先負に契約ごとは縁起が悪い?不動産や車の契約するのは大丈夫?

不動産や車の売買契約は、縁起の良い日に行いたいという方が多いのではないでしょうか。

日取りを決める時は一般的に『六曜』を目安にしますが、先負は「負」という字が入っているため、縁起が悪いイメージが強く、契約ごとは避けた方がよいのでは?と考える方が少なくありません。

しかし、都合がつく日が先負しかない場合などは、契約をしてよいのか不安になってしまいますよね。

そこで今回は、先負と契約の関係や、その他の吉日、凶日などについて調べてみました。

目次

先負の日に契約するのは縁起が悪い?


不動産などの契約は、その後の自分の人生を大きく左右しかねないほど大きい出来事のため、縁起の良し悪しが気になるという方が多いと思います。

先負六曜の中では4番目に当たる吉日ですが、先負の日に契約を行うのは縁起が悪いのでしょうか。

不動産の契約

不動産業は古いしきたりが今も残っている部分があり、営業マンの方が日ごろから六曜を意識し、縁起の良い日に契約や決済、引き渡しなどを行うよう段取りをとってくれる場合があります。

しかし、平日に仕事があれば土日にしか動くことができなくなるので、予定が先延ばしになってしまうこともありますよね。

特に日取りなどは気にならないという方は、先負であっても都合がよい日に契約などを行っても構いません。

車の売買契約

車の売買契約も不動産と同様に、本人に強く「縁起の良い日に契約を行いたい」という希望がなければ、こだわる必要はないでしょう。

自動車会社の営業マンにおいても、契約時に日取りを気にする人はあまりいないようです。

ただし、納車の日時は縁起を担ぎ、なるべく大安に行うように予定を組んでくれる場合もあるので、一日でも早く納車してもらいたい時はその旨をあらかじめ伝えておくとよいでしょう。

先負以外の六曜で契約に向いている日!

大安

大安は、六曜の中で最も縁起が良い吉日となります。

入籍や結婚式などのお祝い事の日取りに選ばれることが多いですが、不動産の契約や車の納車にも選ばれる日です。(車の契約に関しては、あまり縁起を気にする方はいないようです)

一日を通じてどの時間帯も運気が良いので、自分の都合に合わせて契約などを行うことができます。

友引

友引は、大安の次の縁起が良い日となりますが、昼間(11時~13時)までは凶の運気となるので縁起が悪くなります。

友引に契約を行うなら、11時までの午前中か13時以降の午後がお勧めです。

先勝

先勝は、「先んずれば勝ち」の意味があり、物事は急いで行うのが吉とされることから、午前中は吉日となり午後からは凶日に転じます。

六曜(先勝を含む6つの吉凶)の発祥である中国では、元々は大安ではなく先勝が元も縁起が良い日と考えられていたようです。

なお、午後の解釈については12時からの説と、14時からの説があります。

先負以外の六曜で契約に向いていない日!

赤口

六曜では大安、友引、先勝、先負までの4つは吉日とされますが、赤口、仏滅は凶日となり、契約に限らず何事も行うのはよくない縁起が悪い日と考えられています。

ただし、赤口の場合は11時~13時のみ吉に転じると言われています。

仏滅

仏滅は、六曜の中で最も縁起が悪く、入籍や結婚式などのお祝い事を始めとして、不動産の契約、引っ越し、納車などを避ける方が多いと言われています。

「仏が滅するほどの凶日」という意味ですが、最近は『ぶつめつ=物滅』という捉え方もされており、全ての物が一旦なくなり新しく始まる日という前向きな解釈がされることもあります。

契約に向いている縁起が良い日は?

一粒万倍日

一粒万倍日は、一つの籾から何倍もの実が成るという意味で、この日に始めたことはやがて大きく実を結ぶと言われています。

ただし、一粒万倍日は購入(の契約)に関しては吉ですが、借りる(車のローン契約など)は借金を増やしてしまうという意味になることからお勧めできません。

天赦日

天赦日は、神が万事を許す日とされ、暦の上で最上の日とされています。

一年に5~6日しかない貴重な開運日となることから、この日に重要な契約を行う方も少なくありません。

なお、天赦日も一粒万倍日と同じで、購入の契約はよいのですがローンなどの借りる契約はお勧めできません。

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巳の日

巳の日の巳とはヘビのことでヘビは金運や財運アップの象徴と言われていることから、不動産や車の契約にも向いていると言われています。

己巳の日

60日に一回巡ってくる己巳の日(つちのとみのひ)は、巳の日よりもさらに幸運が舞い込む日とされています。

年に6回しかない貴重な日になります。

寅の日

寅の日は、寅の色が黄金色であることから金運アップに良い日と言われており、契約に向いていると言われています。

なお、寅の日は12日に一回巡ってきます。

契約に向いていない凶日は?

三隣亡

三隣亡は、建設業界では一番避けられる日で、その意味は「三軒隣まで亡ぶ(滅ぶ)」になります。

この日は家や土地の契約はもちろん、地鎮祭や上棟式などの建築儀礼も控えた方がよいと言われており、これを破ると火難を受けて三軒隣までその災いが及ぶとされています。

迷信ですが今でも固く信じている業界関係者が多く、避けられることが多いようです。

なお、車の契約や納車については特に関係がないので、問題ありません。

不成就日

不成就日は、文字通り、何事も成就しない日と言われており、契約を始め、結婚や子どもの命名、引っ越し、移転なども避けた方がよいと言われています。

先負の意味や由来は?

先負は中国から伝わった暦注『六曜』の一つです。

六曜が日本に伝わったのは鎌倉時代末期から奈良時代と言われていますが、その当時は今のように日を占うものではなく、時刻や方角を占っていたと言われています。

時代の移り変わりとともに吉日、凶日を占うものへと変化しましたが、変化はそれだけではなく、名称や意味も変わっており、現在のように大安が最も縁起が良い吉日となったのは戦後。

つまり、今、私達が見聞きしている六曜は、長い歴史の中でも比較的新しい風習と言えるのです。

暦注とは簡単に言うと運勢占いのようなもので、その起源は賭け事が好きな中国人が賭け事を行う時に、六曜を活用したのが始まりと言われています。

そのため、大安よりも先勝が最も縁起が良いとされていたそうです。

先負においても、当時は「小吉」や「周吉」という名称であり、吉日の一つと考えられていました。

それがいつしか先負となり、その意味も『先んずればすなわち負け』と変わっていきます。

『先んずればすなわち負け』には「急いで行動すると良いことがない=ゆっくりと行動するのが吉」という意味があり、このことから先負は午前中は凶、午後からは吉となる運気の日になります。

「負」という字が入っているので縁起があまり良くないイメージがありますが、午後であれば運気が上がってくるので不動産や車の契約だけではなく、入籍や結婚式、お宮参り、七五三などのお祝い事も特に気にすることなく行うことができます。

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まとめ

不動産や車の契約を行う場合に、先負であるからと言って特に契約日を変更する必要はありませんが、先負は午前が凶の運勢であるので、気分よく契約を済ませるなら午後に行うのがよいでしょう。

不動産の契約では、先負よりも「三隣亡」や「不成就日」を気にする必要があります。

特に「三隣亡」は現在の不動産業界、建設業界においても避けられる日のため、都合のつく日が「三隣亡」と重なってしまうと、予定の変更をお願いされる可能性もあるので注意して下さい。

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