仏滅に神社へ参拝に行っても大丈夫なの?縁起は悪くない?
神社への参拝は縁起の良い日に行くべき、という話を聞いたことがないでしょうか。
一般的に縁起の良い日として知られているのは大安、反対に縁起の悪い日として知られているのは仏滅ですが、それでは仏滅に神社へ参拝するのは控えた方がよいのか気になりますよね。
そこで今回は、仏滅と神社の関係について調べてみました。
仏滅に神社へ参拝に行くと縁起が悪いのか、神社へ参拝するお勧めの時間帯などをご紹介します。
仏滅に神社へ参拝に行くと縁起が悪い?
仏滅は六曜の中で最も縁起の悪い日であり、仏も滅するほどの凶日という意味であることから、仏滅に神社へ参拝に行くのは縁起が良いのか悪いのかと聞かれたら、悪いということになってしまいます。
しかし、そもそも六曜と神社(神道)には何の関係もないので、参拝は縁起の良い日に行う必要はありません。
同様に縁起の悪い仏滅に神社へ参拝しても問題はないのです。
ただし、参拝と一口に言っても様々な種類があり、一般的にお宮参りや七五三、安産祈願などはお祝い事として捉えられていることから、いくら六曜と神社に何の関係がないと言っても、「わざわざ縁起の悪い日に行くことはない」と考える方がいても不思議ではありませんよね。
特に年配の方は、お祝い事は縁起の良い日に行うべきという考えを今でも持っているので、参拝の内容によっては仏滅に神社へ行くことを反対される可能性があります。


参拝する時のオススメの時間帯は?
神社の参拝は、吉日、凶日に関わらず、午前中の早い時間帯や早朝が最も良いと言われています。
これは、午前中の遅い時間帯になると神社の境内を多くの人が行き交い、雑念が生じるからと言われています。
日が昇ってまもない早朝や、午前中の早い時間帯であれば、雑念が少ないので穏やかな気持ちで神様をお参りすることができると言われています。
反対に、日没後の参拝は避けた方がよいと言われています。
その理由は主に2つあり、1つは夜は神様が不在になること、そしてもう1つは『逢魔が時』と言って、夕暮れから夜にかけての時間には魔物が出歩くため、災禍に見舞われやすいと考えられているからです。
このようなことから、神社の参拝は早朝もしくは午前中の早い時間帯に行うのがよいと言われています。
神社の参拝に六曜を気にした方がいい?
六曜の起源については諸説ありますが、賭け事の時間の吉凶を占うために利用されたのが元々の始まりと言われています。
六曜の中の仏滅という言葉が、仏教や神道と関係があるように思っている方も多いのですが、六曜と仏教、さらに神道には一切の関係がありません。
そのため、仏事はもちろんのこと神事についても、六曜による縁起の良し悪しで日取りを決める必要はないと言われています。
日本では昔から入籍や結婚式などのお祝い事の日取りは、縁起の良い大安に行う風習があります。
それが今も受け継がれている一方で、最近の若い世代は六曜自体を知らない方も多く、また知っていても特に気にしない方が増えています。
このようなことから、神社の参拝については六曜を気にする必要はないと考えてよいでしょう。
ただし、先ほども触れた通り年配の方の中には、今でも六曜による日取りの決め方を重要視している場合もあるので、自分だけではなく身内や親戚と一緒に参拝する時は、日取りについては配慮が必要と言えます。
神社の参拝に向いている縁起のいい日!
