友引はいわゆる結婚式といった慶事に使われる六曜ですが、出産祝いなどのちょっとしたイベントでも活用できる六曜なのでしょうか。
今回は友引はどんなお祝い事に向いているのかを詳しく解説しつつ、お祝い事に最適な六曜についてもチェックして参ります。
今ではあまり意識されなくなってしまった六曜ですが、その風習がなくなったわけではないのです。
友引にお祝い事をしてもいいの?
それでは具体的に慶事にぴったりとされている友引とそれぞれのお祝い事との相性についてチェックしていきましょう。
なぜ相性がいいとされているのか、実際にどのような扱いをされているのかもみていきます。
出産祝いについて
出産祝いを贈るのに適しているのは大安よりも友引という声が出るぐらい、友引が有効活用できるイベントが出産祝いとなります。
友引は昔『共引』という漢字になっておりそこから、『慶事なら幸せを友にお裾分けして、凶事ならば不幸を友にお裾分けしてしまう』という性質があると考えられています。
今回紹介する出産祝いといった結婚や妊娠にまつわるカテゴリーはすべて慶事に該当しますので、友引との相性も最高日と考えている人も多いのです
特に『幸せのお裾分け』が可能ということで、大安よりも最優先にすべきという声もかなりあります。
しかし、現代日本では六曜を信じている若者は非常に少なくそもそも周囲の人々へ自発的に贈り物を渡すことそのものが少なくなっていると言われているので注意が必要です。
特にお返しの意味がある『内祝い』をお祝いをもらってもいない状態で送るのは相手に『早くプレゼントをよこせ』と催促をしていると受け止められかねないので非常に危険な行動となっています。
ちなみに出産祝いを贈ってくれた相手にお返しする内祝いもお日柄が良いとされている大安や友引がかなり好まれます。
結婚祝いについて
結婚祝いを贈る時期やタイミングは六曜によってかなり左右されます。
特に、幸せのお裾分けが可能となっている友引は有効活用する人も多く結婚祝いを贈りたい場合は友引に調整する人も多いのです。
こういった慶事との相性が抜群なのが友引ですので、うまく有効活用して幸せを多くの方にお裾分けしてください。
その他のお祝い事
そのため、友引が最大限の効力を発揮するのは出産祝いや結婚祝いとなるのです。
他には引っ越し・納車・長寿祝い・子供の進学や入社なども慶事として扱われているので友引と相性が良いとされています。
ただし、納車に関しては縁起がいいという人もいれば『友を轢く』というマイナスイメージに繋がるためにNGという考え方を持っている人もいるので人それぞれとなっているのです。
お祝いに六曜を意識したほうがいい理由は?
普段六曜を全く意識していない人でもお祝い事や凶事に関しては六曜を意識した方がいいでしょう。
その理由はいくつかありますので一つ一つ解説して参ります。
トラブル回避のため
お祝い事といっても家族だけで行うちょっとした誕生日会といったレベルならば六曜は全く気にする必要がありませんが、多くの方が集まる結婚式や葬式となると状況がかなり変わってきます。
最近の若い人達を中心に六曜を全く意識していない人でも、慶事や凶事で多くの人を招く場合はトラブル回避のために六曜を意識した方がいいのです。
たとえ自分が全く信じていなくても、招いた人達の誰かが六曜を強く意識していて仏滅や赤口といった慶事とはマッチしない日を選んだ場合『この人は常識に欠けている』と認識されて公衆の面前で注意される可能性もあるのです。
こういったトラブルは非常に面倒なのでトラブル回避のためにも六曜を強く意識して行動した方がいいでしょう。
自分自身が全く信じていなくても、強く信じている人にとってはないがしろにされると怒られる代物となってしまうのが六曜なのである程度は昔の風習に倣って行動した方がいいのです。
これは出産祝いや結婚祝いといった贈り物を贈る場合でも一緒で、自分自身が全く意識していなくても受け取る側が六曜を意識していた場合六曜をないがしろにした行動をするとトラブルを招く危険性があります。
こういったトラブル避けのためにも六曜の知識は必要になってくるのです。
経費削減に繋がる
先ほど記載したように、今でもお年を召した方々は六曜を意識されていることが多く全く信じていない若者でも大きなイベント事を開催する場合はトラブル回避のために六曜をチェックして日程を決めているのです。
そのため、結婚式といった慶事のイベントでは友引と大安が大人気となっています。
こういったイベントは時価になっていることが多いのですが、友引や大安は大人気の日となっているのでイベント価格が他の六曜の日よりも割高になっていることが非常に多いのです。
逆に考えれば仏滅や赤口といった六曜的には不吉な日として扱われている日をうまく活用すればそれだけで経費削減に繋がると言えます。
ただし、経費削減を優先すると六曜を強く意識している人達をないがしろにしてしまうことになりますので、イベントに呼ぶ人達がどれだけ六曜を意識しているのかをある程度調べておいた方がいいでしょう。
小規模で招く人も少なく、六曜を信じている人はほとんどいないというケースならばあえて不人気の六曜の日を選んでイベントを開催することでかかる経費をかなり抑えることができるようになります。
こういった考え方も六曜をどれだけ知っているかどうかでかなり変わっているので、知識の有効活用をするためにも覚えておくべき事柄となっているのです。
六曜以外にも気をつけなければいけないモノが存在するの?
とりあえず慶事や凶事が発生した場合に意識すべきは六曜なのですが、その慶事や凶事によっては六曜以外に注意しなければいけないものがあります。
それが『一粒万倍日』や『神吉日』や『三隣亡』や『天赦日』といった暦注です。
暦注とは暦に書かれていた日々の吉凶を表すモノで非常に種類があります。
有名どころで記載すると六曜以外では七曜・十二直・二十八宿・選日など種類が非常に豊富でものすごい量があります。
その中でも有名なのが『一粒万倍日』や『神吉日』や『天赦日』といった吉日と『三隣亡』といった凶日なのです。
これらの吉日は人によっては六曜よりも優先すべきとか六曜の仏滅といった凶日の効果を打ち消すと考えられているので、たとえ仏滅と被っていたとしてもこれらの効果で相殺されるという意見も出ています。
また、大安や友引といった吉日と重なることでさらなるパワーを発揮するという意見もあり、結婚祝いに最適な吉日は大安や一粒万倍日などの吉日が重なった日にするべきという声もあるのです。
さらに厄介なのが三隣亡といった凶日で、こういった特殊な凶日はある一定条件を満たすことで絶対に選んではいけない凶日になってしまうとされています。
三隣亡の場合は引っ越しや地鎮祭や上棟式を行うと後日大火を起こして隣近所の三つ隣まで滅ぼすとされているので、建築業界では嫌われているのです。
こういった存在が実はかなりたくさんありますので調べて見ると次々と知らない知識が見つかるでしょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は友引と慶事についてのお話をまとめました。
友引はとにかく慶事とは相性が良いとされているので、結婚祝いや出産祝いでも大活躍です。
ただし、納車の場合はマイナスイメージも存在するので慶事すべてに用いることはできないという絶妙なバランスになっています。
とりあえず六曜が気になるという方は、何が許されて何がダメなのかもしっかりとチェックしていきましょう。
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