厄年の厄徐祈願を始め、子どもが生まれたらお宮参りや七五三、車の購入時には交通安全、病気になったら病気平癒祈願など、神社やお寺にお祓いに出向くことがありますよね。
その時に、お日柄が気になるという方は多いのではないでしょうか。
一般的に縁起が良い吉日として知られているのは大安、縁起が悪い凶日として知られているのは仏滅ですが、それでは仏滅にはお祓いは行かない方がよいのでしょうか。
お祓いに適しているお勧めの日があれば、知りたいと思っている方も多いと思います。
そこで今回は、仏滅とお祓いについて調べてみました。
仏滅にお祓いは行かない方がいい?
仏滅は、六曜(後に詳しく解説しているのでここでは省略します)の中で最も縁起が悪い日です。
そのため、入籍や結婚式などのお祝い事の日取りとしては、ふさわしくないと考えられています。
お祓いはお祝い事とは違いますが、厄災から身を守るために行うものなので、縁起の悪い日に行うよりも縁起の良い日に行った方がよいのでは?と考える方は多いでしょう。
しかし、お祓いを始めとした神社での行事と六曜には、何の関係もありません。
また、仏滅という名称から、仏教との関わりがあると思っている方も多いのですが、こちらも何の繋がりもありません。
このようなことから、神社やお寺でお祓いを受ける場合に、六曜に基いて日取りを決める必要はないと言えます。
お祓いに適しているオススメの日は?
お祓いは縁起の良し悪しで日取りを決める必要はないとされていますが、厄払いやお宮参り、病気平癒祈願などは縁起の良い日に行った方が、ご利益があるのではないか?と思ってしまいますよね。
また、せっかくお祓いをしてもその日が縁起の悪い日だと知ったら、なんとなく気分がモヤモヤとしてしまいスッキリしない方もいるでしょう。
「六曜とお祓いに関係がなくても、縁起の良い日にお祓いに行きたい」
そのような方のために、ここではお祓いに適している縁起の良い日をご紹介します。
大安
六曜の中で最も縁起が良い日であり、一日中吉日となります。
一ヵ月に5~6日ほどあり、入籍や結婚式などのお祝い事はもちろんのこと、納車、引越し、契約、宝くじの購入など、あらゆる行事の日取りとしても選ばれています。
そのため、大安は神社やお寺が混雑しやすく、お祓いの予約がなかなか取れない場合があります。
必ず大安にお祓いを行いたいという方は、早めに予約を行うことをお勧めします。
一粒万倍日
一粒万倍日は六曜ではなく、選日という暦注の一つになります。
一粒の籾(もみ)が万倍に実り稲穂になるという意味があり、この日に始めたことは後に大きな収穫を得ると言われている吉日です。
大安と同様に一ヵ月に5~6日ほどあります。
六曜と選日はそれぞれ別の暦注のため、場合によっては一粒万倍日と大安が重なる日もあります。
一粒万倍日と大安が重なると、大安のご利益がさらに大きくなると言われています。
天赦日
選日の一つで、百神が天に昇り、万物の罪を許すという意味があります。
暦の上で最上の吉日となっており、一粒万倍日と同様に大安と重なることもありますが、一年に5~6日しかない貴重な日となっているので、実際に天赦日と大安が重なることは極めて稀と言えるでしょう。
お祓いを避けた方がいい縁起の悪い日は?
お祓いは絶対に大安に行いたいと言うほど縁起にはこだわってはいないものの、縁起の悪い日はやはり気になるから避けたいという方もいますよね。
そこでここでは、お祓いを避けた方がよい縁起の悪い日をご紹介します。
赤口
赤口は六曜の中で仏滅と並ぶ凶日になります。
一日中凶となる仏滅とは違い、午前11時~午後1時のみ吉に転じることから、仏滅よりは縁起が良い日という見方がされていますが、一方で赤と言う字が刃物による怪我や事故、火事などを連想させるため、人によっては仏滅よりも不吉な日と捉える方もいます。
不成就日
不成就日は選日の一つで、その名の通り何をしても成就しない日、成功しない日という意味になる凶日です。
六曜が大安でも、選日が不成就日だと大安のご利益が半減すると言われているので、縁起にこだわる方は注意をした方がよいでしょう。
そもそも六曜を気にするべき?
日本に伝わったのは鎌倉時代末期から室町時代と言われていますが、庶民に浸透し始めたのは江戸時代に入ってから。
そこから時代の流れの中で幾度となく名称や意味が変わり、現在のような大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅となったのは戦後からと言われています。
そもそも、六曜には科学的根拠はなく、明治時代には政府が迷信として廃止を決定しています。
このようなことから、六曜によってお祓いの日取りを決めたからと言って、大安だからご利益があって、仏滅はご利益がないということはありません。
最近の若い世代では六曜を知らない人も多く、知っていてもあまり気にしない方も増えているので、お祓いにおいても六曜の吉凶日で日程を組む人は少なくなっています。
ただし、年配の方々にとっては小さい時から慣れ親しんだものであり、今でも六曜によって日取りを決めるケースは少なくありません。
お祓いに参列する身内や親戚の中に、六曜を重要視している方がいる場合は、無碍に「意味がない」とせずにお互いの気持ちを尊重しつつ、折り合いの取れる日を選ぶのがよいでしょう。
お祓いはいつ行けばいいの?
お祓いはその種類によって、おおよそ行く時期が決まっています。
厄払い
厄年に行います。
男性は数え年で24、41、60才、女性が19、33、37才となっていますが、これらの年は本厄と言われ、それぞれ前後を前厄、後厄として合計3年間、毎年厄払いに行く方もいます。
お宮参り
地域によって異なりますが、一般的には男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に行います。
七五三
数え年で3才、5才、7才になる年に行いますが、最近は満年齢で行う方も増えています。
交通安全祈願
車を購入してから、その車と共に神社に行って祈祷をしてもらいます。
病気平癒祈願
本人や身内などが病気を患った時に行います。
本人がお祓いやお参りできない場合は、身内の方などが変わってお祓いやお参りを受けることができます。
その際に、本人が身に着けている物を持参することもあります。
お祓いへ行く時のマナー
男性はスーツ、女性もスーツやワンピースなどフォーマルを意識した服装が基本となります。
初詣などお参りだけの場合は普段着でも構いませんが、お祓い(祈祷)は普段着ではNGになります。
神社によってはお祓いの時の服装を細かく指定しているところもあるようなので、事前にホームぺージなどで確認しておくのがよいでしょう。
当日は社務所に行って受付を済ませ、初穂料を支払います。
初穂料はホームページに金額が書かれていることもありますが、ない場合は5,000~10,000円が相場となります。
現金をそのまま渡すのではなく、のし袋に入れて渡すのがマナーになります。
まとめ
神社(神道)と六曜は関係がないので、仏滅にお祓いへ行っても問題はありません。
神社に問い合わせて、「仏滅なのでやっていません」と言われることはないでしょう。
ただし、年配の方の中にはお祓いも縁起の良い日に行うべきと考えている方がいます。
特にお宮参りや七五三などは、両親が六曜にこだわらなくても祖父母が大安にするべきと考えていることもあるので、日程については事前に話し合っておくことが大事です。
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