大安
縁起を気にして日取りを決めるなら、六曜の中で最も縁起の良い日である大安がお勧めになります。
大安は一日を通じて吉なので、いつお参りをしても縁起が良い時間帯になります。
友引
友引は大安に次いで2番目に縁起の良い日のため、神社の参拝にも向いている日と言えるでしょう。
ただし、午前11時~午後1時のみは凶に転じるため、縁起を担いでお参りしたい場合はこの時間帯は避けるようにして下さい。
先勝
先勝は、先んずればすなわち勝ちの意味で、午前中は吉、午後は凶となる日です。
神社の参拝は縁起の良し悪しに関わらず、午前中がよいと言われているので、先勝は吉となる時間帯が重なるタイミングのよい日となります。
一粒万倍日
一粒万倍日は六曜ではありませんが、大安と同じくらい縁起の良い日となっています。
一ヵ月に5~6日あるので比較的日程の調整がしやすい上、大安と重なってさらに縁起の良い日も存在するので、「とにかく縁起の良い日に参拝をしたい」という場合は、大安と一粒万倍日が重なる日を選ぶのもお勧めです。
天赦日
天赦日は、暦の上で最上の吉日です。
ただし、一年に5~6日しかない貴重な日のため、日程を調整するのは難しい面があります。
一粒万倍日と同様に大安と重なることもあります。
神社の参拝を避けた方がいい縁起の悪い日!
赤口
終日凶日となる仏滅に対し、赤口は午前11時~午後1時のみ吉に転じるため、六曜の中では仏滅よりは多少縁起が良い日という位置付けになります。
しかし、赤という字から血や火を連想させ、刃物による怪我や事故、火事などに注意をする日と言われていることから、仏滅以上に不吉な日と捉える方も多く、例え午前11時~午後1時の時間帯であっても参拝を避ける方は少なくありません。
不成就日
不成就日はその名の通り、何も上手くいかない、成就しない日という意味になります。
そのため、神社の参拝の日取りとしてもふさわしくないと言えます。
神社へ参拝する時の服装は?
ただし、TPOはわきまえる必要があります。
神社という場所柄、派手は色や柄の服、露出の激しい服、だらしがない服は避けた方がよいでしょう。
また、神社の境内は足元が整備されていないことも多いので、歩きにくいサンダルやハイヒールも止めた方がよいでしょう。
それ以外であれば、普段着でも参拝を行うことができます。
ジーパンなどのカジュアルな服装でも問題はありませんが、参拝の内容がお宮参りや七五三などの場合は、やはりTPOに合わせてよりフォーマルな服装が求められます。
男性なら紺や黒など落ち着いた色のスーツ、女性も同様にスーツかワンピースがお勧めです。
なお、夏の暑い時期に帽子やサングラスを着用している場合は、鳥居をくぐる前に外しておくのがマナーと言えます。
参拝する時のお賽銭の金額は?
お賽銭と言えば、「ご縁(5円)がありますように」「二重にご縁(25円)がありますように」など、語呂合わせをよく聞きますよね。
また、「500円はこれ以上の硬貨(効果)がない」として、お賽銭には向いていないとも言われています。
この他にも、「5円と50円は穴が空いているから、見通しがよい」としてお賽銭箱に入れるのがよいなど、お賽銭に纏わる話はいくつか聞いたことがあるでしょう。
しかし、これらは神社側からすると、何の意味もないそうです。
そもそもお賽銭とは、神様や神社への感謝の気持ちの表れであるため、決まった金額はないそうです。
その時の自分の気持ちをお金に込めてお賽銭箱に入れることが大事なのであって、語呂合わせや大きな金額にこだわる必要はないと言えるでしょう。
また、お賽銭をお賽銭箱に入れる時に、神様によく聞こえるようにと投げて入れる方がいますが、これはマナー違反になります。
お賽銭はお供え物を扱うように、丁寧に気持ちを込めてお賽銭箱に入れるようにしましょう。
まとめ
仏滅は六曜の中で最も縁起が悪い日のため、仏滅に神社へ参拝に行くのは縁起が悪いと言えます。
しかし、六曜と神社には何の関係もないので、参拝の日取りを決めるのに六曜を気にする必要はありません。
基本的にはお参りをしたい日に行って構わないのですが、年配の方は縁起の良し悪しを気にすることが多いので、安易に日程を組むのではなく配慮が必要と言えるでしょう。
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