |
---|---|
午後は吉時 | 先負は午後から吉とされるため、午後のお参りは縁起が良い |
混雑回避 | 先負を避ける人が多いため、神社が空いていてスムーズに参拝できる |
家族の都合 | 平日や他の予定との兼ね合いで、先負の日が都合が良い場合も |
最後に、大切なのはお子様の成長を祝うこと。六曜にとらわれすぎず、家族が心からお祝いできる日を選ぶことが何よりも重要です。
先負の日でも、家族が一丸となってお祝いすれば、それが最高の縁起となるでしょう。
先負の安産祈願はOK?
安産祈願は、妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に、神社にお参りをして腹帯と呼ばれるさらしのようなものをお腹に巻く儀式のことを言います。
戌の日にお参りをするのは、犬は一度にたくさんの子犬を産むことや、比較的出産が楽であると言われているためです。
そのため、安産祈願については、六曜よりも戌の日に行うことが重要とされており、戌の日が先負だからと言って予定を変更する方は少ないと言えます。
また、仮に戌の日が先負であっても、午後からは縁起がよい日なので、縁起が気になる場合は午後に祈祷をしてもらうとよいでしょう。
神社へ参拝する日の決め方
神社へ参拝する日は六曜における縁起の良し悪しよりも、赤ちゃんやお子さん、妊婦さんの体調を最優先するようにしましょう。
大安だからと言って、体調が優れないのに無理をしてしまうのは絶対に止めて下さい。
ここまで何度か触れていますが、六曜とお参りには何の関係もありません。
そのため、お参りは本来、六曜に左右されることなく、自由にお日柄を決めて構わないことなのです。
とは言え、年配者の中には大安にこだわる方が多いのも事実です。
特にお宮参りや七五三は、先負にお参りをすると言ったら反対されるかも知れませんが、赤ちゃんやお子さんの体調を一番よくわかっているのはお父さん、お母さんですよね。
先負であっても赤ちゃんやお子さんの体調、機嫌がよいのであれば、その日にお参りをするようにしましょう。
また、妊婦さんの場合は予定していた日に体調が悪くなれば、当日に中止をする勇気を持つことも必要です。
何よりも体調第一、これを忘れずに神社へのお参りの日を決めて下さいね。
六曜で神社への参拝が向いている日はいつ?
神社にお参りへ行くのは、お宮参りや七五三、安産祈願だけではありません。
交通安全や家内安全、商売繁盛、合格祈願など、願い事がある時や日々の感謝を伝える場合にも、お参りに行くことがあるでしょう。
これらのお参りでは比較的、体調を気にする必要がないため、縁起のよい日をしっかりと選んでお参りをしたいと思う方が多いかも知れません。
そこでここでは、六曜で神社への参拝が向いている日をご紹介します。
大安
六曜の中で最も縁起がよく、一日を通して吉日となる日です。
そのため、入籍や結婚式などのお祝い事の日取りとして人気がある日でもあります。
縁起のよい日にお参りをしたい場合は、大安がお勧めです。
友引
大安に次いで縁起がよい日ですが、午の時刻は凶となる運気の日のため、お昼の時間帯のお参りは避けた方がよいでしょう。
午前11時までの午前中と、午後1時以降のお参りは吉となります。
先勝
「先んずればすなわち勝ち」の意味で、午前中は吉、午後から今日となる運気の日です。
神社のお参りは午前中が最もよいと言われているので、先勝であれば縁起の面でも問題はありません。
先負の神社の参拝のまとめ
先負にお参りをしても縁起が悪いということはありませんが、午前中は凶となる日のため、縁起を担ぐなら吉に転じる午後がよいでしょう。
ただし、お宮参りや七五三、安産祈願の場合は、縁起よりもお子さんや妊婦さんの体調を最優先にして、お参りをする日を決めるようにしましょう。
縁起にこだわりすぎて体調が悪いのに無理してお参りに行くようなことは、避けて下さいね。
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